今日は、少し遠出をしたのだが……お盆が明けたから大丈夫だろう、と思っていたのだが、高速道路はとてつもなく混んでいたよ……。帰りなどは泣きそうだった(>_<)。
で、お盆だからと始めた墓シリーズ。そろそろオシマイにしよう。
最後は、こんなの。
はい。ソロモン諸島のシンボ島で訪ねたスカル・プレイス。頭蓋骨がびっしり。
この頭蓋骨が自分たちのものなのかどうかは怪しい。ここの住民は、かつて(ほぼ戦前)までは首狩り族だったからだ。ほかの部族(島ごとに、部族は変わる)の村を襲っては、首を狩っていたのだ。若い女は拉致して連れ帰り、シンボ島に幽閉……というか、そのまま自分たちの奴隷兼嫁さんにしていたらしい。だから、女護が島伝説もある。
狩りは、いわば文化で生きがいだったらしく、信仰でもあった。
なお島によっては、首狩りではなく、一部は人肉食(カニバリズム)もあったよう。
だから、ここにある頭蓋骨も、その時に狩った首の可能性は高い。埋葬したという点では墓なのだが、敵の首なんだから新死んだ肉親を祀るという意味での墓ではないのかもしれない。
そして重要なのは、今は墓としての機能を失っていることだ。
なぜならイギリスの植民地となり、首狩りは取り締まられて根絶したからだ。(人肉食も。)
そして住民のキリスト教化を進めた。
今では、ほぼソロモンの全国民がキリスト教徒と言ってよい。だから、この墓(スカルプレイスと呼んでいた。墓ではなく、頭蓋骨の置き場と化したか)も、見せ物として案内された。平気で頭蓋骨を手に取って渡してくれる。訪れた我々(私と学生の隊員)も、手に手に取って記念撮影した(⌒ー⌒)。
ちなみに、こちらが現代風の墓。キリスト教式に土葬して、岩と貝殻、そして花で飾られている。文化の変容というべきだろうか。
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