Yahoo!ニュースに「銀行が農林業に進出する時代」を書きました。
これ、実は昨夜書いた「
森林認証制度の限界? 」とどちらをアップしようか迷ったネタだった。土壇場で、「銀行」の方を選んだのは、やはり一般にわかりやすくて目を止めやすいのは、銀行と農林業というミスマッチ?な言葉がある方だから。森林認証制度はわかりにくいよね。そこにPEFCだとかAPPだとか、略号ばかり並んでも。
そして、結論を先に書く。最後に真意を忍ばせると読まない(読み解けない)人が誤解する。真っ正面から素直に書かないと。
銀行が農林業に進出することは、私も賛成だ。ただし、そんなに甘くないとも思っている。何より、農林作物の流通をコーディネートするだけのノウハウを一般の銀行が持っているように思えないこと。農作物や木材の流通に精通していて、加えて斬新な発想のできる人材を育てないと難しいだろう。
野菜だからレストランに卸す?、という当たり前の発想では、新たな流通はつくれないだろう。いくらITを駆使しても。
同じく、木材は建築に家具にバイオマス燃料?としか考えないようでは、失格だ。
少なくても木質ペレットを猫砂にするぐらいでないと困る。できれば木粉を食べ物にしたり、「スギを高さ3メートルの盆栽にして売りましょう!」なんて思いついてほしい。
そんなこと思いつつ、でも、ここは銀行をヨイショしておいたわけであります(笑)。
昔・昔ずっと昔、祖父が未だ若い時に、林業は銀行と同じで休みも夜も無く、利息が付くのと同じ様に、陽に当り雨を受け大きく育つと、金原明善翁に教えられたと聞きました。
確かに共通点はありますが、今銀行は”0”金利時代で、林業は大きくなった木も再生産できる値で売れない時代。
さて、翁は今なら何んと言うでしょうか?
投稿: 仁藤浪 | 2016/06/06 16:07
祖父は金原明善翁にゆかりがある人なんですね。
同じことを土倉庄三郎翁も言っていましたよ(笑)。
ま、金利はゼロでも木が日夜太っているのは今も同じなんですけどね。銀行に木が太った分だけ預託する制度をつくってくれないか。。。
投稿: 田中淳夫 | 2016/06/06 23:06