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2017/11/15

森の暮らしが幸福?

こんな記事があった。
 
人間は森の近くで暮らしたほうが、幸福な時間が過ごせる。都市部で生活するにしても、出来るだけ自然の森に近い場所を選んだほうが、ストレスの少ない生活を送れるという研究リポートが科学誌「ネイチャー」が運営するサイト「Scientific Reports」に掲載された。
 
発表したのは、ドイツのマックス・プランク研究所。住環境が人間に与える影響を調したものらしい。
比べたのは、都市部の人工的なグリーンエリア、自然の森のそば、荒れ地に住む人々だそうだ。周囲の環境が人間の情動をつかさどる扁桃体にどんな影響を与えるか調べた。その結果、森の近くに住む人々の扁桃体は健康的で、ストレスや不安、鬱状態をうまくコントロール出来ることが分かったという。
 
 
なんか、素晴らしい研究結果が出たように感じるが……なんか怪しい(~_~;)。
 
森林地帯と言っても、地域によって全然条件が違うだろう。面白いのは、グリーンエリアのそばに住む人々と、荒れ地に住む人の間に大きな違いが見られなかった、と付け足されていることだ。だったら、森で暮らすだけでなく、荒れ地でもよいわけだ。(この荒れ地の定義もわからんが。)
むしろ都会の刺激が扁桃体に悪影響なのであって、森や荒野は刺激が少ないから、と結論付けてもよいような気がする。
 
 
たとえば森林療法&森林セラピーでも、同じようなことが言われているのだが(森を歩くとストレス解消されて健康になる……うんぬん)、実は原理はわかっていない。単に肉体の反応を数値化しただけに思える。それでも、実際に森を歩けば心地よいことは経験則としてあるのだが、今回の研究は、そこまでも達していないような。。。
 
これを「ネイチャー」の運営するサイトがねえ。。。
 
 
この手の研究は、かなり恣意的に行われているのではないか、と感じる。自然、とくに森林を持ち上げるのはよいのだけど、中身が伴わないと。それとも、記事になっているところが抜き書きで、もっと完璧な裏付けのある研究なのか? 
 
 
ドイツにも自然礼賛、自然は全部正しく素晴らしい、という思想があるのか。まあ、ドイツが産んだロマン主義こそが、そういう思想だけど。

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