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森と林業の本

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2017/03/06

見えない道に導かれ……

タイトル、ちょっと宗教的(^o^)。

 
 
久しぶりに生駒山に登る気になった。運動不足解消という喫緊の課題もあったのだが、この冬はあまり森に分け入っていないと感じたのである。森は歩いている,ただし道から外れていない……。
 
だから、今回のテーマは、もちろん道なき道を登る。
思えば、2年前に遭難ツアーを催して道なき道を登ったのだが、参加された廣友さんは、その後急死されたのだったなあ。。。
 
 
 
今回の狙いは宝山寺の近くの小さな渓流であった。宝山寺は生駒山の中腹にあるが、その周辺には意外と川がある。小さな流れではあるが、枯れることなく水が湧いているのだ。中腹以上は傾斜が急で溜池もないし、どこから湧いているのか気になっていた。
 
そこで、水の流れを追いながら、山頂をめざすのが、今回のミッション。
 
013
 
まず分け入ったところ。渓流そのものを歩くと濡れるし、歩きづらいから少し距離を置いて、比較的分け入りやすいところを選んだのだが、なんということか、ビニールテープの印が。
先客がいるのか。もしかして、土地の境界線を測量でもした?
 
が、こんなテープに惑わされることなく、私は私の勘において、進む方向を決めるのである。
 
014
 
あれ。またテープが。私は私の判断で歩くルートを選んだのに、テープの先客と同じ方向を選んでしまったか。
 
冬だから落葉樹の葉がないことに加えて、常緑樹が多くなって林床が開いているので、歩きやすい。それでも私は私の判断で斜度や地形、茂み具合まで読んで選んだつもりなのに、先客と同じ……。
 
017_2
 
あれ。。。またテープに出会ってしまった。さては、このテープの主も川の源流を目指したのか? 谷を歩くと否応でも同じルートになってしまう。
それなら、こちらは川から離れて尾根をめざして進もう。他人の進んだ後を進むのはいやだ。
 
020
 
うわっ。もう出会わないつもりのテープがまた現れた。
決して足跡も道もないのに、私が森の茂みを眺めて進むべき方向を選ぶとき、見えない道を感じてしまうのだろうか……。
そういや、私は獣道が見える。 茂みの中に、主にイノシシが通った部分がわかるのだが、人が茂みをかき分けた跡も無意識に見つけて「通りやすい」ルートと認識して選んでしまうのか。 
まるで見えない道に導かれるように。
 
 
025
 
おっと。そんなこと考えつつ、まるでテープの跡を追うように進むと、渓流の源流部を発見してしまったよ。広い尾根の中の幾分の窪みから水は湧いているようだ。ここは、もう山頂に近いはずだが……。
 
028
 
とうとう、山頂(の尾根筋の道)に出た! と思ったら、なんと鉄条網つきフェンス(泣)。
こ、これは乗り越えられん。
しょうがないので、フェンスを遠巻きに進むと、またテープが。。。このテープ主も道に出るために彷徨したのか? 
ここまで来たら、私も大人しくテープのある方向へ進んだ。そして、ついに道路に出られたのである。
 
Photo
 
生駒山上に並ぶ鉄塔群。これらはみんなスカイツリーより高いということを知っているだろうか? 
 
そして、ああ、憧れの飛行塔。日本でもっとも古い遊園施設である。もはや文化財だ。
 
3
 
遊園地は現在休園中だが、16日から開園しますよ。。誰か乗りませんか、一緒に(^o^)。
 

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