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2016/11/17

SGECは急拡大しているが

森林認証の一つ、SGEC(緑の循環認証会議)認証が、今年に入って急拡大しているようだ。
 
昨年12月の段階で、SGEC認証を取った森林の総面積は約130万ヘクタール、流通のCOC 認証が約350 件だった。
9月30日の統計では、認証森林が約150万ヘクタール、COC認証が435 件となっている。
今年に入って取得した地域だけを見ても、長野、鳥取、宮崎、秋田、栃木、福井、熊本、滋賀、徳島などがある。さらに東京都農林水産振興財団が管理する多摩地区の約900ヘクタールが認証を受けたという。
 
これは、今年6月にPEFCとの相互承認を取得したからだろうか。やはり世界的な認証とつながることは、魅力的なのだろうか。。。
もちろん、2020年の東京オリンピック・パラリンピック関連の施設や印刷物(紙)に認証品を使用されることへの期待もあるだろう。当の委員会はあんまり守る気持ちがないようだが……。
 
そもそも、認証を取得するための審査は日数的にどれぐらいかかるのか。オリンピックに使われるかも、とかPEFCとの相互承認が決まったから「よし、取得しよう」と思って、すぐに取れるものとは思えない。
FSCの関係者は、「今から審査受けても、オリンピック施設の建設には間に合わないよ~」と言っていたが(笑)。SGECは早いのかもしれない。
 
とりあえず、森林認証が増えること自体はいいことだ。認証基準の細かな点はともかく、経営者の環境意識は、多少とも高まるだろう。そして第三者の目にさらされることで、経営も変わるかもしれない。
 
 
ちなみに、某県の読者から「地元の森林がSGEC認証を取ったが、そこは放射線の数値が高いところ。高い金を払ってこんな認証を取得していいのか」という声が届いている。「放射能汚染状況重点地域」になっているらしい。土壌は1000ベクレル以上だというのだ。
 
 
たしかに放射能の問題はやっかいだ。環境認証ではあるが、放射線数値が審査項目に入っているかどうか。。。ちなみにSGEC認証の審査料は、FSCよりかなり安いです(~_~;)。
 
一方で、FSCは放射線に関してもチェックに入っていたと思う。SGEC、そしてPEFCはどうだったか私も知らない。
 
ところで、FSCの認証面積は増えていないよね。。。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

先日地元で森林認証のセミナーがありました。
PEFC、SGECにFSCもいまして、会場から放射能についても森林認証の項目にすればむしろちゃんと検査をしている我が県は他県より有利になるのに、という発言があったのですが、PEFCもFSCも「森林認証はすべて国際基準で作られているので、特定の国の一部地域の問題に過ぎないものを評価項目には盛り込めない」という答え方をしていました。
また、FSCの人は、3.11後に有識者を招いて森林の放射能汚染について扱いを検討したが、有識者も立場によって言うことがバラバラでとても統一的な基準はできそうになかった、と言っていました。

ありがとうございます。
たしかに認証基準は国際標準なので評価項目に入らないと思うのですが、先にFSCジャパンの公聴会に参加した際、日本国内管理規格に放射線に関する項目があったと思います。草案でしたから、その後どんな形で採用したかわかりませんが。(今、当時のテキストを開いてみたのですが、分厚くてどこにあったかすぐに見つけられない……。)
国際標準規格の下に国内指標があります。そこで、どのように扱うかがより具体的な運用に関わってくるわけです。
FSCは、たとえは農薬なども絶対使うな、というわけではなく、基準を設けてそれに従うことで環境への影響を担保しています。同じような仕組みが有り得ると思うのですが。

そうなんですね!
ちょっと期待できそうです。ありがとうございます。
薪や炭、キノコに山菜とかは絶望的ですが、材木としてなら使えるので、放射能の縛りがついた方がむしろちゃんと計っている地域はやりやすくなると思います。

私もあまり無責任なことは書けませんが、食べ物でもない木材ですから風評被害にならないようにFSCを利用できるなら、それにこしたことはありません。
一度、FSCジャパンに相談してみることをお勧めします。

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