先日、川上村を訪れた際に、旧川上村小学校校庭に植えられているコウヨウザンを見学した。
(下の茂みは別の樹種の樹冠)
コウヨウザン。紅葉山、ではなく広葉杉と書く。日本的には中国杉と記す場合もあるようだ。まっすぐ伸びて、スギよりは幅広の葉がつくからだろう。原産は中国で、ヒノキ科コウヨウザン属の常緑針葉樹である。
日本に渡来したのは江戸時代後期とされ、私も三河で古いコウヨウザンの植林を見たことがあるが(江戸時代の木か二世かはわからない)、それが川上村に1本だけあるのは、土倉庄三郎の次男・龍次郎が台湾に渡って事業展開する中で、村に持ち帰って植えたらしい。
それが庄三郎還暦の頃としたら、120年ぐらいは経っていることになる。つまり、このコウヨウザンの樹齢もそのくらいだろう。
まっすぐ育ち、しかも生長が早いという。
そこで近年は、皆伐地の更新に植える樹種の一つとして注目されているらしい。早生樹種というわけだ。
もっとも針葉樹で早生ということは材質が柔らかいことを意味する。あまり構造材にはならないだろう。中国では内装材や家具材に使っているという。
まあバラエティのある森づくりの一貫で考える一つの樹種として有り得るかもしれないが、外来種だしねえ。。。
むしろ樹形がすっきりしているし、常緑の葉が美しい(触ると痛いけどね~_~;)から庭木にいいかもしれない。こんなに大きく育つ木が似合う面積の庭があるのなら、だが。
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