このところ、私がかつて執筆した記事や手記、報告書の類の総ざらいをしていた。
というのは、来月出版予定の本のネタ元にしようという魂胆だ。昔の行状を引っ張りだすとは、いよいよ老後か! と思われるかもしれないが……そうかもしれん(>_<)。
なかなか興味深いネタがある。文章面白いなあ、と感心したり(^^;)\(-_-メ;)。
とはいえ、全部使えるわけではなく、面白いけど森とは関係ないからあきらめるものも多数。しかし、せっかく発見したんだから、また眠らせるのは惜しいと思えた。
そこで移転した拙ホームページに掲載するなどして、再び日の目を見せることにした。
長崎県福江島(現・五島市)の沖合の小さな島・黄島(おうしま)。そして、黄島のさらに沖合にある無人島・大板部島。この二つの島が舞台だ。
本記は10年前だが、最初に両島を訪れたのは30年前。その後幾度か私は訪れている。
目的は、二つ。一つは洞窟探検。
もう一つは、黄島の洞窟内で行われる祭・観音祭。
断崖絶壁を転げるように下りたら、崖下に洞窟(火山洞窟)丈ノ穴があり、その奥までもぐったら最深部に観音様が祀られているのだ。そこで年に一度旧暦の冬に行われる祭。……この奇祭をぜひ見たい、体験したい! その思いで幾度か訪れている。

最深部の観音様

洞口部の不動様
今も祭りは残っているだろうか……今は島民が何人残っているのかも心配だ。
一方で洞窟だが、今回、「洞人」という日本洞窟協会(現・日本洞窟学会)の機関誌に掲載したものを発見した。そこで一挙掲載しようと思う。こちらは30年前の記録である。
一読、調査報告書というよりは、お笑い紀行文だね(^o^)。
とくに注目してほしいのは、後半の大板部島の洞窟である。溶岩でできた平べったい島に、地底湖のある洞窟があるのだ。しかも、その湖からは土器が発見されるなど古代史の謎に満ちた洞窟なのである。
その後研究者による調査も行われて、その結果がそこそこネットにもアップされているようだが、当時は知る人の少ない貴重な調査(いや、紀行か……)だったはずだ。
まあ、私は先鞭を付けたら満足なのだよ。今後、誰が行こうと、30年前の私の二番煎じだ、と主張できるからね(⌒ー⌒)。
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