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2016/07/14

進化する木材輸出の世界

先日、某テレビ番組制作会社から電話で質問を受けた。

 
韓国では、今ヒノキブームが起きているらしい。
 
ふむふむ。
 
日本のヒノキが人気で輸出が増えた。とくに銘木が求められている。
 
うんうん。
 
ひいては、日本から韓国にヒノキの銘木を輸出している業者を紹介してほしい。
 
(°o °;)。。。。なんだ、そりゃ。
てっきり、韓国で日本材が人気の理由とか韓国社会の背景とか、日本側の木材輸出の裏側とか……そんな質問が出ると思ったのに、業者紹介かよ!
そんなの、業界紙にでも聞いてくれ! と返事してしまった(笑)。
 
 
さて、本日は「奈良県木材海外販路開拓セミナー」に参加した。事前申込みなしの押しかけ参加(^o^)。だって、知ったのは一昨日なんだもの。
しかし、驚くほど満員。みんな関心があるのだね。
 
そこでは3人の講師による全体像のほか中国や韓国向けの輸出を進めている業者の講演があった。
なかなか密度が濃く(みんな早口でしゃべったせいか?)、消化不良になるほどだったが、どの話も含蓄があった。よくぞ、このメンバーを揃えたものだ。
 
005  
 
ところで3番目が、池見林産工業の久津輪社長。この会社名ではわからなかったのだが、大分県で内装材をつくっていると聞いてピンと来た。加工板のイケミだ!
素材生産でも製材でもなく、二次加工に特化した会社で、フローリングや壁板など最終用途の建材づくりでぐいぐいと伸びている会社として知られている。
これからは角材ではなく板、構造材ではなく造作材であることを示す代表格だ。
 
で、話を聞いていると、韓国輸出をばんばんやっているのだ。それもヒノキ材をフローリンクなどにして。ときに300年生木曽檜の風呂桶もつくるという。
 
ああ、この話を聞いていたら、先のテレビ番組の質問にも応えられたのに(;´д`)。
ちなみに銘木とは、日本的な役物ではなく、しっかりモルダーがけしたきれいな木肌の材という意味だったのだろう。テレビ・ディレクターよ、言葉を間違っているよ。(韓国では無節は合板を思わせるのでダメで、節ありがよいそうだ。日本人と感性が違っている)
 
ともあれ、木材輸出の世界は日々進化している。
私が10年以上前に追いかけていた木材輸出とは様変わりだ。
 
そこで思ったこと。
九州からの原木輸出が増えたことを喜んでいるようでは、確実に近い将来潰れるよ。原木輸出なんか利益薄すぎるし、資源収奪にすぎない。かといって加工技術も、そのうち中国や韓国の方が高くなるかもしれない。それどこかCLTだって国産より中国産に押さえられてしまうかもなあ。韓国のヒノキブームも、テレビが取り上げる前に業界が全力で対応し続けないと、すぐに消えてしまうのではないか。
 
なかなか考えさせられた1日だった。
 
 
 
 
 

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コメント

ケヤキも大人気ですよ。
一時期岐阜の某市場では、出品されたケヤキの大部分を韓国勢が買い占めて行きました。
日本人に人気が無いのでしょうがないですね・・

ケヤキ人気ですか。それは面白いですね。今、テレビ局が連絡して来たら教えて上げるのに(⌒ー⌒)。

日本で値のつかなくなった銘木をどんどん韓国に売ってほしい(^o^)。

今でも毎月韓国からいらっしゃってますね。
前のように買い占める勢いではありませんが、結構な量を買われてるみたいです。
韓国のケヤキは完全に枯渇しているそうで

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