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森と林業の本

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2017/05/08

新緑の中のナラ枯れ

生駒山がナラ枯れの猛威にさらされていることは、度々伝えてきた。

 
この新緑の季節というのは、ナラ枯れがわかりやすい。
 
真夏に葉が赤茶けて枯れるのがナラ枯れの特徴だが、実はその時期はまだ枯れたとは言えない。たしかに葉に水分が行かずに葉が枯れ落ちるのは事実だが、樹木として枯れた(生命を失った)と判断できないからだ。
また冬になると、コナラなどは落葉広葉樹だから葉を落とすため、枯れたのか落葉しただけなのか区別が付きにくい。
 
だが、春になると、生きている木々は一斉に新芽を出し、緑に萌える。昨夏、ナラ枯れを起こした木々も、ここで復活する可能性が意外とある。枯れた半分くらいは新芽を出すようだ。意外としぶといのだ。
 
それでも新葉が出ないコナラは枯れたと確認できるわけだ。
 
 
そんなわけで、5月の生駒山の森を見る。
 
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ああ。やっぱり相当枯れているなあ。。。。全体の2~3割に達するんじゃないか。
まだまだ終息しそうにない。
 

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