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森と林業の本

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2017/06/13

蔓を飲み込むクスノキ

先日、私の山林の隣の土地で特殊伐採を行った。

 
そこは元棚田で、現在は地主が小屋付き農地として家庭菜園をやられているのだが、周りに繁った木々ですっかり暗くなってしまっていた。
そこでタナカ山林が皆伐を行ったものだから、うちも伐ってほしいと頼まれたわけ。私が手を出せる程度には伐ったが、厳しいものは吉野から招いたプロにお願いした。
 
なかでも課題は、石垣から生える木々。土地の境界は石垣が積まれている。高さも3メートルほどあるが、その石の間から木が生えているのだ。それも大木化していて、直径40センチを越え、高さも10メートル以上あるクスノキもその一つ。
 
私も立ち会ったのだが、石垣の間、つまり垂直の壁から生えている木を伐るのはどんなものかと興味津々(^o^)。
 
2_010
 
身体をロープで固定してチェンソーを振るうと、あっさりクスノキは倒れた。周りに清々しい樟脳の香りが漂う。
 
ちょっともったいなかったな、と今更思うが、どうもしようがない。わずかな枝葉と木片を切り取って車の芳香剤にしました(笑)。
 
で、ここからなのだが、倒れたクスノキの幹を見ると、面白いものが。
 
2_026
 
太い蔓が巻きついている。おそらくカズラの仲間、スイカズラ?かな、と思うのだが、それよりもよく見てほしい。幹に食い込んでいる……のではなくて、幹が蔓を取り込んでいる。
アップにしてみよう。
 
2_025
 
いやあ、負けていません。クスノキは蔓植物を飲み込んだわけだ。
いよいよたくましい生命力を感じる。
 
ま、それを伐ってしまったわけだが(;^_^A。

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