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2017/08/20

由義宮の運河発掘

このところ、私的に興味深いニュースが続く。対馬にカワウソ発見とか……が、おそらくローカルニュース扱いされているこちらはいかが。

 
 
奈良時代、女帝・称徳天皇の寵愛を受けて出世したとされる道鏡ゆかりの離宮「由義宮」は、幻の離宮だった。続日本紀に記載があるのに、どこにあるのかはっきりしていなかったから。
どうやら、それらしき場所(東弓削遺跡)が発掘されたのだ。
 
道鏡と言えば、帝位を狙った極悪人扱いされたり、天皇との悲恋として扱われたりと毀誉褒貶が激しいが、ここで歴史物語を語るつもりはない。
 
Dsc_0584
 
この遺跡からは約20メートル四方の基壇を持つ建物跡が見つかっている。そこには高さ60メートル級の七重の塔があったのではないかと思われるのだ。となると、大量の木材が必要だったろう。
さらに、幅16メートル、深さ1メートルくらいの大溝も発見された。おそらく人工河川があったと見られるのだ。当時近くにあった川(玉串川)に繋がっていると考えれば、総延長600~700メートルの運河ということになる。
 
それは造営資材の運搬のため……主に木材を運ぶためと想像できる。
 
Dsc_0585
 
巨大建築物を建てるための大量の木材をどこから運ぶのか。奈良からならば大和川経由か。もしかして近江の国か丹波の国から淀川を下り、支流を遡った可能性もあるが……。
 
改めて、重量物、とりわけ木材の運搬は水運が頼りだったと思い知る。巨大な丸太を陸路運ぶよりは、運河を長くても掘る方が楽だったのだろう。
 

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