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2016年10月

2016/10/31

丸太の洞窟

昔から、私は穴があったら入りたい……無類の洞窟好きであった。

 
だから初めてボルネオやソロモン、小笠原諸島をめざしたときも、表向きの目的はいろいろ掲げているが、個人的には洞窟が欠かせなかった。巨大洞窟、未踏の洞窟、を見つけて、まずは自分の足で入ってみたかった。
 
 
だから、生駒の山間の道を歩いていて、小川にかかるこんな丸太橋を見かけたら、やっぱり気になる(^o^)。
 
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なんだ、こりゃ。丸太がくり抜かれているのか。まさか人為的ではないだろうから、自然と朽ちたのだろうが、どこまで奥が続いているかなあ。
 
気になる。
 
コビトになって入りたい(⌒ー⌒)。
 
せめて気分だけでも味わおうと。。。
 
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そこそこ深そうだよ。でも、目を凝らすと……。
 
左端にかいま見れる巨人の指先は気にしないこと。

2016/10/30

「日曜美術館」の水口細工

NHK「日曜美術館」で、水口細工が取り上げられた。

もっとも、正倉院展に陳列されている「白葛箱」の謎の技法を説明する中、よく似た葛細工の復興という流れで、放映は1分くらいだけどね(^o^)。
 
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せっかくだから、水口細工復興研究会の作品をば。
 
Photo
 
水口細工の材料や、そこから繊維を取り出す加工法は、幸いにして再発見できたのだが、次の課題は編み方なんだろう。テレビでも会長が「まだ幼稚園レベル」と謙遜していたが、基本的に研究会は何の報酬もなく取り組んでいるのだ。
 
ただ、編み方の勉強の過程で大きな味方となっているのが、田辺小竹さんだろう。父が高名な竹工芸家なのだが、それを継ぐとともに竹工芸を新たなアートとして作品づくりを行い、世界中で活躍している人である。
 
研究会の人々が彼を訪ねて編み方を教えてもらっているのに同行したのだが、私はそんなエライ先生に技を教わるのだから、相当の御礼を払わねばなるまい……と思っていた。が、聞いてみると「菓子折りだけなんです」(~_~;)。
 
それでも田辺小竹さんが教えてくれるには訳がある。田辺さんも葛細工に興味を持って調べた際に水口で再興に取り組んでいる研究会のことを知り、訪ねてきたことがあるそうだ。その際に、研究会側がそれまでにわかってきた素材や加工法について全部教えた。それを活かせたのか、田辺さんは2010年の伊勢神宮の式年遷宮の際に、葛細工の神宝を製作して納めたのである。
ある意味、そのお返しとして編み方を教えてくれるのだろう。そして、同じく編み細工工芸に取り組む同志として。
 
 
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再興・水口細工の技術がどんどん上がっていると褒めていた。私が横で聞いているだけでも、かなり具体的に(マニュアル化できないような)技法を惜しげもなく教えていた。水口細工を確実に甦らせることに大きな貢献をしただろう。
 
一方で、田辺さんのように技術をアートに昇華して才能を発揮すれば、廃れようとしている工芸を専業にしても生きていけるという見本にもなる。
 
 
ところで、番組では、ほかにもいろいろな素材を取り上げていたが、面白かったのは、「巻胎」である。
木材を薄い板……というよりテープに近い……にして、それを巻くことで造形する技だ。薄いから乾燥して歪むこともないという。こんな技が古代中国から伝わり、少なくても奈良時代には日本に根付いていたのか。そして今は消えてしまっていたのか。。。。
 
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しかし、この巻胎という技法、現在でも使えないか。木材を切ったり張り合わせたり、あるいはくり抜いた、編んだりするのではなく、板を巻き、そして漆で固めるというのは、いろいろなグッズに活かせるような気がする。
 
ほとんど消えかかった技術を現代風に活かすのも伝統工芸を守る一案だと思うのだが。
 
 
こんな番組をみていると、私も奈良国立美術館の正倉院展に行きたくなった。もっとも、この展覧会、ものすごい人でゆっくり見られないうえ、展示が酷すぎる。以前足を運んだときは,がっかりした。単に陳列しているだけ。
「日曜美術館」なみに、品々の背景を紹介してくれたら魅力たっぷりになるんだけどね。
 

2016/10/29

開催!講演『森は怪しいワンダーランド』

天気もいいし、近頃運動不足だし、久しぶりに生駒山の森を歩くことにした。

 
スタートに選んだのは、極めてマイナーで、ここ1年くらい入ってない地点から。崖を降り、谷に入っていくと……かつての記憶とは随分様子が違うのだが……何より感じるのは獣臭いこと。ムッと野性味のあるすえた臭いが漂っている。
 
イノシシだ。かなり濃密にいるのではないか。警戒しながら進む。このところ、森でイノシシの姿を見ることが増えた。基本的に夜行性で昼は滅多に出会わないはずなのだが。
 
それに昨日の雨で全体に湿っているし、倒木が多い。道とは言えないようなルートを進み、シロキクラゲ?の群生と出会ったりもする。
 
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尾根を越えて大阪側に入り、下っていく。こちらも廃道かと見紛うような道。道なのか湿地なのか川床なのか……そして道のないところにポツンと立つ石碑。久々のワンダーランドだ。
 
 
森を黙々と歩くと、いろいろ思い出す。『森は怪しいワンダーランド』に書かなかったエピソードも思い出す。こんな出来事もあった、あんな思いもした……。
 
『森は怪しいワンダーランド』では、基本的に不思議で笑える話を選んだのだが、改めて思い出すのは、もう少ししみじみしたというか、切ない話。出会ったさまざまな人々。彼と彼女との別れ。旅の空の下、一人で何をしているのかという焦りともだえ。さらに森から少し離れた探検エピソードもいっぱいある。
 
なんだか『森は怪しいワンダーランド』の続編を書きたくなったなあ。タイトルは、『森は切ないワンダーランド』か(笑)。
 
しかし、『森は怪しいワンダーランド』が十分に売れてくれないと続編どころではないのだよ。奈良の書店では、まだ1冊も自分の本を見かけていないという事実が辛い。ちょうどAmazonと楽天で途絶えていた在庫も回復したので、ぜひとも応援を(-人-)。。。
 
 
ところで、来月11月3日は、大阪南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)では木育・森育楽会が開かれる、ここで私はお話しする予定だが、その演題が『森は怪しいワンダーランド』(笑)。書名そのまま。
ここで『森怪』の裏話と、続編?構想を話そうかと思う。乞う、参加。
 
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会場で『森は怪しいワンダーランド』も販売します。多分、価格は税込み1700円と、普通に買う(1728円)より少しお得価格にします。単に、お釣りの準備を簡単にするためだけど(~_~;)。
すでに購入された方はごめんなさい。
また、書店では手に入らない『樹喜王 土倉庄三郎』や、『樹木葬という選択』もお得価格で販売予定。
 
 
ちなみにこのイベントは大阪府木材連合会も関わっているから、木材関係者も来るだろうし、
森のママまつり」も同時開催だから、きっとヤングママも大挙来てくれると信じている(^o^)。

2016/10/28

Yahoo!ニュース「幻の葛細工」……を書いた本当の理由

Yahoo!ニュースに『「幻の葛細工」が消えた意外な理由 』を執筆しました。

このところ書き継いだ滋賀県特集? CLTに甲賀杣、バンブーハウスにヨシドーム……トリは水口細工でした\(^o^)/。

 
まず誤読しないで欲しいのだが、私は手仕事を守れ、とか、伝統工芸は大切だ、と言いたいのではない。
正直、私は伝統工芸にそれほど興味はない(笑)。いくら伝統があっても、現代では使われないものを無理に守ろうと、税金を使うことに意義があるのか疑問だ。
 
だが水口細工は違うのだ。伝統の技術を受け継いだ細工物ではあるが、時代に合わせて商品開発をし、ほかの素材にはない魅力を活かしていたのだ。とくに明治以降は欧米にウケるデザインや用途を取り込んでいた。だから昭和になっても注文が来ていた。
 
実は記事では省略したが、水口細工の末期には、材料を葛からヒノキの経木に変更する荒技を行っている。葛から繊維を取り出すのは大変な手間で量の確保も難しい。その点、経木なら全国で生産されていた。大量注文に対応するために取った措置である。
 
その時点で、作風はガラリと変わる。それが原因で売れなくなった……のなら、まだわかりやすいのだが、実は経木細工に変貌してからも海外からの注文は来ていたという。
 
だから、水口細工が姿を消した理由は、純粋に職人が転職で逃げ出したからだろう。
 
 
もっとも、経木細工では競合産地があるから無理かもしれないし、そもそも時期的にプラスチックやビニール素材が出回ってきたから、どの道生き残れなかったかもしれない。
 
しかし、十分な報酬を受け取れば職人にも誇りが生れる。葛でなければ出ない魅力にこだわる工芸作家が登場して伝統を引き継ぐ可能性だってあった。
 
報酬とは、単なる生活の糧ではない。
 
現代日本の雇用事情、賃金事情にマジに憂いを持っている。もちろん、私の原稿料に関しても……(;´д`)。←、ココ、重要。
 
 
ちなみに、水口細工の復活については、以下のようなパンフレットがつくられている。
 
Photo
 
文章は私の執筆です(^o^)。
 
水口歴史民俗資料館には、このパンフのほか水口細工の実物も展示されている。
 

2016/10/27

竹に葦、建材は無限だ!

滋賀で訪ねたのは、CLTと甲賀杣だけではない。

 
実は、傑作な建築物を見学してきた。
 
まずは湖南市のバンブーハウス。住宅地の合間に残された放置竹林に、忽然と登場した竹の建築物群があるのだ。
 
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まずは竹の小屋。建てて3年経つというので少々こわごわであったが、そんなに傷んでいない。これ、釘を一本も使わずロープで結んでいる。
 
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これはテラス。
 
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なんか、わくわくしないか。ゲゲゲの鬼太郎ハウスみたいだ(笑)。冒険心をくすぐるし、こんな竹林で夕涼みかキャンプしたくなる。……実際は夏だと蚊が多すぎて、じっとしていられないそうだが。
 
 
だが、これだけではない。足を近江八幡市に延ばすと、今度は葦のドームがあった。
 
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琵琶湖岸に繁茂する葦(ヨシ、もしくはアシ)。葦自体は長さ3~4メートルくらいに生長するが、短い棒にして、それを結んでいくことで、こんなドームに仕立てたのだ。現在は、洋菓子屋たねやのラ・コリーナ近江八幡に置かれている。
 
 
実は、どちらも滋賀県立大学建築デザイン学科の永井拓生助教と、学生さんたちが作ったもの。永井さんは建築家なのだが、タケやヨシの建築を専門としている(笑)。それは冗談だが、素材としてこれまで見捨てられていたものに眼を向けたのだ。
 
思えばタケも本来はタケノコや竹材として使われてきたし、葦もよしずなどになる。しかし最近は、持て余し気味。
どちらも、荒れた竹林の整備や、水を浄化する葦原を刈り取った時に出たものをいかに利用するか、という発想から、それらを素材とした建築に取り組んだのだという。
 
 
 
近頃は、プロダクトアウトはダメでマーケットインで商品づくり……とよく言われる。木材が余っているから使え、ではなくて、市場で求められているものをつくれ、という意味だ。
まあ、ビジネスとしては正論なのだが、自然を相手にした場合、単なるマーケットインでは環境問題を引き起こしだちである。市場が求めているものに際限なく応えていると、往々にして資源の偏った浪費になりがちだから。
かといって、余っているものを無理やり押しつけたり、税金(補助金)で消費させようとするのも愚の骨頂。
 
余っている資源を、いかにマーケットが求めるものに仕立てるかが重要となる。そこには相応のアイデアが必要だ。
 
もし国産材が余っているのなら、国産木材をマーケットの求める品にしないと。単に木製品に仕立てても売れないか、売れても外材に取られてしまいがち。もちろん、それは国産木材だけでなく、竹でも葦でも、多くの素材に起こることだ。
 
それらを利用する新しいプロダクトアウトが求められている。
 
 
しかし、全国の竹林にこんな冒険コースを作ったり、葦をアートの素材として利用したら需要も増えるし楽しくはないか?

2016/10/26

甲賀材の過去と未来?

滋賀県の甲賀に行ってきた。こうか、と読む。

 
甲賀といえば甲賀忍者……ではなく、甲賀の里で見てきたもの。
 
 
まずは、CLT建築
 
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実は、甲賀市信楽に三東工業社の信楽本社がCLTで建てられるのだ。これは、今年4月に建築基準法が改正されてCLTを使えるようになって初めての建築物。
 
すべてびわこ材と認定されたスギを使ったCLTだ。1階平屋建てなのだが、フローリングに天井に壁材に……とCLT尽くし。また曲線を作り出しているのも初めてのケースかもしれない。
滋賀県、CLTに力を入れているのだ。
 
 
さて、CLTが未来?の日本の木の使い方としたら、あえて追いかけたいのが甲賀杣
 
飛鳥~奈良時代の大仏殿を始めとする都を建設する際に使われたのが甲賀杣の木とされる。かつて、甲賀はヒノキの大木が林立する森があったようだ。その点から、大和王権によって統一された日本の林業の原点と言える。
 
その甲賀杣の木材が、2005年に出土した。
それが、これだ。
 
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ちゃんと刃物痕が残り、伐採して樹皮をはつり、成形している途中で放棄されたものらしい。どうやら思い通りの材ではなかったのだろう。
年輪から、西暦630~680年に伐採されたものと鑑定されている。つまり飛鳥時代だ。
 
まさに甲賀の過去。
 
これらについて、もっと詳しく語りたいこともあるが、今日はこれまで。
 
 
ちなみに甲賀つながりでいうと、今週末の30日のNHKの「日曜美術館」に甲賀の水口細工が登場する。
水口細工とは、甲賀市水口で江戸時代からつくられた植物繊維によって編まれた品で、全国的に人気だった。明治大正時代には欧米各国まで輸出されたほどの工芸品なのだが、突然姿を消して幻となった。作り方も謎になったのだが、その復元を紹介されるらしい。
 
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以上、甲賀情報でした(^o^)。詳しいことは、またいつか。

2016/10/25

農林水産業の「養殖」に関する一考察

野菜の高値が続いている。夏から続く台風、大雨、酷暑……天候不順、さらに大地震が起き、北海道、熊本や鳥取など有数の農業地域が大打撃を受けたことが大きい。

 
そこで注目されているのが「植物工場」だ。光の要らないモヤシやキノコ類に加えて温室内の水耕栽培で野菜をつくっていると、天候に関係なく安定した収穫量が得られる。年中栽培が可能となり、生長も早い。それが魅力だ。
植物工場こそ、未来の農業である! ……もっと多くの野菜や果実を工場で、とぶち上げられている。
 
もともと農業は、野生の植物の中から食べられるものを品種改良しつつ人の手によって栽培するものであるから、これらすべてを「養殖(植)」と位置づけることができるのだが、水分や肥料、光まで人工制御する「植物工場」は、完全養殖と考えるべきかもしれない。
 
しかし、現実には「植物工場」はほとんど成功していない。今年のような露地もの野菜が高値を付けたときにしかお呼びがかからないのではないか。なぜならコストがバカ高いからである。露地なら実質タダの光や水分もコストに跳ね返る。高ければ販売先も限られる。天候不順のときだけ求められるのでは、安定的な販売先は見つけにくい。
また水耕栽培で病気が発生すると、あっという間に伝染して全栽培ものが壊滅することもある。安定生産というほど安定していないのだ。
 
 
漁業も似た状況だ。ウナギやマグロが絶滅危惧されるほど減少していることについて、「養殖すればいいじゃん」という声がちらほら聴こえる。とくにウナギは、卵の孵化に成功したことによって、完全養殖の現実味を増したと感じるらしく、心配いらない、どんどんウナギを食おう、と考えている人もいるようだ。
 
だが、養殖はそれほど安定しないし、利益も出づらい。
ウナギも単に卵の孵化に成功しただけでは、完全養殖はほど遠い。孵化率は際めて低く、さらに稚魚に育つまでにはほかの魚に比べてはるかに長期間かかる。孵化してから稚魚まで成育した生存率は1,6%である。
安定して供給できるまで、あと何年かかるかわからない。いや、コストを考えれば商業ベースに乗せるのは不可能ではないか、と思われる。養殖できても1尾1万円かかるウナギでは出回らないだろう。
 
だいたい水産物の養殖は、いずれも採算ベースに乗りにくいのだ。なぜなら高級魚でも、養殖すると価格が落ちるから、当初の目論見どおり高値で売れなくなる。
しかも安定供給は難しい。養殖地に病気や赤潮が発生して全滅したり、網が嵐で流されたりする。そうした不慮の事故を考えると、採算はかなり厳しい。何十年もロングスパンで見ないといけないだろう。
 
 
……農と水産の養殖に触れたのだから、やはり林業も「養殖」を考えてみよう(笑)。
 
人工林は「養殖」と言えるのかもしれない。人の手で栽培することで、生長速度を速めて、一斉林にすることで収穫量を高めているのだから。ただし、それでもスギで50年はかかる。
しかし、その間(50年間)にも材価が乱高下するわ、台風大雨山崩れはあるわ。火事だって起こるわ……全然安定収穫・安定収入を見込めない。そしてコスト高。植え付け、下刈り、徐間伐……手間ヒマかけて育てるも、材価と引き合わないと嘆いているのが今だ。
 
いっそ完全温室・人工光源・水耕栽培のスギ林をつくるとか、工場の水槽内でスギの細胞をぶくぶく培養して1年で直径30㎝、長さ4メートルの丸太に成形するような「養殖」があったら面白いかもしれないが、あんまり気持ちよくない。
 
 
結果として、農業、水産業、林業、いずれの養殖も、技術的には有り得ても産業としては欠点が多すぎて成功させるのは厳しいのではないか。しかも環境に優しくない。養殖は、エネルギー収支が常に悪いし、過度な余った肥料や餌が環境を悪化させる。
 
それよりも自然界の力に頼る方が賢いように思える。
農業は、自然の雨風光を取り入れて栽培すると低コストだ。人は、少し手助けする。
水産業も、養殖より漁獲規制で自然に生息数を回復させる方が現実的だ。ウナギなんて、あきらかにシラスウナギを獲りすぎなのだから。
そして林業も、自然界に任せる。森を森として維持しつつ、少しずつ収穫する。天然更新とまではいかなくても、手助けする程度で次世代の木々を育てる方が経済的ではないだろうか。
 
 
もちろん不作の期間や病害虫の発生など不安定要素はあるし、収量が落ちて供給が需要に追いつかないかもしれない。しかし、それを乗り越えるのは利用側の問題だ。あるものを、手に入るものを、工夫して使うのである。
 
実は農作物も魚も、そして木材も、存在量は需要に足りているのだ。ただ欲しい種類が足りないことが時折起きるだけである。
野菜は季節の旬のものだけを求める。ウナギも一時期食べるのをあきらめて量の豊富な魚種に変える。スギが足りなければ、雑木を使う。
 
 
……もっと考察を進めると、世の農林水産業を敵に回しそうだな(笑)。
 
 

2016/10/24

『森怪』書評~福島から

22日に福島県の友人より届いた写真。

 
Photo
 
福島県郡山市のジュンク堂書店だそうだ。棚に5冊並んでいたとのこと。このうち1冊をご購入いただいた(^o^)ので、あと4冊!
 
そして、本日届いたのが、福島県の県紙「福島民友」に掲載された書評。こちらも22日。
 
Photo_2
 
格調高い文章だなあ……と思ったら、執筆は探検家の高橋大輔氏であった。以前、本ブログでも紹介した『漂流の島』の作者だ。ありがたや、ありがたや。
 
 
 
面白い指摘をしている。
「著者が奇想天外な体験をする森は、いずれも現地人の生活圏に当たる」
 
森が人々が暮らす土地だから、精霊や怪獣の伝説?が語られるのだ。しかし、日本では久しく消えた森の物語。それは
森から伝説が消えたのは、生活の場でなくなってしまったから」とある。
たしかに日本の森は無人ではないものの、生活の場としての地位を追われつつある。多くの人にとっては非日常の場なのだ。……それは私にとっても。
しかし、そんな日本の森からも感性を研ぎ澄ませば、きっと「森に息づく不思議な物語」に気づかされるだろう。
 
 
ちなみに、この書評は、おそらく共同通信の配信だろうから、ほかの地方紙でも掲載されるかもしれない。

2016/10/23

路上のスギとミントの今

以前、紹介した舗装された路上に生えたスギとミント。その今の様子を紹介しよう。

 
Photo かつてのスギ。
 
2 現在のスギ。
 
路上に繁った草や苔を清掃された際、なんとか「伐採」を免れた。多少、成長したかな。
でも、いつまでどこまで伸びることがでてきるだろうか。。。
 
 
一方のミント。
 
Photo_2  在りし日のミント。
 
2_2 現在のミント。
 
実は、移植した。清掃した際に引き抜くと、なかなか立派な根ごと剥がせたので、ベランダのプランターに植え替えた。
せっかくだから農家小屋もセット(^o^)。ドングリも撒いてある。さて、どこまで育つか……。時折、葉をむしって臭いを嗅いでいるからね。もっとも育ちすぎて「ミントテロ」まで起こさないようにしないと。
 
……もっとも、もはや秋。刈り取ろうかなあ。
 
 
参考までに、以前の記事を。
 
 
 

2016/10/22

天然モノとツクリモノ

まず、この写真を。

 
1  3
 
朝顔である。みょうなところに生えている?
 
そう、これは美術館の一角だ。
 
一方、こちらは……。
 
2
 
サルノコシカケ。もはや寄生する切株とどちらが大きいかわからない。
 
 
 
実は、片方がツクリモノ。さて……。
 
もうわかっただろう。朝顔は木彫である。葉や蔓、そして花びらまで木である。薄さは何ミリなんだろうね。1ミリを割っているかもしれない。作者は、須田悦弘氏。
 
サルノコシカケは分厚くて、ゴツゴツした姿はFRPか何か合成樹脂のようにも見える。しかし、完全に天然モノだ。切株でなくて、サルノコシカケに腰掛けてみたい気持ちになる。
 
どちらが、お気に入りだろうか。

2016/10/21

Wedge書評『森は怪しいワンダーランド』

月刊誌Wedgeの11月号に『森は怪しいワンダーランド』の書評が掲載されました。

 
Wedge11  
 
探検話に比重を置いて評していただけたのは嬉しい。「すべて自身の体験で語られている」という本書の特徴も触れていただいている。
最近は、文献に溺れつつ執筆することが増えているからなあ。この本の執筆は新鮮であった。
 
 
ウェッジは、株式会社ウェッジが発行する結構硬派な雑誌。JR東海系列のため、販売は東海地方に偏るが、大きな書店のほか駅中書店でも扱っているはず。
実は、手に入れる裏技あり。東海道新幹線のグリーン席には備えつけられていて、タダでいただける(~_~;)のです。ぜひお試しください。グリーン席に座っていなくてもいいそうですよ。。。って、これを書いてはいけないのか。
 
なおウェブ版 もある。雑誌版とは別の記事も載せている。
 
 
私は、これまでウェッジの仕事をしたことはないのだが、同社が発行する旅雑誌「ひととき」に記事を書いたことをある。テーマは「土倉庄三郎 」。(このページの下に、「ひととき」の記事リンクを掲載。)
 
こちらの雑誌は、JR東海の走っていない奈良県をよく取り上げてくれることがあるのがいいなあ(^o^)。
 
 

2016/10/20

森林環境税は投資と見るべし

今年は、各地で森林環境税の見直し論議が行われているようだ。岐阜県や福岡県などの議会で始まっているよう。

 
思えば高知県が最初につくったのは2003年で、それに続いて各県が森林環境税を作り出したのが数年遅れ。たいていの県では、5年とか10年を適用年度としてつくられたから、今年はそれらの県が、2期目から3期目に移るかどうかを決めるのが今年なのだろう。
 
でも、おそらくどこも継続なんだろうなあ。なんとか審議会とかつくって、各界の意見を聞いて、やっぱり森林を守るにはまだまだ金がかかります、市民も賛同しています、なんて具申させて、結果、何も変わらない……。
 
 
本ブログでは、幾度となく森林環境税について触れてきた。古いものは、現ブログではなく、裏ブログ(2006年)でも取り上げている。最近はYahoo!ニュースでも取り上げた。
 
 
来年当たりから、京都府や大阪府まで創設することになって大都市からの徴収も始まる。いや、それどころか、国税としての森林環境税も創設されようとしている。
つまり自治体に取られ、国に取られ、同じ名目で幾度も課税されるわけだ。ついでに炭素税として間接的にも徴税れれている。
 
問題点はいろいろあるが、もっとも納得がいかないのは、森林環境税で集めた数億円を財源があるものの、使い道に困っているのが現状が透けて見えるからだ。
その点について書いた代表的なものにいくつかリンク張ると、
 
 
 
 
 
課税にだって、アカウンタビリティー(説明義務)とかューデリジェンス(適正評価手続き)とか見える化とか……、ビジネス用語を使ってみたかっただけだが……ようするに、納税者に納得を得られるものを出してくれないかね。アリバイ的な審議会なんぞではなく。
市民も増税には敏感に反応するはずなのに、こと環境関連の課税には甘すぎないかね。林野族に自由に使えるポケットマネーを与えてもろくなことに使わない。広く薄くバラまいて、逆に悪しき事態を固定するだけ。
 
 
私は、税金とは寄付金ではなく投資だと思っている。納税者にちゃんと見返りを与えるべきだ。森林に投資した分、誰が見ても美しい森ができました、といった成果を出してほしい。
森林環境税でバイオマス発電所が建てましたとか、高性能林業機械を森林組合に無償貸与して、皆伐をこれほど進めました(で、はげ山が広がる)とかいうのは、心底イヤなのだ。
 
いっそ納税者に森林株を配って株主になってもらうのはどうかね。貴方の納税で、ここの森を整備しました、と見えるようにする。人工林だけでなく、雑木林も対象だ。一人何株分か払ってもよい。もちろん、何年か経って整備されていなかったら株主訴訟を起こす権利もある。
 
これを新・緑のオーナー制度と呼ぼう(笑)。森林資本主義でもいいよ。

2016/10/19

「校閲ガール」で甦る校閲の思い出

日本テレビ系で『地味にスゴイ! 校閲ガール』というドラマが放映中だ。

 
出版界の末端にいると、ついこの手のドラマは見てしまうのだが、視聴率はなかなかよいそうだ。やはり石原さとみの魔力だろうか。
もっとも巷では、本当の校閲は、こんな仕事じゃない! ありえねえ! という批判も飛び交っているそうだが、ドラマでそれをいっちゃあオシマイよ。だいたい、どんなドラマも実態とは全然違うものではないか。どこにそんな刑事がいる、どこにあんな医者がいる?
 
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近年、マスコミ、とくに出版界を舞台にしたドラマが目立つ気がする。ミステリードラマでは、報道系の新聞社や週刊誌などの編集部が、刑事ドラマと一体化するほど昔からあったが、今度は目先を変えてマンガ雑誌の編集部とか漫画家そのもの、ほかにファッション誌、タウン誌、辞書編纂室、あるいは広告業界……といったところが目に止まる。
 
おそらくだが、原作者が身の回りから題材を拾うようになったんじゃないかと思う。特殊な仕事ではなく一般的なうえに身近にあるから取材も楽、それでいて世間的には珍しいからウケやすいという……もしかして手抜き?(~_~;)。
 
ただ実態としては、社内に校閲部を持つような出版社は少数で、外部の校閲者に発注したり、小さなところなら社内の編集者が兼ねる。
新聞系の雑誌では、記者がそのまま編集者のケースが多いためか、勝手にいじるのが当たり前の状況だ。それは校閲じゃなくて、自分の好きな表現に改悪しただけでしょ、というトンデモな赤が入ることもある。
 
 
私も校閲には泣かされてきた。誤字の指摘はともかく、こんなところまで指摘するかのよという悲鳴。でも、どうやらアチラの言い分が正しいと気づいたときの悔しさ。。。。
それにはインターネットが普及して、事実関係の裏取りがしやすくなったことも影響しているような気がする。 
でも、相手の指摘どおりに変えるのはイヤなので、さらに別の言い方を探したりする。本筋より第三の表現を選ぶことに四苦八苦するのである……。
 
執筆者は、他人に自分の文章をいじられることに、生理的拒否感を持つものなのだ。イタイ指摘をされると校閲者に殺意を感じるね(´ー`)。。。
ちなみに私が他人の文章をチェックする時は、ネチネチと語法や表現をいじり倒してやる。あれは、ちょっとS的快感だ(⌒ー⌒)フッ。
 
 
私も編集者(記者、ライターではない)の仕事をしていた時期もある。ほとんど新人の頃だが、そこでは校閲も手がけた。スタートは問題集だった。
小学生向きの問題集(算数とか国語だったと思う)の編集をアウトソーシングとして請け負ったのだが、その時に版元のベテラン編集者から校正記号の使い方から始まって、チェックポイントをたたき込まれた。問題文の中の漢字についても、その学年の何月に習うかを考えて使えるかどうか考えねばならない。
 
問題の中身も当然ながら、吟味する。問題は私がつくるのではないのだが、その問題が適切かどうかチェックするわけだ。あれは勉強になった。
その後、単行本や雑誌や新聞記事でも経験しているが、最初に仕込まれたことが非常に役立っている。
 
そして、校閲で見逃した誤りで引き起こされる騒動だって経験している。だから、校閲の怖さえぐさ大切さを身に沁みているのである。。。。
 
 
最大の校閲ミスは、家電の全面記事広告を手がけたときだ。私自身は校閲ではなくライターとして関わったのだが、何度もスポンサーとやり取りして、ようやくできた記事広告。スポンサーのウケもよく、仕事からの解放感と達成感に包まれたのだが……読者からの一本の電話に愕然とした。
 
「この商品、どこのメーカーがつくっているんですか?」
 
なんと記事のどこにも、スポンサーの家電メーカー名が入っていなかったのである。。。商品名と写真はここぞとばかりに強調されているのに。
どうする? 営業と相談の上、気がついていないスポンサーには、この件を黙っていることにしたのであった(^O^)。
 

2016/10/18

『森怪』読売書評から思い出した日々

10月16日の読売新聞の書評欄に、拙著森は怪しいワンダーランド 』が紹介された。

 
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木を見て森を見ぬ人には…」「本の森で森林浴をするように…」。素敵なフレーズが並んで批評してくださった。
主題を「森の不思議さ」と捉えて、「情緒と科学のバランスが絶妙」とある。これは、私が伝えようとした「森は科学と芸術が半々」ということに掛けているのだろう。
 
 
この書評は、読売新聞の記者が本を選んで書く欄のようだが、それで思い出した。
 
私の探検の第一歩となった大学時代のボルネオ遠征。この件については『森は怪しいワンダーランド』の序章に記したが、私にとって始めての海外旅行であり、本格的な探検活動の始まりだった。
これを企画して動き出したのは2年生の冬だったと記憶するが、学内・クラブ内でドタバタしている時に、最初に取材で訪れたのが読売新聞静岡支局の小田記者だった。
 
彼が、どこで探検部の海外遠征の情報を得たのか、いまとなっては覚えていないが、静岡大学探検部が創部10周年を記念して初のボルネオ遠征、オランウータンを探しに……といった記事が掲載されたと思う。(当時の記事は行方不明)
 
反響は大きく、地元の静岡新聞もすぐに取材に来たし、読者からもいろいろな問い合わせがあった。なかには貴重な資料や人物を紹介してくれたケースもある。なぜかラジオのディスクジョッキーをやらないか、という依頼まであった。(これから遠征行くんだってば!)
 
読売新聞には予備調査、本調査と続き、また帰国後の報告や探検部のほかの国内活動も含めて、いろいろな記事にしてもらったうえに、日常的にお世話になった。食い切れないほどの豚カツを御馳走になった思い出もある。 
逆に彼が取材のためか、私の四畳半の下宿に来て、コタツに入りながら話をした記憶も残っている。
 
 
青臭い熱情だけで、社会のことを何も知らない私が、ボルネオ遠征を介して、あれよあれよと世間に押し出された気がする。 
 
思えば、青春だった(笑)。おそらく、こうした読売新聞の記者とのつきあいが、私の目をマスコミの世界に向けさせたのだろう。
それは卒業後の進路としてマスコミ界に入ったら、探検の延長みたいなことができるんじゃないか、という儚い?希望につながり、紆余曲折を経て今に至ったのかもしれない。
 
そんな思い出が、奇しくも私のいいかげんな探検話を中心にした本の書評で甦った。それが読売新聞だったのも何かの縁だろう。。。
 
 
森は怪しいワンダーランド』を読んで、探検や遭難の話が面白いとか森の不思議と似非科学に納得することに加えて、ほんの少しでいいから森へ向けた切ない熱情を感じ取ってくれたら幸いである。
 
 
 
 
※私の初原稿料を稼いだ蛍雪時代1979年11月号の記事。
 
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2016/10/17

Yahoo!ニュース「開校続々!林業の学校‥」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「開校続々! 林業の学校がつくられるわけ 」を執筆しました。

 
 
ネタそのものは、昨年末から今年の頭に雑誌等に執筆したものと一緒だ。実は、本ブログでは、もっと前から時々刻々?と情勢を追いかけてきた。
ただ、その後も続々と開校情報が寄せられるので、もう一度整理してみるか、という気分で書いたのである。
 
とりあえず、現時点で開校が決まっているのは19校(来春開校予定の兵庫県、岩手県、和歌山県の3つを含む)。
 
こんなに乱立? するのは、やはり各府県の競争意識だろう。隣の県がつくったら、うちだって! 我が県も林業県だ! と。
 
あらためて思うのは、学校名。実は近年の学校は結構凝っている。
 
林業大学校は長野、京都、秋田。しかし高知は林業学校だ。農林大学校は、島根、群馬、静岡、山形、和歌山など。しかし、岐阜が森林文化アカデミーだし、兵庫は森林大学校を予定している。徳島岩手は林業アカデミー。再来年開校予定の大分も林業アカデミーのはず。
ちなみに金沢市立林業大学校もある。
 
今後、開校予定のところはどんな名前にするだろうなあ♪
 
せっかく大学校が増えたのだから、その上を行く大学院はどう?

2016/10/16

センダン(涙)とビブグルマン

タナカ山林に植樹したセンダンの苗。9月中旬、雨の日が始まる前に植えたので、上手く育てば、と思っていた。

 
根付いたか確認に行って仰天した。
 
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この写真ではわかりにくいだろうが、葉っぱを全部むしられている……。
誰が? センダンの葉は毒素を含んでいるから、食べられないという声もあったのだが。それに生駒山にはシカはいない。
 
周辺の足跡を見ると、あきらかにイノシシだ。しかし、イノシシがセンダンの葉っぱを食べるかね? 狙ったようにセンダンを……。
 
植えたのは2本。もう1本を確認しに行くと……。
 
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げ。こちらは苗がむき出しだ。掘り返して引き抜いたような状態。幸いコンテナ苗だったので、根に土が付いていて、まだ枯れるまでには行っていなかった。あわてて埋めもどす。回りに石
を置いて押さえた。
 
ちなみに7月に植えた分は、元気に育っていた。
 
なぜだ?
 
 
しばらく考え7月と9月の違い、苗の違いを考える。
 
ふと気づいた。植樹する際は、穴を掘って底に肥料を入れている。7月には固形肥料を、9月は油粕を撒いてから植えた。
もしかして、固形肥料は臭わないが、油粕は独特の臭いがすることに関係あるのでは。。。イノシシは油粕の臭いに惹かれてやってきて、掘り返したのか? 
苗を食べようとしたのではなく、植えた周辺の土を食べるために掘り返した? 地表には肥料を撒いていないのだが。
 
センダンなど早生樹は、成長が早い分、日光や水分、そして肥料を多く求めるとされる。だから肥料を撒いたのだが……。 
 
まだ推測にすぎないが、恐るべし、獣害。単に植物を食べるだけではないのかもしれない。何が影響するかわからない。
 
 
 
しおしおと近くのスリランカ料理店ラッキーガーデンに行く。
オーナーに会うと、ミシュランを取ったぞ、との声。
 
そうなのだ。来年度版のミシュランにラッキーガーデンが選ばれたのだよ。
ただし星ではなく、ビブグルマンだ。星は付かないものの、比較的安い値段で食べられる美味しいレストランをビブグルマンの名で選定することになったのだ。
 
調べると、生駒にはすでに3軒ほど選ばれていた。この調子で増えると、ミシュラン・ビブグルマンは食べログみたいになるんじゃないか(^o^)。

2016/10/15

ブラタモリの「青木ヶ原樹海」とオレ

NHKのブラタモリで冨士山麓(山梨県)の青木ヶ原樹海を取り上げていた。どうやら前後編の前編みたいだったが、私にとっては懐かしの青木ヶ原だ。

 
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私は学生時代を中心に青木ヶ原に通い続けていた。そんな経験については『森は怪しいワンダーランド 』にも記してあるが、とくに番組では割れ目火口の噴火列について紹介されていたから嬉しい。
だって、ブラタモリで紹介されている噴火口を発見したの、オレだから。
 
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こんなことを書くと、各界から反発必至だろうけど(~_~;)、実は40年近く前に私は冨士風穴周辺、大室山周辺の樹海を探索している。樹海の中の道から逸れて、樹海内部をしらみ潰しに歩いたのだ。
 
その事情はここで触れないが、その際に多くの噴火口に遭遇したのだ。直径50メートル、深さ10メートルを超すような陥没穴がいくつも連なっていることに気づいた。不思議な光景であった。今回紹介されていたのも、その一つだろう。
 
もっとも、当時学生だった私は、その火口列の意味をわかっていず、火口そのものに興味を持つこともなかった。穴の底に火口が残ってないかと探した記憶はあるが、むしろ火口周辺に熔岩洞窟がないかと探索する方に熱心だったのである。火口ではなく、噴火によって流れ出た熔岩が厚くたまったところから内部のガスが噴き出してできる洞窟だ。
 
実際、この辺りにある全長が30メートル以上あった洞窟を本栖3とか本栖4風穴と名付けた。それは今も登録されているはずだ。
 
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それから数十年経ってから、噴火口の列を発見、これこそ貞観噴火の割れ目火口の跡だ、と発表されて学術調査も行われたことをニュースで知る。私としては「あの噴火口、そんなに重要だったの?」と驚いたのであった。
もちろん、私は発見者として名を残すこともなく……当時の報告書は、探せばどこにあるはずなのだが。
 
 
さてブラタモリ、次回はいよいよ洞窟内にも入るようだ。期待してしまう(^o^)。
多分、ポピュラーな冨士風穴に潜るのだろう。この洞窟内には、真夏でも氷が張っているから楽しい。私は、よく氷を採集してオンザロックを呑んだものだ。
 
ちなみに冨士風穴の新幹洞を発見したの、オレなんだ( ̄^ ̄)。戦前から知られる洞窟だが、まったく別のルートの洞窟があったんだ。それで全長は2倍以上に伸びたのではなかったか。
 
 
とまあ、昔の功績を自慢たらたらに記すのが楽しい年齢になったなあ(笑)。。。
 

2016/10/14

「イオンの森」の草木

イオンモール大和郡山に行った。

 
その駐車場に立っていた看板。
 
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おお、高らかに謳う「イオンふるさとの森づくり」。ちゃんと某宮脇先生の名前もあり、ショッピングモール内に4万本植えたことや、海外まで植林していることに触れている。
そして植えられた30種の草木の種類も明記してある。
 
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さて、この木々を常緑樹と落葉樹、とれほどの割合か調べてみた。
 
結果は……やはり圧倒的に常緑広葉樹、つまり照葉樹が多い。
 
落葉樹は、ヤマザクラ、コブシ、ヤマボウシ、イロハモミジ、シモツケ、ムラサキシキブの6種類のようだ。これでも私としては意外と多かったな、と感じる。
 
あえてイチャモンを付けるとすると、ナンテンは在来種だろうか。中国原産のはずだ。まあ、すでに各地の山野に自生しているが。ほかにクチナシとかサザンカ、カンツバキには園芸品種も多いが、植えたのは野生種かどうか。
 
まあ、無理に文句をつけることはあるまい。植えたからには、しっかり育ててほしいものである。照葉樹だから放置しても育つ……ということはなくて、無残になるからね。

2016/10/13

森林療法のモデル?地形療法

ドイツと言えば近代医学の源のようなイメージがあるが、実はさまざまなオルタナティブな医療があるらしい。民間療法だけでなく、国が認可したような医療の中にも存在する。その中でも有名なのは、クナイプ療法だろう。

クナイプ牧師が始めた自然療法の一種だが、世界中に普及していて、日本にもクナイプ療法協会があったはずだ。

森林療法が提唱されたとき、その原型をドイツのクナイプ療法に求める声があった。

なぜなら森林療法を提唱した上原巌氏(東京農大准教授)が実際にクナイプ療法が行われているウェーリスホーフェンを訪れて紹介したからだ。そこは森林を散策する保養地だったのである。
 
しかし、これは「美しき誤解」と言ってよいかと思う。
 
クナイプ療法自体は、水浴を中心とした水療法とでもいうべきもので、そこに運動や食べ物などの要素が少し加わる。たまたまウェーリスホーフェンが森林リゾート地帯なので、運動として森林散策が行われていた、というのが真相に近いだろう。クナイプ療法ならどこでも森林散策をするわけではないのである。(上原氏自身は、森林療法とクナイプ療法が同じだとは全然言っていないのだが、話の流れから勘違いを誘ったのではないか。)
 
だから森林療法⇒森林セラピーを始めるための視察にドイツのクナイプ療法地を訪れて、全然森林散策をやっていなかったりして、失望する人もいた。
 
 
ところがドイツには、もっと森林療法に近いオルタナティブな療法があるらしい。
 
なかでも、私が気になるのは気候・地形療法だ。
 
これは病気治療やリハビリのために自然豊かな土地に移転するもので、その点では転地療法の一種になるのだろうが、とくに森林の中を歩くことを重んじている。
 
元をたどれば19世紀半ばに、ミュンヘン大学の教授が提唱したとか、ライ プツィヒのある医師が、心血管系疾患の患者を治療する方法として提唱したのが最初だとか、諸説あるようだ。
自然の中で歩行運動を行うことによって健康・体力づくりと保養する。ある決められた速度で、上り 下がりのある歩道を歩く療法だ。
 
 
とくに勾配のある土地を、治療を目的で医師から処方された運動量で歩く。そのための地形療法士も存在するそうだ。そして、地形療法士を伴う場合は、健康保険が適用される。
そして自然豊かな土地に限る。ドイツでは、歩くとなれば森林内なのである。
 
加えて居住地と異なる気候(標高や地形も含む)の土地に行くことも重要とされている。バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヒェンが有名だとか。
 
 
こちらの方が、クナイプ療法より森林散策が必須で森林療法に近い。森林セラピーのように妙な利権にネジ曲げられずに日本で広められないか……と思っていたら、なんと日本でもやっているところがあった。
 
 
山形県上山(かみのやま)市では、温泉と組み合わせた気候性地形療法として取り入れているそうだ。滞在型観光としてめざしているよう。全国では7つの自治体が取り組んでいるらしい。
 
ちょっと興味が湧いた。今後、どのように展開するか。どうか森林セラピー基地のようにならないように願う。

2016/10/12

Amazonに『森怪』入荷!

Amazonに、拙著『森は怪しいワンダーランド』に入荷して、品切れ状態を解消した。

これで、注文にすぐに応えてくれると思う。5日から品切れ状態だったので、まさに1週間で復活したわけ。
 
ほっ(笑)。
安心して、クリックしてほしい(~_~;)。
 
なお10月23日には、読売新聞に広告が出る模様である。
 
 
もう一つお知らせ。
 
Yahoo!ニュースに私が執筆した記事のページに著書を紹介できることになった。
 
Yahoo
 
こんな感じである。……わかる?
 
右欄に『森は怪しいワンダーランド』が画像入りで紹介されているでしょ。
 
これは、今後Yahoo!ニュースに執筆する私の記事すべてに掲載されるはず。なかなか露出度高いから、期待したいところである。
 
 
考えてみれば、この本に関しては、まるで初出版なみに広報活動しました(^o^)。
 
出版そのものは、ほぼ30冊くらいしているのだけど(共著書含む)、これほど熱心になったのは久しぶり。
今回の本は、ちょっと毛色がこれまでと違うから不安だというだけでなく、現在の出版事情は前例のないほど厳しく、自分の立ち位置を考え直す場にもなった。だから私も、初の本を出した20代の頃を思い出し、熱心な編集者に尻を叩かれたこともあって(~_~;)、初心にもどりました。
 
ともあれ、今後もコツコツとやります。よろしく。

2016/10/11

ギャザリングから考えた組織の寿命

福知山まで足を延ばして(奈良からなら近いだろうと思う人もいるだろうが、実は京都府の北辺に近く、結構な時間がかかる(泣)のだよ)、肝心のフォレスター&プランナー・ギャザリングのことを書かないと不満の方もいるだろうから……(笑)。

 
ギャザリングは、昨年同様ワールドカフェ形式、3つのブースをつくり、「フォレスターとプランナー」「現場・実行」「ネットワーク・ムーブメント」をテーマに話し合う形式で行われた。そして時間ごとにメンバーが入れ代わる。結論をまとめるのではなく、思いを吐露する……というのが目的だろう。
 
ま、私は取材というより傍観者? のつもりで、それぞれのブースを全部回った。もっとも、これまた昨年同様、意見を言わされる(^^;)機会もあったわけだが。
 
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もちろん、私もいろいろな思いを持っている。参加者の声を聞いて考えること、感じることもあった。フォレスターとプランナーを分けることに意味があるのか。研修と現場の乖離というが、社会のルールから乖離しているのは現場じゃないか。。。。等々、考えさせられた。
 
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が、ここではネットワークのブースで思ったことを。
 
意外や林業関係の人々をつなぐネットワークは数多いのだ。最近、とみに増えている。狭い業界なのに人々が分散しているゆえ、次々と作られるのかもしれない。そもそも今回のギャザリングだってネットワークの一つである。
 
で、聞いてちょっと驚いたのが、全国各地に広がった林業女子会が、早くも疲弊しているという話(^o^)。登録会員数は数百人にもなったが、参加者は毎回十数人、それも毎月人が集まる行事を考えて準備するのに疲れてしまった、次の会長の引き受けてがいない……というのだ。
 
他称・林業女子会ウォッチャー(そう呼ばれた)としては、気になる情報だ。
もちろん私は、数百人の会員がいて、今も元気で活動するところも知っているのだが、たしかにありそうな話だ。
 
私の持論(!)からすると、任意の組織は4年で壊れると思っている。立ち上げた1年目は勢いがあり、2年目は盛り上がり、3年目から不協和音が漏れだして、4年目にして方向転換か分裂か脱落者が出るか解散……それを乗り越え仕切り直して、組織が落ち着くのは7、8年以降か。。。
 
もちろん感覚的なもので、あんまり年数字に意味はないが、私もかつて市民団体の事務局を10年くらい続け、さらに多くの組織をつくったり参加したり壊したり……してきたので身に沁みている。
 
 
最初から期限を切って運営するという手もあるのだが、組織を維持するのに重要なのは、個人(とくにリーダー役)の意志だろう。
組織ではなく、一人でもやるという個人の思い。参加メンバーはその思いに寄ってくるのじゃないか。思いの強さの波によって組織も新陳代謝すれはよい。
 
 
フォレスター・ギャザリングも、多くの人と林業のこと、森林のことを話したいと思う人がいて、それをつなげる場を私が設けるという人がいて、存続するのだろう。その「私」の思いの強さは……どうかな?

2016/10/10

ギャザリング帰りに

昨年に続いて、フォレスター&プランナー・ギャザリングに参加。(in福知山)
また林業機械展を見学して帰る。

疲れたので、途中、車の運転に疲れて、イオンモールに入って休憩することにした。

すると大垣書店という、わりと大きな書店があった。
ならばチェックしなくちゃならないでしょう\(^-^)/。

森は怪しいワンダーランド』を検索、示された棚に行くと。。。

あれ、ないぞ・・・。

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が、裏返しになった本をどけると、その下から!

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誰だ、隠したのは(怒)。

 
ともあれ、平積みだったのだからいいとするか。

2016/10/09

Yahoo!ニュース「新国立競技場に違法木材?…」記した理由

Yahoo!ニュースに「新国立競技場に違法木材? どうした日本の環境政策 」を執筆しました。

 
このネタ、これまで節々につぶやいてきたことの総決算? みたいなものだ。
 
何も新国立競技場の建設を心配しているわけではない。それは小さな小さな木造建築物であり、認証材のわずかな需要にすぎない。
 
 
ウナギやマグロや象牙だけでなく、今年のめっきり小さくなったサンマだって、小笠原諸島沖の赤珊瑚だって、それを台湾や中国、ロシアの漁獲のせいにする前に、日本がやるべき漁獲規制があるだろうに。
パリ協定を遅れて批准しても、国際社会での発言権は落ちていく。日本が四苦八苦しつつまとめ上げた名古屋議定書(生物多様性条約)さえ批准していないのだから。
 
小さな一つ一つが積み重なって今の社会が形作られているように、小さなルール破りが社会を崩壊させていくのではないか。
気づいたら、後ろに誰がいるのか。。。
 

2016/10/08

益田孝翁の語る土倉翁と林業

益田孝をご存じだろうか。明治時代の財界人だ。

 
一般には三井財閥の大番頭と言われているが、むしろ本人自身が巨頭として活躍したと見るべきだろう。彼がいてこそ、三井財閥が築かれたと言っても過言ではない……という評判もある。
 
彼の自叙伝(と言っても彼が書いたのではなく、彼と同時代に生きた長井実がまとめたもの)を古本屋で手に入れた。
 
自叙益田孝翁伝』 
 
なぜこの本に目を止めたかというと、益田は土倉庄三郎と交流があったからである。そして庄三郎は益田を通じて三井に山林経営を勧めたのだ。つまり現在日本で4番目の山林主である三井物産の原点なのだ。
そのエピソードはすでに私も知っていたが、その点に触れているかな? と思って本を手に取ったのである。
 
さて、本の目次を繰ると「山林」という項目があった。たった3ページしかない。
 
ところが、それを読むと実に興味深いエピソードがいくつも書かれているではないか。
 
全部披露するのは惜しいので(^^;)、少しだけ紹介しよう。
 
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冒頭部分である。庄三郎が山林経営を勧めたことが記されている。いきなり三井家として山林を購入したのではなく、まず自分が試みに500ヘクタール!買って、植林したという。
 
が、私が注目したのはその事実ではない。そこまでは知っていた。むしろ驚いたのは、その際の庄三郎の言葉だ。
 
素人は木が大きくなるのを待ってそれを伐って売ることばかりを考えているが、何も木を伐って売るには及ばぬ、売るなら山を売ればよい……」
 
どうだ、すごいだろう。
 
えっ、何がすごいかわからない?
だって、木を伐って売るのは素人と書いてあるのだよ。木を植えた山は、年々育つから価値が増す。その山を売買するのだ。これこそ、吉野の森林ビジネス!と感じたのだよ。
 
実際、吉野では、山で売り買いした。山を売買と言っても、価値は土地ではなく立木に置く。つまり立木権の売買である。
植林して下刈りして、10年もしたら売る。買った人は除間伐を施して20年したら売る。何も植えてから80年~100年間、金にならないのではないのだ。
 
これを今風に言えば森林の証券化みたいなものでみないか? 
いわば金融資本主義もどきを行っていたのが吉野林業だったわけだ。
 
まあ、今だと木が育っても価値は上がるとは言えず、下手すると下落しかねないけれど。。。
 
ただし「金持ちの事業としてまことに適当」という言葉も紹介している。つまり、目先の上がり下がりは気にせず時間をかけるのが山林経営の要諦ということか。
 
 
もう一つ。
 
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これは読めばわかるとおり。
明治時代でも伐採と搬出の経費がかかりすぎて利益が出ないことを示している。そしてアメリカから木材持ってきた方が安い、というのだ。
 
これは大井川流域である(吉野は、河川運搬組織が整備されているので利益が出たのだろう)が、いかに運搬方法の改善が林業に重要か、明治時代に指摘している。
 
日本の林業は、当時よりさして進歩していないようだ。。。
 

2016/10/07

NHK「所さん!大変ですよ」が大変

昨日は、Amazonの緊急速報(笑)を記したが、実は夜は「所さん!大変ですよ 」が放送された。タイトルは「パニック!街で“巨大生物”が大暴れ」。

 
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シン・ゴジラを意識して立てたタイトルはかなり外したと思うが、ようするに街路樹が倒れる話題。ベッコウダケやサルノコシカケなどが寄生するためだ。キノコが生えたら樹木が枯れる? と驚くところが今風(笑)。多少とも植物とか樹木に関わる人なら当然すぎることだが、世間的には予想外らしい。
 
それにしても、街路樹の植え方の問題とか、世話の仕方剪定の仕方とか、深く掘り下げるべき点の詰めが甘かったな。。。いくらでも裏話があるのに。なぜ寿命が数百年あるケヤキが50年で倒れるか突っ込んでほしかった。
 
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そして、後半は無理やり韓国のヒノキブーム。この2本を抱き合わせるのはちょっと無理だと思うのだが。それでも、日本の木をもっと売れる商品にするヒントはいろいろ示されたと思う。
 
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最後に登場したヒノキの勉強部屋(箱?)は、日本でも商品化したらどうかね。子供の勉強というより親父の書斎?趣味ルームとして使えそうな気がする。
 
 
ところで、この番組に関しては,私は取材を受けている。その件については、本ブログ7月14日 に記した。
 
実は、この取材を受けたとき、私は街路樹の記事を書いていた。街路樹問題の方が応えられたかもしれん(笑)。
 
せっかくだから、その記事を書いた時のデータを少し紹介。
 
街路樹の高木の数は1987年が371万本。それが2002年に679万本へ増加。しかしその後は横ばいで2012年で675万本である。
低木も横ばいが続いていて、2012年で1億4016万本。
 
ついでに都市公園数も増え続けて40年前の約4倍に。10万5744カ所12万2839ヘクタールになった。しかし、宅地造成が減って横ばい傾向にある。その一方で屋上緑化や壁面緑化が層化している。
 
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次は街路樹ジャーナリストになろうかなあ。。。いや、流行りを狙って壁面緑化ジャーナリスト。もう一歩先を狙って地下街緑化ジャーナリストはどうだろう。
 

2016/10/06

『森怪』がAmazonで品切れ? でも…

Amazonの『森は怪しいワンダーランド』が品切れという表示が出た。

 
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しかも「通常1~2カ月以内に発送します」だと? 
それは困る(泣)。。大型書店のない地域の人(私のことだけど)にとっては、ネット書店が頼みの綱なのに。。。
 
版元によると、この表示は一律に出るもので、すでに注文も入っているから1週間程度で入荷して発送できるはず、とのこと。
ぜひ、遠慮なくクリックしてくださいませ。予約してくれた方がAmazonへの圧力になります(⌒ー⌒)。
 
あるいは一刻も早く、と思われる方は大型書店に走るか、楽天やYahoo!ショッピングへどうぞ。こちらにはまだあります。
 
ちなみに中古にも出回っているようだけど、3452円より、だって。。。高く設定してあるんだ。
 
 
また、レビューもついていた。
 
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ありがたや、ありがたや。こうしたレビューの数も重要なのです。
昔から、書評は褒めているのも貶しているのもよい書評と言う。とにかく書いてもらえることがありがたい……と仏様かキリスト様になった気分なのです(笑)。
このレビューは褒めて5つ星だから、大日如来か盧遮那仏(奈良の大仏さん)並です(-人-)。
ぜひ、大仏様をもっと増やしてくださいませ。
 
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2016/10/05

始皇帝兵馬俑展……の床

先日、大阪で開かれていた始皇帝兵馬俑展に行ってきた。

 
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超満員だったのはあきらめるとして、兵馬俑の本物は数体しかなかったので、ちょっと残念。
 
当然、本物の写真は撮れないが、わざわざレプリカによる撮影コーナーを設けてある。みんなパシャパシャ記念撮影状態。
 
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ま、私もつられて、写真撮ってしまいましたよ。。。
 
この姿勢、何かおかしい。
そう、手の位置や足などの曲げ方に違和感がある。
 
しかし、説明文を読んで気づいた。この兵馬は、もともと武器を手にしていたのだ。弓や槍、刀、あるいは馬車の手綱など。しかし、数千年の年月の間にみんな金属も木製道具も、もちろん布類も腐って消えてしまった。それでミョーな手つきになったわけか……。
 
結局、最後に残るのは木材ではなく、金属でもなく、泥土(素焼き)や石なのか。そんな感慨を持ったのであった。後世に残すという意味では、土に負けるのだなあ。。。
 
 
 
せっかくだから木質のもので写真を取れるところはないか、と思って探したところ、眼についたのが床(~_~;)。
 
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フローリングが柾目の木材の木口を活かしているのだね。その方が上を何万人と歩くだけに圧力に強いからかもしれないが、紋様みたいで面白い。

2016/10/04

第2回木育・森育楽会で『森怪』講演

いきなりですが、来月11月3日に大阪で「第2回木育・森育楽会」 が開催されます。

 
なんだ、こりゃ、と思う方もいるでしょうが、それは「木育・森育とは」 のリンク先のチラシを見てもらうとして……(見てもわからないかもしれない)。私も、これから勉強します。
 
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場所は、大阪南港のATCエコプラザ。
で、そのプログラムの中に私の講演も含まれることになりました。
 
で、いきなりタイトルを決めろ、といわれたものの内容もこれから考える状況なので、『森は怪しいワンダーランド』となりました(⌒ー⌒)。
 
講演と言っても、これまでのような森林科学や林業的な内容にはならない(想像)。
 
かといって、木工をやらない私が木育の話を語ってもナンなので森育になるだろう(予定)。
 
と言っても、森で子育てをした覚えはないので、自分が遊んだ話……森育というより森遊び、いや森の遭難話になるのではないか(未定)。
 
多分、『森は怪しいワンダーランド』に即した森の体験談プラスαになる(はず)。
 
ほかにも「まとめパネル」というディスカッションの場にも出されることになった。これは……なんだ?
 
ともあれ、告知しておきます。入場無料……のだと思う。また拙著『森怪』ほかの展示即売会も開く(つもり)。
 

2016/10/03

APPは環境企業に脱皮したか

このところ、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)からニュースレターが届くようになった。
送り主は、APPジャパンの広報を受け持つ会社だが、おそらく、このブログで以前APPの森林認証について少しだけ触れたことがあるので、それが目に触れたのではないか。
 
このAPPは、インドネシアの製紙会社グループである。一時、原生林を伐採してパルプを作っている、森林破壊に大きな影響を与えていると、環境NGOから指弾された。いや、今もされている。
 
ところが、今や方針を大きく変更したのだそうだ。その説明をしたい、と連絡があったが、「奈良県在住ですが、こちらに来てくれるなら歓迎します」と返信したら、「準備します」ということで、今にいたっている(^o^)。
 
 
ちなみに今回は「国際認証機関DNV GLの報告書にて、2国連の持続可能な開発目標に関する民間企業の行動事例の一例として、17社のグローバル企業の一つとして紹介されました」という報告。
DNV GLという国際認証機関についてはよく知らないが、リスクマネジメントに関わることを扱うノルウェーの会社らしい。その中には第三者機関の認証も含むらしい。森林認証PEFCに加盟するAPPも、その関係で評価されるのだろう。
 
 
少し抜き書きしよう。
 
APPは、森林の持続可能な管理、土地の荒廃の阻止と復旧、砂漠化の防止、生物多様性損失の阻止などを掲げたSDG項目15「地上の生命」のケーススタディとして取り上げられています。APPが注目されたのは、パルプ材サプライチェーンの管理において森林伐採ゼロを誓約した、2013年導入の画期的な「森林保護方針(Forest Conservation Policy/FCP)」の取り組みです。
 
「問題は、持続可能な開発目標を達成できるかどうかではなく、どれだけ早く実現できるかです。その迅速さこそが死活問題なのです」と、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループの持続可能性担当役員のアイダ・グリーンベリーは述べています。
 
「私たちは、この5年間で各国が多くの進展を遂げ、リーダーシップが成長してきていることを見てきました。一例に、わが国インドネシアの大統領はこれ以上の泥炭地開発を行わないという明快な誓約を行いました。これは大きな一歩であり、当社もこの取り組みを支援することを誓っています」
 
「目標達成に向けた次の一歩は、気候変動対策資金と、消費者の責任感が持つ力を解き放つことだと私たちは考えています。森林地域のコミュニティに資金が投入され、消費者からの行動要求があれば、変革はすぐに実現するでしょう」
 
 
これらを額面どおり受け取れば、非常な環境努力をしているようだ。もっとも、今年もインドネシアからはヘイズ(煙害)が発生していたから、今も森が焼かれているのだろう。そこにAPPグループが関係していないことを望む。
 
 
そういえば、以下のようなニュースも流れていた。
 
●インドネシアが木材のライセンスに関してEUと合意締結EUとインドネシアは、東南アジア諸国により28か国へ輸出される木材が違法取引ではなく、認証されたものであると確認する木材ライセンス制度を策定した。
 
●インドネシア政府と、京都大学、北海道大学、総合地球環境学研究所が、同国で甚大な被害が出ている泥炭地での森林火災を防止するために、協力態勢を築いた。ジョコ・ウィドド大統領の肝いりで「泥炭復興庁」も設立されている。
 
本当にインドネシアの状況を詳しく説明に生駒まで来てくれないだろうか。そして、現地を見てみないとわからない、と私が言い放ち、ではインドネシアに招待しましょう、という展開になれば……なあ(^O^)\(-_-メ;)。コラ
 
 
 
かつて私は、世間の声、環境団体などが激しく批判していた割り箸とゴルフ場に関して、そんなに批判するなら本当か調べてみよう、という気持ちで取り組んだことがあった。
その結果は、
 
に記した通り。世間に声高の批判があるほど裏がある。日本以外の経済界も、生き馬の目を抜くように変化している。古い情報を握りしめて凝り固まった思考をしていては時に足をすくわれる。
あ、上記著作の執筆の際は、別にどこも招待してくれなかったけどね。。。
 

2016/10/02

『森怪』、検索機の罠

久しぶりに大阪に出た。

 
目的の一つ目を済ませて次の目的の場所に移る途中で、ちょっと時間が空いたので、ジュンク堂書店難波店に寄った。
 
エスカレーターで昇った3階フロア全体がジュンク堂である。ちょうど上がったところに検索機が並んでいる。近頃、大きな書店では、どこに自分の探している本があるのか、検索できるようになっている。これは、やはり便利。店内を右往左往して目的の本を探す手間が省ける……ま、その手間が書店を訪ねる楽しみでもあるのだが。
 
さっそく検索。
 
もりはあやしいわんだーらんど」と打ち込む(~_~;)。
 
1
 
やっぱり自著がどのように置かれているか確認したくなるのである。
 
が、、、。
 
2
 
ええええ? ない? そんな……新刊なのに。この規模の書店なのに。。。。。
 
 
茫然自失。
 
が、そんなわけないだろーと思い直して、自ら書棚を探すことに。広い店内を彷徨する。
 
 
あった!
 
1_2
 
ちゃんと平積みになっているではないか。4冊ほどある。場所は、森林・環境の棚だ。ノンフィクション棚でないのは少々惜しまれるが……。
 
2_2
 
ほれ。わりと目の高さに当たるよいポジション。
 
しかし。ここで我に返る。なぜ、検索機ではヒットしなかったのか。
おかしいではないか。その日になって入庫したわけでもないのに。
 
……そこで、ふと思いついたことがある。
また検索機に向かう。
 
 
1_3
 
打ち込んだのは、「もりわあやしいわんだーらんど」。そう。「森は」ではなく「森わ」なのである。発音どおりに合わせたのだ。
 
2_3
 
すると。
おお、ヒットした。なんと、これが検索機の罠か。。。。
 
皆さんも、検索機を使うときは、お気をつけください。検索でヒットしなかったから在庫がないと思い込まない方がよい。
 
ついでに『じゅもくそうというせんたく』と検索する。ちゃんとヒットしましたv(^0^)。1冊だけだけど。
 

2016/10/01

地表を走る幹

今日は朝からニフティの個人認証ができずに大騒ぎに。大規模トラブルがあったよう。 ま、なんとか復旧したようだ。 ニフティに負担をかけないよう( ̄ー ̄)、シンプルネタをアップしておこう。 まずは、写真。

これを見たのは大阪城公園なのだが。

 
017
 
根というより地表を走る幹のようであった。なんだか幹と太さの変わらぬ根である。蛇のように蠢くイメージ。
 
 
 
ついでに公園内を這うようなバス。まったく関係ないが、地を這う根とつながった(笑)。
 
Photo

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森と林業と田舎