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2017/11/05

竹を殺す、その前に

 
先日開かれた森林総研関西支所の公開講演会。テーマは「竹の駆除は容易じゃない」であった。。。
 
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ようするに「ひたすら伐り続けても竹は殲滅できず」、「除草剤を使うのが手っとり早い」というのが結論だった(^o^)。
 
ま、内々にそうだろうと思っていたが……私は竹の切株に薬剤注入を予想していたのだが、散布法も効果があるそうだ。ならば竹だけでなくササにも使えるかも。我がタナカ山林も、隣の竹林からの越境に悩まされている上、ササも繁りだしたので、そのうち試行してみよう。
ちなみに私は、除草剤や農薬に忌避感がないので、全然抵抗がない。バンバン撒いてやる! ……たが、決して安い薬ではなさそうだが。。。
 
とにかく、里山を浸食する竹林をなんとかしなければならないのは間違いない。
 
 
そんな決心を固めている時に目に止まったのが、四代目田辺竹雲斎 の記事だった。
 
竹工芸を芸術まで高めた人物である。とはいえ、まだ若い。40代だ。
一度お会いしたことがあるのだが、その時は三代目竹雲斎の父の下で、田辺小竹と名乗っていた。今年になって父親の跡を継いで竹雲斎を襲名したようだ。
 
会ったというのは、水口細工 の取材の一環で、消えた葛細工を再興しようと町の有志が取り組んでいたとき、彼らに協力して編み方を教えていたのだ。私はてっきり、それなりの授業料を払っているのかと思ったら、「菓子折り」だけだという……。その教え方といい、気さくな人柄に好感を抱いた。
でも、あの時はまだ若手の後継者的なイメージだったのだが、もはや押しも押されぬ竹工芸の第一人者であり、アートまで高めた芸術家と言えるだろう。
 
そういえば、彼は葛細工にも取り組み、その作品が伊勢神宮の神宝として納められているのであった。
 
 
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当時、田辺家で見せていただいた作品の一つ。リンクしたサイトも見てもらいたいが、竹がこんな造形になるのか! と目を見張る世界を切り開いている。
 
 
今、各地の里山で猛威を奮っているモウソウチクを中心とした竹林の問題に、農薬でもなんでも使って枯らすのは反対しないが、竹にはこんな世界が広がる可能性もある……ということも知った上で取り組みたい。
 
 
 

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