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森と林業の本

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2016/10/15

ブラタモリの「青木ヶ原樹海」とオレ

NHKのブラタモリで冨士山麓(山梨県)の青木ヶ原樹海を取り上げていた。どうやら前後編の前編みたいだったが、私にとっては懐かしの青木ヶ原だ。

 
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私は学生時代を中心に青木ヶ原に通い続けていた。そんな経験については『森は怪しいワンダーランド 』にも記してあるが、とくに番組では割れ目火口の噴火列について紹介されていたから嬉しい。
だって、ブラタモリで紹介されている噴火口を発見したの、オレだから。
 
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こんなことを書くと、各界から反発必至だろうけど(~_~;)、実は40年近く前に私は冨士風穴周辺、大室山周辺の樹海を探索している。樹海の中の道から逸れて、樹海内部をしらみ潰しに歩いたのだ。
 
その事情はここで触れないが、その際に多くの噴火口に遭遇したのだ。直径50メートル、深さ10メートルを超すような陥没穴がいくつも連なっていることに気づいた。不思議な光景であった。今回紹介されていたのも、その一つだろう。
 
もっとも、当時学生だった私は、その火口列の意味をわかっていず、火口そのものに興味を持つこともなかった。穴の底に火口が残ってないかと探した記憶はあるが、むしろ火口周辺に熔岩洞窟がないかと探索する方に熱心だったのである。火口ではなく、噴火によって流れ出た熔岩が厚くたまったところから内部のガスが噴き出してできる洞窟だ。
 
実際、この辺りにある全長が30メートル以上あった洞窟を本栖3とか本栖4風穴と名付けた。それは今も登録されているはずだ。
 
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それから数十年経ってから、噴火口の列を発見、これこそ貞観噴火の割れ目火口の跡だ、と発表されて学術調査も行われたことをニュースで知る。私としては「あの噴火口、そんなに重要だったの?」と驚いたのであった。
もちろん、私は発見者として名を残すこともなく……当時の報告書は、探せばどこにあるはずなのだが。
 
 
さてブラタモリ、次回はいよいよ洞窟内にも入るようだ。期待してしまう(^o^)。
多分、ポピュラーな冨士風穴に潜るのだろう。この洞窟内には、真夏でも氷が張っているから楽しい。私は、よく氷を採集してオンザロックを呑んだものだ。
 
ちなみに冨士風穴の新幹洞を発見したの、オレなんだ( ̄^ ̄)。戦前から知られる洞窟だが、まったく別のルートの洞窟があったんだ。それで全長は2倍以上に伸びたのではなかったか。
 
 
とまあ、昔の功績を自慢たらたらに記すのが楽しい年齢になったなあ(笑)。。。
 

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コメント

すごいじゃないですか!
洞窟は怖くて入れませんが(笑)。

若い頃の俺はすごかったんだ! と後輩に説教垂れる窓際族の心境です(笑)。
こんなネタを次回作に使いたい。(今の本が売れないと続編はないな。。。)

私もブラタモリを見ました。
ブラタモリで案内していた赤色地図の千葉さんとは、日本火山学会の秋季大会(富士吉田市)でお会いして話してきました。
三宅島の噴火(1983年?)の噴火口調査の事前調整の時に千葉さんは火山洞窟の大家の故小川会長に会っていました。
田中さんとはムー的な場所を歩いていますが、洞窟には黄島?以来長いこと行っていないですね。
そろそろ、洞窟に復帰しませんか?
火山屋さんは洞窟には入りたがらないので、田中さんなら今でも十分通用しますよ!本も書けますよ!

おお、現・火山洞窟の大家に、ご登場いただきました。
勝間田さんとは、黄島のほか三ツ池とか八丈風穴とか洞窟を求めて随分歩きましたね。もちろん超古代文明の地も(笑)。

ロートルの私も、まだ通用するか? 改めて青木ヶ原樹海に行きたくなったなあ。

ブラタモリ凄く面白かったです.
タモリ倶楽部で田中さんを取り上げて頂きたいです!

ありがとうございます。
タモリ倶楽部かあ。。。期待しようかな(笑)。

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