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2016/07/27

インドとブータンの植林

インドで1日の植林のギネス記録 を更新したそうだ。

 
7月11日に、インド北部ウッタル・プラデーシュ州で、学生や主婦ら80万人が、24時間以内に4930万本の木の苗を植えたのだそうだ。
 
さすがインド、規模が違う。これ、植林面積が記されていないが、計画では2030年までに9500万ヘクタールの森林を増やすそうだから……。日本がいくつ入るのやら。
 
で、思い出した。
ちょうどBS1で録画していたドキュメンタリーを見たばかり。
 
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これは杉山龍丸という人が、私財を投げ打ってインドに植林した人の記録。
 
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杉山龍丸の祖父が明治の政界の黒幕だった茂丸。父は有名作家・泰道(夢野久作)である。
なんとも数奇な人生と運命に導かれて、終戦からいくらも経っていないインドに通い続けて木を植えたのだ。
 
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一見沙漠地帯なのだが、ヒマラヤの伏流水が地下にあることをつきとめてユーカリを植え続ける。その距離は450キロぐらいになるらしいから、こちらの植えた本数は何本だろうか。大雑把な計算でも数百万本になるだろう。
 
インドでは、独立の父ガンジーと並ぶ、緑の父・龍丸なのである。私もうっすら知っていて、興味を持っていたのだが、改めて認識した。
 
 
そして。同じく録画しておいた「スーパープレゼンテーションTED」では、ブータンの首相がプレゼンしていた。こちらも感動的なのだ。
 
ブータンは、世界唯一の「カーボンニュートラル」の国。正確にはニュートラル(二酸化炭素の排出・吸収がプラマイゼロ)ではなく、吸収の方が3倍以上多い。それを維持し続けることを地球温暖化対策会議で宣言している。
 
そんな話の中でも驚いたのがこれ。
 
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国土の72%が森林。日本の森林率より高いのだが……。
 
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なんと、憲法で森林率を60%以上にすることを明記しているのだ!
 
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そして森林の多くが国立公園であり自然保護区。しかも、この保護区の間に緑の回廊を築いてつなぐ「グリーン・ブータン」計画を推進中なのだ。
 
 
政治家の言葉に胸打たれるのは、なかなかない。

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