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2016/08/21

センダンとヒヨドリ林業

兵庫県の宍粟市を訪ねた。訪問したのが兵庫県の森林林業技術センター。

 
宍粟市では、早生樹として注目されているセンダンを植林したという説明を聞き、よし、センダンの植林地を訪れるぞ、と思ったらセンターの玄関前にセンダンがあった。。。
 
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さっそく植えたんですか、と聞いたら、いや勝手に生えてきたという……。
 
実は、センダンそのものは珍しい木ではない。意外と山野にもあるのだ。それは、ヒヨドリが種子を運んだらしい。ヒヨドリは、センダンの実を食べるのだ。たまたまセンター前に種子を含んだ糞をしたのだろう。
 
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センダンの実は、もう付いていた。もう少し大きくなるという。
 
ただ問題は、センダンの実には毒が含まれていることだ。サポニン系らしいが、わりと毒性は高い。犬の場合なら5、6個、人でも子供ならば、6~8個の実を食べたら死に至ると報告されている。それも摂取後2~4時間で症状が現れ、致死量を摂取した場合は、48時間以内に死亡するというのだ。怖!
それほど強いのに、なぜかヒヨドリは死なない。それどころか好物にしている気配さえある。
 
そして肝心なのは、センダンの実は、一度食べられて果肉が取れないと発芽しないというのだ。つまり果肉の物質は食べたものに対する毒性が強いだけでなく、発芽阻害物質も含んでいるらしい。
だから鳥に食べられて糞にして出されて、ようやく発芽する……。それもヒヨドリ(ほかにムクドリなど)限定とか。
 
おかげで、センダンの苗をつくるのは大変だそうだ。センダンは挿し木もできないので増やすには、実生苗をつくるしかない。
 
そのためには、まずヒヨドリを捕まえて、それをケージに飼って、センダンの実を集めて食べさせて、糞をさせて、その糞から種子部分を洗い出して、それを植えて苗をつくるのである。
 
早生樹植林は、ヒヨドリ林業なのである。もし早生樹、とくにセンダン植林を考えている人がいたら、まずヒヨドリを飼うことから始めよう。大変な手間だから、苗の価格も高い。もしかして、センダンの苗づくりをしたら、一儲けできるかもしもさない。
 
 
 
 
 
……本気にしないでね。
そこまでしないでも、水に漬けて果肉を腐らせても種子は取り出せる。銀杏と同じ要領だ。もっとも、それだって結構な手間だが。
 
 
ネットは記事を最後まで読まない人が多いので心配(⌒ー⌒)。

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