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森と林業の本

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2016/07/30

ウルトラ重機の世界

今夜は「ブラタモリ」を見るつもりが……つい裏番組(BSプレミアム)で「ウルトラ重機2」をやっていると気づいて、そちらにスイッチ。プラタモリは録画に頼ることにした。

 
ウルトラ重機。ようするに工事用車両〔重機〕の中でも、巨大でパワー全開の重機を紹介する番組。かなりマニアック二見えてファンが多いらしい。
私が見る気になったのは、林業用機械が登場するとわかったから。
 
初っぱなからカナダの林業地帯の重機だった。
 
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現場はこんな風。
 
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まず紹介されたのはフェラバンチャ。巨大伐採機械だが、なんと1時間で120本伐るという。何本もまとめてつかんでバッサリ、という伐り方なので、日本のハーベスタなんかと桁が違う。
その後は、スキッダにプロセッサ、そして長さが137メートルもある木材運搬クレーンなんかも登場した。
 
 
日本にも重機マニアがいて、現場でも重機に乗りたいから林業やってる、という若手も少なくない。森にも植物にも興味がなくて、あくまで重機を操りたいというのが動機なのだ。
 
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でも、上記の写真を見た通り、これらの木は、みんなパルプ用材なんだよね。。。。
これでも持続可能な林業だというのだが。
 
正直言って、私は重機があんまり好きではない。だから最近の林業現場に足を運ぶ意欲がわかない。今やどこの現場も高性能林業機械という名の重機が跋扈しているからだと思う。
今回も、カナダの林業地の様子が見られるかな、という気持ちが強かった。実際、その点では満足した。別に重機は……見ていると、わりと楽しいのである(~_~;)。
 
重機を見て、楽しんでいる私がいる。
 
それで気がついた。私が林業現場の重機が好きでないのは、機械が嫌いなのではなくて、あのエンジン音に引っかかるのだ。けたたましい人工的な大音響が森に響きわたるのが好きではない。森に似合わないと感じるのだろう。自分の声さえ聞こえない。実際、頭が痛くなる。
 
今後、静穏性の高い重機はつくられないだろうか。鳥の声を聞きながら重機を操縦して木を伐り木を運ぶ……それは夢か?
 
これは好き嫌いとか、林業経営の問題とは別なのだが、本当に重機は日本の林業に似合うだろうか。莫大な燃料を食って、メンテナンスにも莫大なコストがかかる。傷を付けて木材価格を下げてしまうケースもあるだろう。作業道が崩れたら、また補修費がかかる。もっと広い目で林業の全体像を見て、巨大重機が向いているのか考えてみてもよいと思う。
 
 
ちなみに、この番組を見ていて嬉しかったのは、後半に起重機船が登場したこと。
 
巨大クレーン船だ。これ、私は乗ったことがあるんだよね(⌒ー⌒)。ちょっと自慢。船と言っても自力走行できないのだが、3000トンの荷物を吊り下げて、ミリ単位で運ぶのだよ。番組では洋上風力発電機の組立をしていたが、神業です。私は、そんな現場に立ち会ったことがあるんだぜい。船長室も入れてもらったんだぜい。
 
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思えば、長崎の雲仙では、リモコン操縦の無人ブルドーザーや無人ダンプの取材をしたこともある。なかなか重機に造詣が深いじゃないか。
 
次は、重機ジャーナリストだな( ̄^ ̄)。。。。(ないない)

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