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森と林業の本

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2017/04/26

アオキが優占種?

生駒山の一角にあるタナカ山林(^o^)を皆伐したのは3年前。

 
今、跡地にわさわさと生えてきているのはアオキだ。とくに春は、アオキの若葉が新緑の中心。
 
3
 
もともと林床にはアオキが多かったのは事実で、その上のカシ、シイ、ナラ類を伐採したわけだが、その後の植生はアオキが優占しそうな勢い。
 
アオキって、萌芽も伸びるし、少々折ったり刈り取っても元気に復活する。成長力も早いから、ほかの木々の芽生えを押さえ込むかのよう。
 
それにしても代表的な陰樹とされていて、木陰にひっそり生えるはずだったのに、上に覆い被さっていた樹冠がなくなり日光をたっぷり浴びると、わさわさと生えております(笑)。
このままアオキの巨木が繁った森になったらどうしよう。
 
もともと落葉樹林だったのに照葉樹の進出が激しく、皆伐には再び落葉樹林にもどそうという意図もあった。だから、比較的落葉樹の稚樹は残しつつ照葉樹系の木々は全部伐った。落葉樹は萌芽更新しやすく、成長も早いはず。。。
にもかかわらず復活するのはアオキにソヨゴと照葉樹が目立つ。しかも成長が早いとは。。。
 
まあ、陰樹だ陽樹だという分け方自体が意味ないのかもしれないが、皆伐後の植生の遷移というのはあんまり教科書どおりに行かないものだ。
 
 
ちなみに、今年はタケノコを一本も掘っていない。全部、イノシシにやられた(>_<)。
 
174_1
 
全国的に不作だという情報もあるが、不作なりにあるはずのタケノコを根こそぎ荒らされてしまったよ。。。ぐやしい。

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コメント

アオキ、鹿が好きなので、うちの近くの森では全滅したところもあります。

分厚いアオキの葉は、鹿が好きそうに見えないのですが。。伐っても伐っても生えてくるのですけどね。
生駒山にはシカがいなくてよかった。

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