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2017/12/11

『季刊大林』58号は森林特集

ゼネコンの大林組と言えば、今や時の会社。なんたってリニア新幹線建設の入札で不正があったと東京地検特捜部が捜索を開始したからだ。
 
かなりデカい談合疑惑に発展する可能性があり、多分広報室もてんてこ舞いだろう。御愁傷様、と言いたいが……。ここではそのことに触れたいのではない。
 
実は大林組の広報誌『季刊大林』は、ときどき大きな構想プロジェクトをぶち上げる。私のお気に入りは古代出雲大社の復元だが……11月30日に発行された58号は、なんと森林特集である。そこで“森林とともに生きる街「LOOP50」建設構想”をぶち上げている。
 
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これ、表紙。なんともシンプルだ。
 
概要は、リンク先を見てもらいたい。『季刊大林』58号
 
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大雑把に説明すると、本州の中山間地域に居住人口1万5000人、約5500世帯の都市を建設する。所有する森林は約2万8000ヘクタール(人工林は、そのうち2万ヘクタール)だ。ここでエネルギーから建設資材まで自給・循環する都市を築くという構想。
 
住居はループ棟と名付けた直径650~800メートル、高さ80~100メートルのドーナッツ形木造集合住宅。30階建てだそうだ。施設は50年ごとに更新(部材ごとに交換)し、その木材は周辺の森林から調達する。そして古材はエネルギー源となる。
 
なかなか面白い。ツッコミドコロはそれなりにあるのだが、ここは森林と共生する木造循環都市構想をぶち上げたことに賛意を示したい。
 
あえて私がツッコムとしたら、住居が全部集合住宅というのは嫌だなあ……。森の中に分散して住む街を描いてほしかった。一軒家が難しければ10軒集落のクラスターを森の中に点在させる方向を選んでほしかった。5500世帯が一緒に同じ高層施設、基本的に同じ設計の部屋に住むのって、抵抗感があるのだよ。結局はマンションじゃねえの? 
 
 
 
ほかの記事も面白い。私はいろいろなトピックが好きだね。
しょっぱなに紹介されているのはポーランド・グラヴィツェ市にあるラジオ塔。高さ111メートルで世界一とか。
フランスにある1本の木の中にあるチャペルとか。うろの中にあるそうだ。
最も値段の高い樹木は、埼玉県の大宮盆栽美術館にある五葉松とか。評価額1億3800万円だそう。
 
こんなネタ、よく仕入れたねえ。
 
 
興味のある方は手に入れてください。1冊1000円。でも、今の大林組広報室は対応できるだろうか……。

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