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2016/08/20

醍醐の桜のクローン?

ふと目に止まった新聞記事。日経(8月16日)なのだが……。
 
住友林業がバイオテクノロジーの一種である組織培養技術を磨き、樹齢が高く枯死の危機にひんした桜などの名木の苗木増殖に挑んでいる。親木から小さな芽を採取し、親木と同じ遺伝情報を持つ「クローン」の後継樹を育てる。成功例のなかった品種でも次々に培養を成功させ、木と、木にまつわる歴史を後世に引き継でいく。
 
 
バイオ技術を使って、古木のDNAを取り出し培養するそうなのだが、それで思い出したのが大阪城公園内にある豊国神社。豊臣秀吉を祀ってあるが、その一角にこんなサクラがある。
 
Photo
 
これ、醍醐の桜のクローンなのだそうだ。
 
ちょっと脇の看板を拡大しよう。
 
 
Photo_2
 
秀吉が晩年に開いた醍醐寺の花見(1598年)の桜を住友林業の技術でクローンをつくったと読めるのだが……よくよく読めば、大しだれ桜の樹齢は160年とか。
 
(・_・)...ん?  醍醐の花見から400年以上経つのだが……。
 
先の記事でも、最後に
北野天満宮の推定樹齢300年超の梅も約5年かけ増殖させた。梅の古木での成功は世界初の快挙だ。
300年が快挙なんだが……。
 
しかも元の木はまだ生きているわけで、細胞培養しなくても挿し木なりはできなかったのだろうか。無理に遺伝子を一緒にしなくても、実から種子取った方が、よいような気もするし。
 
 
まあ、こんな疑問を持つことは無粋なんだろうなあ。

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コメント

ウチの公共施設でも、住友林業さんの御好意で「醍醐の桜」をいただいたそうです。それを聞き、京都出張のおり醍醐寺を訪ねたところ、三宝院玄関前の大枝垂桜は、確かに「『醍醐の花見』の桜の子孫」だと伺いました。
大坂の陣400年を記念する平成26年に、(太閤殿下が御覧になった醍醐寺の桜の子孫であり、樹齢160年になる)太閤桜のクローンを、大阪城に植えた、と書いたのだろうと推察されます。
そう、去年の今頃、実に暑い盛りに京都府庁を訪ねた後、夕刻醍醐寺に伺ったところ、閉門直前にもかかわらず丁寧に説明していただきました。さすが世界の京都。

おそらく「太閤殿下が御覧になった醍醐寺の桜の子孫」なんだろうと思います。でも、あの説明看板だとおかしい(笑)。それに子孫となった時点で、クローンをつくる意味ないんじゃね? と思ってしまったのでした。
 
ちなみに奈良では、大和文華館という美術館の庭に「三春の滝桜」の挿し木か接ぎ木がありますよ。

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