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森と林業の本

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2017/05/14

もと来た道をもどらない

しょっちゅう生駒山周辺を散歩している私だが、歩くルートを決める際に、自分なりのルールがある。ルールというよりこだわりというべきか。

 
それは「同じ道を歩きたくない」だ。
もう少し正確に言えば、「歩いてきた道をもどりたくない」だ。
また「できるかぎり知らない道を選ぶ」でもある。
 
さすがに毎回違う道というわけにはいかないが、できるかぎり順路は変えるし、未知の道があったら、そこを選ぶ。また後戻りはしたくない。
どうにも行き止まりになってしまえば仕方がないが、そうならないように神経を尖らす。この道はどこかに抜けられるか……というのが重要となる。一見行き止まりぽくても、どこかに抜け道がないか。ときには道ではない農地やブッシュを横切って抜けられないか……とも思う。
 
新たに見つけた山道を歩いたときは、なかなか選択が難しい。
 
 
1
 
今回の選んだ道は、わりとよい道であった。
が、進む方向が、私の行きたい方向とは違うんだよね。。。(ーー;)。
最終的には車を止めているところにもどらなくてはならないのだけど、この道は真反対の方向に伸びている。逸れる脇道も見つからないし。。そろそろ諦めるべきか。。。このままだと大和郡山に抜けてしまう。生駒にもどるのは不可能になる。
 
が、イヤなのであった。後戻りしたくない。もう少し行けば方向を変える分かれ道が現れないか……。
 
もう少しだけ。あとカーブまで行って、分岐がなければ諦めよう。
 
そう思って行くと、カーブを巣で来たらまたカーブ。じゃあ、そこまで。
そのうちに急な登りになり峠ぽくなってきた。これはヤバイ。屈辱の後戻りをするか。。。
 
だが、そこに救世主的?な小さな谷を発見したのである。山道の脇から水が流れたかのようなガレ場。この谷の伸びる方向は私の帰りたい方向。よし!
 
谷のブッシュをかき分けて下る。落ち葉が分厚く積もっていて、枯れ枝が谷をふさぐ。
ただ勝算がないわけではない。奥に水面ぽい光が見えたからだ。山の中で水面というのは溜池の可能性が高い。そして溜池とは人がつくったもので、池の端には必ず道があるはず。だから溜池まで下れば活路は開ける。
 
そう判断したのだ。
 
2
 
出ました。溜池でした。そして、溜池の堰部分にちゃんと人の歩ける道がありました。
 
読みは当たったね。
 
一気に下る。やがて農地に出た。
 
3
 
なかなか気持ちのよい段々畑であった。新緑と青空の映えること。当然、農道があるのでさっさと下れる。方向的にも駐車場へ向かっている。
 
……で、ちょっと脱線。
 
4
 
道沿いに古墳がありました。墳丘がはぎ取られているが、そこそこの規模だ。奥に石の棚があり、中央に石棺桶ぽい痕跡もある。わりと珍しい形式のようだ。この辺りは古墳地帯なのであった。
 
やっぱり「もと来た道をもどらない」と、いろいろ発見があり、新たなものが見つかるのだよ。

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コメント

いつも興味深く記事を拝見しております。

写真の解像度をもう少し、上げていただくことはできませんか?アップロード頂いている、謎の虫食いの写真や風景の写真など、もう少し高解像度で拝見したいと思っているのです。

可能ならば今後ぜひご検討下さい。
突然の無礼、失礼致しました。

そう来たか(笑)。
一応、文字があるものは大きめにするとか、気を使っているのですが。今後は、あんまり重くならない程度に考えてみます。

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