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森と林業の本

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2017/01/23

朝日「違法伐採 衛星が監視」記事

1月22日の朝日新聞に「違法伐採」に関する記事が掲載された。科学欄なので、わりと大きい。
 
テーマは、人工衛星からの違法伐採監視。すでに「だいち2号」の観測結果を「熱帯林早期警戒システム 」として、ウェブ上に公開されている。ただし、今のところは南米とアフリカだけのようである。
 
 
Photo2
 
記事は、衛星のセンサーで地表の状況を解析するシステムを紹介しているが、基本は皆伐地だけを探知するようだ。林冠のあるなしを反射伝播で読み取るのだから。
しかし、皆伐即違法とは言えないはずだから、どのように区別しているのか。なかには農園開発名目の皆伐もあるからだ。  
 
ただ日本との関わりは、違法に伐採された熱帯木材を日本が輸入している点に触れているだけだ。日本でも、どれだけ伐採が進んでいるか衛星から監視すればよいのに。なんとなく書き方が、日本の森では違法伐採がないかのようなニュアンスを感じるのだが。。。
 
この記事を書いた神田明美記者は、このところ随分熱心に伐採問題を扱っているように感じる。やはりボルネオの現地を訪れたからだろうか。
 
かつて私がボルネオからスタートして日本の森にもどってきたように、ぜひ次は日本の森の問題にも取り組んでほしいなあ(^o^)。

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コメント

「政府組織や警察が現地の情報と組み合わせて」と書いてありますので、そこまで高度なシステムではなさそうですが、即時公開なら十分有効でしょう
だいち1号はアマゾンで用いられ大きな効果を発揮したが、運用停止後は違法伐採が以前のレベルまで急激に増加したとどこかで読んだような

違法伐採を取り締まる機材やシステムが作られるのは歓迎ですが、結局は政治ですからね。本気で取り締まる気があるのかどうか……日本政府には本気度が見えない。。。

だいち1号でアマゾンを監視した時は、JICA予算で現地に設置する受信局(=衛星から信号を直接受信して即時に画像処理し人間が見えるようにするためのシステム)運用スタッフの養成した、というのをどこかで読みました。
受信/画像処理設備をどうしたかまでは知りませんが、当然セットで整備したと思います。
地球環境サミット?の合意を受けた施策の一つではなかったかと記憶していますが違ってるかも。

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