Yahoo!ニュースに「針葉樹材が広葉樹材に化ける!これは林業イノベーションだ 」を執筆しました。
いやあ、マニアックな内容だと思ったのに反応が大きいのでびっくりした(^o^)。
もともと、この情報がもたらされた時は、面白いと思いつつも「合成樹脂などを含浸させる改質木材とどこが違うの?」と半信半疑だった。
だが、実物を見せてもらって、手触りは普通の木肌そのものであること、含浸させるものが天然物由来であること……などを知り、安心して紹介できたのである。
上がラジアータパイン、下がスコッチパイン。ちなみに床は杉板(^o^)。
ラジアータなんて、梱包材とか製紙チップによく使われる木材なのたが、ここではチーク材のような風合いである。スコッチは、木目こそ針葉樹的ではあるが、硬くて重い。
ところで、この記事で、「これでスギ材がたくさん使われたらいい」という反応があったのだが、それは間違い。たくさん使いたければバイオマス燃料で燃やせばよいのであって、むしろ少量を高く売ることができる可能性に期待している。この場合の元のスギ材はA材であろう。
つまり、BC材ばかりが売れるイマドキに、A材の販路を拡げるネタにならないか、と思っているのである。
そのマーケットは世界。国内でスギのケボニー材を家具や内装・外装材に使ってもしれている。海外に輸出してこそ質も量も評価される。だいたい、今ケボニー化の設備持っているのはヨーロッパのケボニー社だけだし。
こちらは広葉樹材の中でも軟らかなメープル材をケボニー化で硬くしたものから作ったカトラリー。
まあ、いろいろ可能性は広がるのだが、まだスギ材に対しては研究・検討課題が山積みだ。あまり先走らない方がよいのかもしれない。
ケボニーの件は、実は昨日==日曜日に、別のルートからの配信で見ました。『思いつき・・・』での記事展開(皆さんからの反応・コメント)が今後に色々と出てくるだろうと思ってます。
因みに私からのコメント→防腐目的で『含浸処理竹』を作りました。屋外テストも来月に丸一年を迎えますが、一週間前の検分に於いては・・・『良好』、です。
●ケボニー竹」って、どうですかね?!
◎ケボニー話題が盛り上がるようにと、期待しています。
投稿: ベンツ仙人 | 2017/02/20 08:43
おや、「別ルート」ですか。耳が早い。
竹材のケボニー化は考えていなかったなあ。
投稿: 田中淳夫 | 2017/02/20 14:02