この前、吉野から車を走らせていたらいきなりバイオマス発電所の前に出たので、あわてて停まってパチリ。
奈良県唯一のバイオマス発電所である。
その隣には、燃材のストックヤードもあった。それらを覗いて写真を撮っていると、所員が出てきて注意された。勝手に車を止めてはいけない、敷地内に入ってはいけない、というのだが、警戒しているのか?
もっとも、私は「工場萌え」のファンのふりをして撮っていたが(⌒ー⌒)。
燃料が、写真のような木屑に近いものばかりだといいのだが……。丸太も積み上げている。どこから集めているのか気になる。
なんと、奈良県には新たにもう一つバイオマス発電所の計画があるそうだ。今でさえ燃料集めるのに四苦八苦の有り様なのに、どうする気だ? 認可されるのだろうか。。。。
そんな時に読んだのが、このブログ。
ドイツ在住の村上敦さんのブログで、「日本で持続的に利用可能な木質バイオマスの量は?」という題目でアップしている。
このブログは、ドイツやオーストリアの環境政策や森林事情を知るのに有り難いのだが、とくにヨーロッパのバイオマス発電事情は面白い。日本ではドイツやオーストリアをバイオマス利用の先進地として紹介するものばかりが目立つのだが、そんな“期待”をぶっ飛ばす記事が多く載る。
今回も私と同意見というか、非常に納得できることが書かれているが、とくに私が引っかかったのは、
これでやったことで、ドイツでも、オーストリア(ウィーンやギュッシングなんか本当に死んでいます)でも手痛い失敗を過去にしたわけです。
この一文だ。何をやったかというと、
「自分の地域だけは、入念に地域における需要量と供給量を計算しているから大丈夫だとうそぶく」
「地域で供給できる木質バイオマス(チップ)の量を、地域にある森林面積やその蓄積から推計して計算していることがほとんどであること」
である。詳しくは、リンク先をよく読んでほしいが、実際の調達能力を無視して潜在的資源量だけで計画を進めてしまっているのである。
なかでもギュッシングが登場したところに目が止まった。
オーストリアのギュッシング市を知っているだろうか。小さな田舎町なのだが、バイオマスエネルギー利用で一躍豊かな生活を送っている! と日本からも視察団が殺到、大絶賛された町なのだ。とくにNHK番組、および大ベストセラーになった「里山資本主義」で取り上げたことで有名になったのである。
私は、現地に行ったわけではないから「ギュッシング市は、例外的に上手くいった町なのかな」と思っていた。きっと製材が盛んで燃料も製材屑が調達できるのだろう……。
ところが、村上氏に「本当に死んでいます」と書かれてしまった。
ここを視察に行って、日本でもバイオマス発電を、と唱えた人は誰だ。。。(失敗を過去にした、とあるから、今は復活しているのかどうか知らない。)
ああ、里山資本主義もバブルを経て、死んでしまったか。。
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