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2017/08/23

大和森林物語5は、『林政意見』!

毎日新聞奈良県版に連載している「大和森林物語」の5回目は、土倉庄三郎の5回目でもあり、『林政意見』を取り上げた。

 
 
実は、この連載の土倉庄三郎の項目は、5回で終わらせる予定だった。つまり今回が最終回だから、やはり庄三郎が亡くなる話にする……はずだった。
 
だが、直前で心変わり。いや、正確に言えば「庄三郎死す!」の原稿も書いていた。しかし、どうも引っかかる。
ちょうど九州北部大水害が起きて、水害と森林に関することが話題に上っている。この点について庄三郎の意見もあるのだ。それに触れたい。
 
というわけで、急遽変更。上記の『林政意見』の出版話に切り換えることにした。
 
ちなみに紙面には載らなかった『林政意見』とはこんな感じ。
 
Photo
 
そっけない(笑)。
 
だから中身をちょい見。
 
2
 
こっちも文字ばかりでそっけない(~_~;)。
 
少し、新聞記事の後半を引用しよう。
 

 庄三郎らが対策として挙げたのは、国有林を分割して、国に残す一部以外は府県郡村に移管することだ。自治体が森林を基本財産とすることで林業振興と貧民の救済につなげることを訴えた。

 林業は山に近いところで経営すべきで、遠くの中央政府が机上で行うものでない、という信念があったのだろう。

 また山川省を設けて、全国の山林河川の業務を統一するよう提案した。治山・治水は両輪なのである。省庁の縦割りが災害対策の進まぬ理由と見抜いていた。これも現代に通じる問題点と言えるかもしれない。

 そして林学の専門教育を受けた官吏の養成も主張した。3年後、続編に当たる「再ビ林政ノ刷新ヲ論ズ」を発表しているが、この点に関して各府県に森林行政機関を設けて、専門の官吏を養成すべしとした。地方の人材を侮るな、ともある。

これは二人の合作で、しかも口述筆記だから、どこが確実に土倉庄三郎の意見なのか特定することは難しい。ただ語調からすると、全体がかなり檄文的で、仲邨博士よりは庄三郎の部分が強いように思う。
 
 
次回こそ、庄三郎に死んでもらう(~_~;)。

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