一昨日のNHKの大捜索ドキュメントと名打った「屋久島 超巨大杉伝説」を見ただろうか。
屋久島で、縄文杉を超える大きさのスギを探す、という番組だ。
放映済みだからネタバレで記すと、結局、太さは12メートル43センチで縄文杉に次ぐ2番、高さは45メートルとナンバーワンのスギを発見した。場所は、これまで人が入れなかった人跡未踏の谷。あまりに急峻なので、誰も近づけなかった一角だ。それを天空谷と名付けたのだが、そこで発見したから巨大杉は「天空杉」と名付けられた。
ほかにも、これまでに記録のない巨大杉を何本も発見したようだ。そして、その裏では、航測技術を駆使して、空からレーザー探査して巨大な木のあるところを割りだす、という掟破り? いや現代的な手法も用いている。
それなりに楽しく見た。実際、太さはもう一歩だったにしろ、幻の巨大杉を発見したのだから結構なことだ。ただ番組になる前に、この発見は世間に伝えられなかったのだろうか。太さが2番ということでベタ記事ぐらいになったのか。
ところで私は以前に、別の巨樹捜索をしている人から「すでに縄文杉を超える杉は見つかっている」と聞いていたのだった。
しかも、その杉は、意外や人里近くにあるらしい。某屋久島の写真集に、うっかり杉のある地域の森が載ってしまった……とまで聞かされた。
それでも、世間に発表すると大騒ぎになるし、縄文杉が弱っているから、今は隠しておこうということになったのだそうだ。
ま、こちらの話が幻だったと言えばそれまでだが、今回はそういう噂は一切触れていない。あくまで人跡未踏の土地なのだ。その方がドラマになるしv(^0^)。
巨樹、巨木、大木というのは、その存在の有る無しも含めて、人々の気持ちを引きつける。一方で、そんな大木を伐ってみたいという欲望も渦巻く。実は、そんなことをテーマの原稿を書いたばかりだ。大木というのは、存在してほしい、守りたい、そして伐りたいという3段論法で成り立っているのだ。
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