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2016/12/11

ジビエ商品の表示も大切だが…。

農林水産省が、ジビエの商品表示方法を検討しているそうだ。2017年度以降に運用するために整備をするという。
 
野生動物の肉であるジビエ。獣害対策のため駆除した獲物を商品化することで、捕獲を促進するとともに地域おこしにもつなげる……と、ジビエ普及を切り札として扱おうという魂胆だ。しかし、その前に食品として認めてもらわねばならない。それには、商品情報を開示することが重要だと考えているわけだ。
 
詳細な商品表紙がないと、卸売業者らが安心して肉を仕入れてくれないからである。
 
なぜならジビエは、個体や捕獲後の処理により肉質や味の差が大きく出る。家畜(家禽)の食肉よりも詳細な情報を示さないと料理人向きに扱いづらい。消費する人に向けても、「得たいのしれない肉」ではないことを知らしめないと、需要は延びないだろう。
 
 
現在、家畜用の食肉表示は、原産地や種類・部位名、重量や賞味期限などが記載されるようにしているはずだ。
ジビエでは、それに加えて
 
①獣種
②捕獲日時
③市町村名までを含む捕獲地域
④銃やくくりわななど捕獲方法
⑤性別
⑥推定年齢
⑦体重(処理施設に持ち込まれた時の重量)
⑧金属探知機検査の有無
 
……などを商品ラベルに印字することを考えているらしい。直接書き込むのではなく、QRコードに盛り込むことも検討するそうだ。
 
さらに解体処理する際の統一ルールも必要だろう。
 
 
しかし。。。。私は疑問を持っている。本当にジビエは獣害駆除の切り札になるのか、という根本的な問題もあるのだが、何より野生肉の安定供給が可能だろうか、という点だ。
今は、ある意味捕獲しやすいかもしれない。シカやイノシシは生息数が爆発的に増えていることに間違いないし、人里に堂々と出没するわけだから。狩猟や罠にかけやすい。
 
しかし、そのうち人間を警戒して罠にかからなくなる固体も出てくるだろう。ハンターもその度に戦術を変えなくてはならないが、どの程度対応できるか。
 
そもそもハンターの数が足りない。近年は若者が参入する例も増えているが、本格的にジビエの量を確保しようと思ったら、専業で取り組む人も必要となるだろう。しかし、日本の山は人家が入り組んでいるから、どこでも発砲できるわけではないし、罠も仕掛けるには十分に告知などが必要で、そのうえ見回りなどの手間がかかる。
 
 
どんどん捕獲が面倒になっていくと、そのうちジビエも養殖した方が楽じゃねえ? と気づく人が出るような気がする(笑)。
 
これまでもイノシシ牧場はあったし、シカ牧場さえつくった人がいる。そこではニホンジカは飼うノウハウが十分にないうえ、肉の量が少ないからヨーロッパからアカシカを導入した(こちらはデカい)。
挙げ句の果てに牧場から逃げ出すイノシシやアカシカが出た。さらに経営失敗から山に放す輩も出て……。それでは外来種が繁殖したり、在来シカと交配して遺伝子汚染を引き起こす、と騒がれもした。
 
 
そうはならないようにルールを厳しく……あ、厳しくしたら余計にジビエは安定供給できずに普及も難しくなるなあ。。。

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