今日は早くから川上村の奥の奥に出かけて、なぜか、いや当然ながら山登りをしてきた。
だから疲れた。
この際、登った理由はスルーしよう。
とにかく疲れたのだ。こんな日はビール? いや、それは安直である。
そこで手に取るのは、クラフトジン『季の美』。
ご存じだろうか。近年流行ってきたお酒はクラフトビールならぬクラフトジンである。定義はとくにないが、小規模に蒸留するジンのこと。これまでジンというとカクテルの割材扱いされてきたが、このところジンそのものの味を求める人が増えてきたのだ。
ジンとは、スピリッツに植物性の原料を漬け込んだ酒。ジュニパーベリーというヒノキ科の木の実が多い。ある意味ヤニ臭い酒であり、安酒扱いされることも多い。大規模生産されやすい。そこから脱皮させようというのがクラフトジン。
自慢じゃないが、四半世紀続くジン飲みの私。
かつて世界の珍しいジンを集めてボトルコレクションをしていたが、阪神大震災で落下して砕け散った。以来、ジンは飲めどボトルを集めるのは止めたのだが、このたびこのボトルだけは残しておこうか、と思わせるジンを購入した。
『季の美』。製造は、京都蒸留所。ジン専門の唯一の蒸留所とのことである。代表も蒸留技師(ディスティラー)ともにイギリス人。1本5000円を超える価格は、ジンとしては高いだろう。
白く霜がついているのは、冷凍庫に保管しているから。
このジンの特徴は、お米と伏見の伏流水からつくるライススピリッツから作っていることだが、より重要なのは、漬け込むボタニカルだ。
注目すべきは、ベースとなるボタニカルにジュニパーのほか、オリス(という植物らしい)、そしてヒノキを使用しているのだ。
ほか、柚子とか山椒とか生姜、赤紫蘇、笹、そしてお茶の玉露を使っているという。
ヒノキの香りも、お茶の香りもしないが(笑)、なんともジャパニーズなジンなのであった。
ストレートで飲んでみる。
美味いよ。全然割る必要がない。せいぜいオンザロックか炭酸割りで十分。
ただ、ジンと思わせないのが難点(笑)。
ああ、疲れているからさささと書き上げようと思ったのに。。なんか、ウンチク語りたくなる。そんな酒だ。。。
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