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森と林業の本

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2017/07/01

人に会うということ

7月になった。

6月は、やたら面会・面談が多かった。もちろん仕事(原稿、講演など)の打ち合わせもあれば、何らかの問い合わせ、お願い……と多様。当然、初めての人もいる。
ある意味、嬉しい悲鳴というか、仕事につながる、情報を得られる、異分野の勉強になる、など歓迎すべきことであった。
 
私は、面談を申し込まれると基本姿勢としては断らない。可能な限り対応する。私と意見対立するものでも、まったく拒否することはない。会えば、結果的に私も未知の情報を得るなり、プラスになることも多い。
 
その人物が魅力的に感じたり、用件が直接仕事とは関係なくても、心にピンと来るものがあれば無理しても時間は割く。
 
相手が学生の場合は、一杯のお茶、一皿のカレーぐらいは奢る(笑)。若者、学生、とくに女子大生……には極力会う。
 
用件が10分くらいで終えた後も話し続け、延々4時間ということもある。時に丁々発止の応酬となり、頭の中がチリチリと疲れることもあるが、それもまた楽しい。
 
求人している人もいた。その人は造園業を営んでいるのだが、林業に興味のある人にも来てもらいたい。山も持っているから、その整備にも力を貸していただきたい、という要望だ。現在の仕事内容もなかなかユニークで、一般の造園業に収まらない。
私は就職斡旋をする任にはないのだが、 もし休職中(学生可)の方がいたら、今からでも連絡してほしい。紹介するよ。
 
ときにすごい展開になることもある。先日は、80歳を超えたおじいさまから呼び出しを受けて出かけたが、まあ、美味しい食事を御馳走になり(~_~;)、よもやま話のうちに、田舎の森林をもらってくれないかね……なんて言葉が飛び出したりする。。(ウワッ!)
ここで安請け合いして山をもらっていいのか悪いのか……。
 
 
面談で肝心なのは、目的が何で、何を求めているのかはっきり示すこと。あやふやなものは時間の無駄となることが多い。
 
なんとなく某会の講師をお願いしたい雰囲気を漂わせつつ「とにかく会いたい」。
こちらがどんな内容で、どんな条件で? と問い返すと「まずは会ってから」。
ピピピと警戒信号が鳴る(~_~;)。
目的もわからぬ見知らぬ人と会うほど私も心が広くない。断らせていただきました。
 
以前、呼びつけられるように遠くまで足を運んだのに、話を(無償で)させられただけということもあった。自分の自慢話を聞かされたり、よもやま話に付き合わされることもある。それから相手を見極め選ぶようになった。
 
目的を示さず、面会を求めるというのは、馬鹿にした話だ。人に会うということは、時間と手間を費やすだけでなく、かなりの体力、精神力も費やすのである。 
 
以上、愚痴まじりながら、先月を振り返り「面談」について感じたことである。

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