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本の紹介

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2017年12月

2017/12/29

森林ジャーナリストだからって、森が好きだと思うなよ。

今読んでいる本は「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」(新潮社刊・川上和人著)。
 
鳥類の研究のために絶海の孤島やジャングルを走り回る話だが、この本のタイトルをパクれば、私も「森林ジャーナリストだからって、森が好きだと思うなよ。」と言いたくなる1年であった。
 
 
森林が好きだからこそ森林環境の素晴らしさを強調し、森林のもたらす機能を謳い上げ、森林に関わる仕事である林業に肩入れする……というスタンスの人も多い。
それらの多くは、なんとか森林・林業のよい話題を見つけて紹介する……というものではないか。その点、私は反対の立場を取る。
 
振り返ると、森林林業に関して非常に不愉快な1年だった。
今年私が多用した言葉は「絶望の日本林業」だ。何から何までがんじがらめで前へ進めない状況を感じるからだ。出口が見えない、直しようがない。。。
現在のシステムの根幹を変える改革には背を向けて、量の林業、競争の林業ばかりを推進する。イノベーションに背を向けて、目先の利益を餌にばらまく補助金投入林業も断末魔の様相。林業従事者の待遇をよくしようという動きは潰す。もはや身動き取れなくなってきた。そこに将来の森を夢見ることはできない。
 
何が問題かって、絶望的であることに気付かない人々ではないか。問題点を指摘すると、今は悪くない、成長産業だと信じようとして、現状維持バイアスが強烈に発動される。新しいことに取り組もうとする足を引っ張り、リスクを嫌がり、目先の利益に終始。批判には敵意剥き出しになる。
 
とにかく今が良ければよい、100年後どころか10年後20年後のことも考えない……。
 
ちょっと実例。
 
Photo森林林業白書の図。
 
現在の状況を表わす水色の盛り上がっている部分をドンドン伐っているわけだが、50年後(黄色)100年後(草色)の齢級構成を見てほしい。「林齢の平準化」を掲げてコアな蓄積部分を皆伐したあげく、森林蓄積の絶対量を激減させるのだ(;´д`)。
 
 
ここ数年のキーワードでとしてよく使われる反知性主義とか不寛容社会は、林業界にもすっかり浸透してきたようだ。不都合な将来予想や地球環境や生物多様性がどうたらというと嫌われるようになった。揚げ足取りや感情的な反論が増えた、いや反論というより考えるのがイヤなんだろう。
 
それよりもいい面を見つめて気持ちよくなりたい。「日本スゴイ!」と一緒で、頑張っている人や、新たな取り組みを探し出して、林業は成長産業だ!と叫ぶ。例外的な人やケースをクローズアップして「日本の林業は素晴らしい人がやっている」「こんな斬新な取り組みを行う地域もある」と主張しても虚しさを感じないのだろうか?
 
 
 
自身のことを振り返ると、手がける分野の幅を広げた。加えて取材を受ける側に回ることも増えた。肩書も増やした(^o^)。
 
最近だけでも砥石ジャーナリストやミツバチ・ジャーナリスト、ベンチ・ジャーナリスト、森の伝統工芸ジャーナリスト……といろいろつくったなあ(笑)。ほかにもナラシカ・ジャーナリスト、獣害ジャーナリスト、生駒山ジャーナリストもやっている。
 
いずれの分野でも、私はケシカランことには悪態をつき続け、キレイゴトを言い続ける。これが私の来年へ向けた所信表明です(笑)。
 
 
本日を持って今年のブログの更新はオシマイとする。年末年始は休むものだよ(~_~;)。
(と言いつつ、ツイッターやインスタはアップするかもしれないけど~_~;)。
 

2017/12/28

池の中のナラシカ

大晦日も近づき、すっかり列島は冷え込んでいる。そんな寒さに震えている人々に送る写真。

 
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池の中のナラシカでした\(^o^)/。
 
なんで、こんな寒い時期に池の中に入るのかよくわからない。左に写っている部分は池の中の島なんだが、水に浸からないとたどり着けない。別に島には美味しい草が生えているわけでもない。
 
もしかして、外にいると観光客に囲まれてウルサイので逃げ込んだか?
 
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ま、こんな愛くるしい目で見つめられると文句言えません(~_~;)。

2017/12/27

Yahoo!ニュース「鰹節もイスラム対応!…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「鰹節もイスラム対応!ハラル認証の意外な広がり 」を書きました。

 
なぜ、これが森林ジャーナリストの記事なんだ、という反応が現れておりますが(~_~;)、実は奥の深いところでつながっているのですよ。
 
もともと森林認証制度について調べている過程で、FSCの仕組みを水産物に応用したMSCについても調べ始め、水産業と林業の類似性に目覚めたのが最初。
それ以来、何かと水産業の実情もチェックするようになった。
 
同時に認証制度というものの功罪も考え出したのだが、結局は「物事に真摯に取り組んでいるか」という性善説と性悪性にいきついてしまうので、宗教的な縛りも有効なのか……という思いに駆られていたところ。
 
ともあれ、いっそハラル認証も森林や木材にも適用すればよいのかもしれない。そうすると、インドネシアやマレーシアは違法伐採がしづらくなるはず。中東諸国も、素性の怪しい木材を購入できなくなるのではないかなあ。これ、付け足しておこう(笑)。
 

2017/12/26

「東洋経済」の林業批判記事

東洋経済オンラインに、以下のような記事が出た。

 
 
筆者は、 経済ジャーナリストの岩崎 博充氏。:
 
珍しく林業の批判記事。最近は「林業は成長産業」的なヨイショ記事ばかり目立ってカッカしていたからね(~_~;)。とくに副題の方を見て、私と同じ意見の人かと思って読んだのだが……。
 
初っぱながスギ花粉症の事例である。そして、なぜこんなにスギが多く植えられたのかを説明し、その植林事業の可否の検証が済んでいないことを指摘するのだが。
検証なら、否定ばかりせずに、はげ山をいかに早く緑化するか、という観点から見た場合の妥当性も指摘してほしいところである。
 
ほかにも森林全体の4割をスギとヒノキだけにしたというのは言い過ぎで、当時はマツやカラマツもたくさん植えただろうとか、国産材が売れなくなったのは「安い外材」のせい的な説も飽き飽きだが、聞き流そう。
 
ただ、何かと違和感を感じる林業批判なのである。もしかして花粉症の元を増やしたことがケシカランというのが筆者の本音ではないのか、と勘繰ってしまう(笑)。
 
しかし、次のところは大いに我が意を得たりである。
「林業の成長産業化はこれまで同様に、まったく同じパターンで全国一律の画一的な政策を繰り返そうとしているようにしか思えない。」
「筆者が疑問に思っているのは、なぜ中央政府が一括で山林行政を支配していかなければならないのか、という点だ。」
 
森林バンク構想批判も、農地バンクの失敗例を上げている。それも事例としてはよいが、森林バンクが森林整備を旗印にしつつ、実質的な森林破壊(皆伐)をめざしている点に気付いてほしかったと思う。
 
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ともかく、森林や林業の記事で、目の前の政策を批判する言論が少なすぎる。昔の失敗よりも今からやるえげつない政策に眼を向けたい。

2017/12/25

石か?宝物か?

本日訪れた山での拾い物。

 
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見た通りの石です(~_~;)。粘板岩である。
 
これ、写真ではわからないが、表面がツルツル。指で触ると滑るのだ。もちろん、自然状態。誰かが磨いて、それを山に捨てるということは有り得ない。というより、いっぱい落ちていた。
実は砥石の原石。拾ったのは、かつて砥石鉱山があったところだからだ。
これは人工的につくったものでなく天然砥石だから、ちゃんとした形と大きさに加工すると、一つ何万円にもある。宝物である。
 
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こちらが断面。裏は凸凹である。
 
素材そのものは素敵な仕上げ砥石になるであろう。だが、なぜ捨てられているのか。
 
おそらく割れているから商品としての大きさは確保できないと判断したのではないか。こんなかけらを拾い集めて運ぶ手間を惜しんだのかもしれない。しかし、小さなサイズの砥石だって必要だ。わざわざ購入してから割る人だっているのだから。
とすると、加工するなどの手間に見合う金額で売れないと判断したのか。
 
では、売り物になる砥石の価値はどこにあるのか。この捨てられた石の価値はどこにいってしまったのか。
 
価値は加工にあるという見方もできる。マルクスの労働価値説のように。しかし、順序が逆かもしれない。価値がないから加工しないと見られるからだ。
 
 
これは石の話。この石を拾った森の中には、保育間伐した丸太がごろごろしていたよ。なかには直径20センチ級のものも少なくなかった。
 
多分、森の中には潜在的には資源なのに、価値を付与できないものがいっぱいあると思うよ。

2017/12/24

(戦時)森林資源造成法を振り返る

今夜はクリスマスイブ。と言っても何にもなく、しかも雨である。雪ではなく……。

 
林業関係のあふれるほどある補助金。その原点はどこにあるか調べている。たしか大正時代に始めて作られたような記憶があるのだが……。
 
そんな合間に、1945年4月2日、戦時森林資源造成法が制定されていることを見つけた。ちょうど72年前の12月22日に森林資源造成法と改名されて公布されたが、ようは造林補助金である。
 
政府は、農林中央金庫に森林資源造成証券を公布させる。額面は3億円に限るというが、現在のレートだとどれぐらいなのだろうか。数百億円相当であるのは間違いない。
 
方法は、森林所有者が造林費用の半額を農林中金にまず払い込む。するとその額面の倍額の造林証券の交付されて、造林の完了後に額面金額の支払いを受ける……という仕組みである。
ようは、政府が農林中金に額面の半額を補給するわけだ。だから証券造林と言ったとか。
 
 
戦時中だから、木材の大増産が行われていた。そしてはげ山が増えていた時期だ。しかし、やはり伐採したら植える、という基本的なことを政府も理解していたのだろう。さもないと大変なことになると。
だから森林所有者が政府の命令に従わないとき(再造林しない時)は、政府が森林所有者に代わって執行することも可能である条項もあった。
 
改めて指摘するが、これが公布されたのは1945年である。戦時下も戦時下、もはや敗色濃厚の時期に、こんな法律を作っていたことを知ると、ちょっと感動する。当時の林野官僚は、非常時でも木を植えさせようと必死に大蔵省を説き伏せたのだろう。
 
もちろん、きれいごとだけではなかろう。もしかしたら軍事物資である木材をもっと供出するよう、再造林の負担を面倒見てやるから、という意図もあったのかもしれない。それでも、伐りっぱなしはいけないという意識はあったのだ。
 
はて、現在の〇〇な人々は「伐りっぱなしはいけない」と思っているのだろうか。
 
Photo
 
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法律第三十五号 朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル戦時森林資源造成法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム 裕仁 昭和二十年四月二日 内閣総理大臣 小磯國昭 農商大臣 島田俊雄 法律第三十五号 戦時森林資源造成法 第一条 政府ハ大東亜戦争ニ際シ森林資源ノ戦力化ノ徹底及之ガ造成ノ確保ヲ期スル為命令ノ定ムル所ニ依リ農林中央金庫ヲシテ額面三億円ヲ限リ森林資源造成証券(以下証券ト称ス)ヲ交付セシムルモノトス 第二条 森林所有者命令ノ定ムル所ニ依リ農林中央金庫ニ対シ森林資源造成ノ為必要ナル一定ノ行為(以下造林行為ト称ス)ニ要スベキ費用ノ二分ノ一ニ相当スル金額ヲ払込ミタルトキハ農林中央金庫ハ当該森林所有者ニ対シ其ノ払込金額ノ倍額ニ相当スル額面ノ証券ヲ交付スベシ
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2017/12/23

「座る」まちおこし

巨大イオンモールを訪れたのだが……さすがに空間がゆったりとしている。通路も広い。収益につながらぬ床面積をたくさん取るのは余裕の現れか。もっとも、週末などには、そんな空間にも来客があふれているが。

 
そんな通路に目立ったのが、こんなベンチ。
 
Dsc_0805
 
そこかしこに、座るところを設えてあるのだ。通常、通路の真ん中にベンチを置けば、通行の邪魔になりかねないし、地価を考えたらもっと有効な利用法があるだろうに、テナント何軒分の面積をベンチに費やしているのか。。。゛
と考えがちなのだが、最近はイオンに限らず、各地にベンチが目立つような気がする。
 
一つは高齢者対策かな? 老人は歩き回ると疲れてへたる。休むところを提供しないと地べたに座り込みかねない。いや、イオンモールに行くと疲れるからと次は来なくなるかもしれない。ゆっくり休める場所をつくることが、再来訪を促すのかもしれない。
さらに座るところを設けたら、そこに人が座ることによってモール滞在時間が長くなり、買い物をするチャンスも増えるという戦略か。そういや子ども連れもよく座っている。
 
ショッピングモールの経営としては、よいところに目をつけたと思う。
 
ベンチを設置することによるまちおこし提案は、私も結構前からやっていた。(たとえば最近ならブログの「ベンチをつくろう!」 ) こちらに私が見かけた事例も紹介している。
 
 
もともとは、商店街の滞留時間を増やすにはどうするべきかという発想だった。各地に寂れた商店街をよく見かけるからだ。地元にもある。。。
私自身も、散歩していて、ちょっと腰掛けるところがほしいという気持ちがあった。また友人などと話すときも、喫茶店に入るほどではない時に、目の前の街角にベンチがあったら、座るかもしれない。そして、その前にアイスクリーム屋とかたこ焼き屋があったら、つい食べるかもしれない。そんな思いつきだった。
 
 
それで思い出した。アメリカに7000のベンチを設置した町 があったはずだ。
 
そのことを探してみると、アメリカ・フロリダ州のセントピーターズバーグであった。
詳しくはリンク先の記事を読んでいただきたいが、実に面白い。やっぱりベンチを街角に置くだけでまちおこしになるのだ。
 
 
もっとも私がさらに驚いたことは、この記事の筆者らはベンチ・プロジェクトを立ち上げ「ベンチ研究家」という肩書を使うと宣言していることだ(笑)。やられた。先に取られた、と思ったね。私は肩書を付けていなかったよ。
 
こういうのは早い者勝ちなのである。潔く譲ろう(;´д`)。私は……また別の肩書を探すよ。ベンチ・ジャーナリストとか? オイオイ

2017/12/22

Yahoo!のネット記事も紙の冊子に

私が、Yahoo!ニュース個人を執筆するようになったのは、3年前からか。

 
とはいっても、執筆するのは筆者(オーサーと呼ばれる)に任されていて、とくにノルマもない。ただ、ときにテーマを提案されて尻を叩かれる(~_~;)。
 
おかげで私も月間2~4本は書いているはずだ。その記事の評価は、基本的にはアクセス数による。つまりどれだけの人数に読まれたか、というのが価値基準になるのだが、それでは芸能ニュースやスポーツニュース、そして政治経済にしても目先の動きを追いかけたものが注目を集めるのは当然だ。私のようなニッチな森林環境関係を専門にしたら、アクセス数なんぞしれたものである。
 
ただ、アクセス数とは別に、月間MVAと月間MVC(コメント)を選ぶことになっている。この場合のVとはバリューのようで、編集部が価値のある記事と認めるものだ。
 
私は年間1本選ばれるか選ばれないか程度である。
 
で、今年は選ばれたのだが、そこで作られたのが、「MVA  HISTORY」。紙の冊子である!
 
Img001
 
なかなかシンプルなデザイン。何かと派手さの目立つネット業界ゆえにシンプルにしたのか。ともあれ、この中に月間5本で、60本が収録されている。
 
ちなみに私の記事は、「廃パレットから家具! 木材の使い道はアイデア次第 」である。
 
 
しかし……ネット記事の代表格であるYahoo!ニュースでも、ここぞというときは紙の冊子を作ることになんだか感激した(笑)。
 
やっぱり、日本人は紙だよねえ。紙で読まないと覚えないとか、手元に紙という物質で残しておきたいというか。
これだから日本人は遅れてる? それとも日本独自の感性なの?
 

2017/12/21

ハリナシミツバチの蜜

ハリナシミツバチというのがいて、蜜が採れることを知った。

 
ハリナシという名のとおり、針がないミツバチらしい。つまり刺される心配がない! 防護服も要らないし、養蜂の手間が一気に省けるではないか。
おもわず調べてみる。ミツバチ・ジャーナリストのアンテナが疼く(笑)。
 
どうやら中南米のミツバチらしく、養蜂されているらしい。東南アジアでもこの蜂による養蜂が少し行われている。もちろん蜜を採取するため。この蜜が非常に優秀で、抗菌性が高いのだそうだ。ある意味、ハチミツとプロポリス(これもミツバチが巣づくりに使う物質)を合わせた効果があるらしい。甘い蜜が薬になるとしたら人気を呼ぶのではないか?
 
そして、飼いやすく蜜も優秀というのなら、日本でも養蜂に使えないか?
 
 
だが、中南米でもセイヨウミツバチに圧されて減少しているらしい。やはり採蜜の量が少ないことが理由のようだ。それに巣から蜜を採取するのが難しいようだ。遠心分離機を使ってエイッと採れるセイヨウミツバチの巣箱のようにはいかないのか。だからあまり市場に出回らず、自給用に先住民が食べているらしい。その点はニホンミツバチと似ている。。。
 
 
ただ、やはり外来種になってしまうなあ。セイヨウミツバチは野生化しないという前提があったし、蜜の量が多いから畜産動物扱いできたのだけど……。
 
趣味・副業の養蜂には向いているミツバチとして導入できないだろうか。
ミツバチに限らず動植物・昆虫に至るまで、有用外来物、あるいはペットや鑑賞用動植物を在来生態系に持ち込む場合の基準というか規制はどうなっているのだろうか。

2017/12/20

東京新聞に森林環境税のコメント

12月15日の東京新聞では、来年度の増税案を1面で大きく扱っている。

 
それに関連して、28面では森林環境税について解説と問題点を指摘。ここにコメントを求められた。
 
12152017
 
ま、電話取材だったのだけど(たしか前日)、40~50分くらいは話したのかなあ。森林環境税につらなる森林交付税から地方自治体の森林環境税、そして今回の国税の森林環境税の怪しげな点をしゃべったしゃべった(笑)。
 
そのうち載ったのは、数行のコメントに納めた部分だけどね(⌒ー⌒)。
 
これから森林環境税の怪しさをどんどん広めていこう。

2017/12/19

日本を欧州材が席巻した時

現在の日本の木材需要量に占める欧州材は、7,6%(森林林業白書28年版)だそうだ。

 
随分増えたものだと思う。少なくても30年前はゼロと言ってよかった。
 
たまたま欧州材輸入始めの頃の思い出を語った総合商社マンの話を読んだ。それがすごい。
 
欧州材が日本に本格的に入ってきたのは1992年である。その前夜、アメリカの木材の輸出に規制がかかってウッドショックが起きていた。一方でヨーロッパではドイツマルク以外の通貨が大幅に切り下がり、とくに北欧では半値になっていた。木材価格も半値である。また日本国内でもプレカットが広がり始めて乾燥材を真剣に探し始めた時期でもあった。
 
……とまあ、こんな説明をすると、だから渡りに船と日本は欧州材輸入に踏み切ったのだ、と思いがちだ。ところが、そんな簡単ではなかったらしい。
 
なぜなら日本はバブルに浮かれていたからである。それに国産材に眼を向けたこともあったらしい。
しかし、そこに生き残りをかけたヨーロッパの木材業者が日本に乗り込んできたのだ。なにしろ大不況に陥って木材は売れずに倒産が相次いでいたから。輸出先として希望があるのは日本しかなかったのだ。
 
そこで行われたのは、徹底的に日本の木材市場を調べて求められているものをつくることだった。降水量や気温・湿度、木の動き……。国際携帯電話(まだメールもインターネットも普及していなかった)を持って、日本の工場を視察すると、その場で日本側の要求する仕様を本国に伝えて作らせる指示を出していたという。全量乾燥材で、寸法も希望通り。即断即決。
最終用途を聞き出すと、それに合わせた製品づくりを行うのだ。
そして、その最前線で走ったヨーロッパのビジネスマンは30歳半ばの若手だったという。
 
 
それまで欧州材という認識のなかった日本人、それも慣習に縛られて腰の重かった日本人を動かして、輸入を決めるまでに持ち込んだのだった。
 
 
ああ、これは敵わない……と思いましたよ。かつて高度経済生長時代の日本なら、工業製品を海外に売り込むときにはそんな頑張りを見せたのかもしれないが、90年代の頃にはハングリーさを失っていた。
 
 
そういや、ノルウェーでも彼らの現場力を感じたな。現場が権限を持っていて、どんどん話を進めていくのだ。
現在の日本の負けは、30年前から始まっていたのかもしれない。
 

2017/12/18

Yahoo!ニュース「薪ストーブの不都合な真実…」書いた裏側

Yahoo!ニュースに「薪ストーブの“不都合な真実”を考える 」を書きました。

 
ここで薪ストーブについて書くのは何度はだろうか。毎年1回は書いている気がする。そのたびに腐しているかもしれない(⌒ー⌒)。
 
Yahoo!ニュースだけでなくブログもそうだが、私の書くのは2種類ある。一つは、じっくり詰めて考えた論考。もう一つは、ちょっとだけ視点を変えて楽しんでもらおうという、いわばエッセイ。
今回はいうまでもなく後者だ。
 
ごく普通に読めば、これが薪ストーブを否定したり薪ストーブ愛好家をバカにしているわけではないことはわかってもらえると思う。むしろ私も薪ストーブ自体には憧れを持っているのだが、あまり薪ストーブ愛の強い人に触れると、からかいたくなるのである(^o^)。
「あんまり、薪ストーブ万能といいなさんなよ」という程度に。 
たいていの薪ストーブ愛好家は私の意図を理解してくださっていて、「それでも薪ストーブがいい」宣言をしてくれる(笑)。
 
結構である。もともと薪は高いし調達も苦労するし、手間もかかる。実用的な代物ではない。それでも好きなんだったら、ぜひその愛を貫いてくれ。
 
 
まあ、読者の中にはそれを読み取る読解力のない人もいて、必死で反論したり揚げ足取りしようとする人も現れるのだが……ま、無視します(笑)。
 
以前は、一つ一つていねいに、とか思っていたのだけど、説明しても噛みついてくるだけだし、数が多いと時間も割けない。
 
ともあれ、これをネタに楽しんでくれたら幸いです。

2017/12/17

ナラシカ二態

今日の奈良は、春日若宮おん祭のお渡り式。

 
この祭、もっと有名になってもよいと思うが……と言いつつ、実は私もよく知らなかった(笑)。春日大社の中の若宮社の祭だが、900年近い歴史があって一度も途切れることなく続いている。3日間のうち、今日のお渡り式は町中を行例が練り歩くのだから、なかなかの見もの。
 
ま、私もよく知らないからまずは経験しようと思って訪れたのだが……。
 
そこで見かけたナラシカ(奈良の鹿)の姿。
 
相変わらず外国人観光客に持て囃されていたが、こんな姿を見た。
 
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何をしているかと言えば、落葉を食べているのである。カエデの落葉が溜まっているところでボリボリと食っていた。落葉喰いというのは、ほかに食うものがない時に行う、いわば非常時、餓死寸前の行動なのである。。。
 
実は、ナラシカは全体に栄養失調なのである。狭い空間に1200頭もいるから、さすがの芝草も樹木の葉も食べ尽くして、さらに樹皮も金網を張って食えなくしている。
 
 
が、こんな姿も見てしまった……。
 
1
 
おい、死んでいるのか! 
いや、食べすぎて苦しいらしい。周りに散乱するシカせんべい。ほかにも観光客が解きだすシカせんべいにそっぽを向く姿も見た。与えすぎなのである。
 
だいたい反芻動物であるシカは、食べただけでは消化できず、その後胃から口にもどして反芻する。その暇を与えずやり続けると、食えなくなるのである。
 
ほかにもチラシを食わせている観光客もいたので、私が怒鳴って止めさせたのだが、ナラシカの食欲と食事事情とどうなっているのだろうね。

2017/12/16

毎日新聞連載に土器の写真が…

毎日新聞奈良版の連載。

 
そこで生駒山で土器をみつけた話を書いた。大和森林物語12 である。
 
ネット記事ではわかりにくいので、新聞紙面を。
 
Img001
 
タイトルにも、「土器」の文字が踊る。が、土器の写真はない……。
 
土器の写真は用意したが、載せられなかったのである。
「多分、クレーム来るから」だそうである。
 
こんな写真。
 
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私が掘り当てた?土器のコレクションをわざわざ出して撮影したもの。
が、これがまずかった。なぜなら、無許可で土器を掘るのは文化財保護法違反だからである。載せたらまずいでしょ……ということで没になったが、ブログに載せるという(笑)。
 
掘ったと言っても、山道に現れている地層の断面から見えるものがほとんどで、それを数センチ掘って取り出した代物なのだが、これでも盗掘になるかねえ。しかも奈良文化財研究所に持って行って鑑定してもらったのだから、表沙汰にしているわけだ。
 
それでもやっぱり、公の新聞に堂々と載せるのはまずいのであった。
 
だから、個人ブログでこっそりと(~_~;)、紹介しておく。拡散しないように。

2017/12/15

ナラシカに続く?イコマヤギ

いきつけの生駒山中のスリランカ料理店ラッキーガーデンに、新たな従業員が来た。

 
ヤギ3頭である(^o^)。
 
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これまでヒツジが3頭いたのだが、1頭が亡くなり、ヤギを1頭預かっていた。つまり羊2頭にヤギ1頭。そしてヒツジを放しているカフェテリアを「羊エリア」と呼んでいたのだが、そこに3頭もヤギが来たら、もはや「山羊エリア」になってしまう。
ただヒツジは滅多に牧場から脱走しないが、ヤギは脱走しがちなんだよね。
 
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こちらがヒツジ。
 
実は、生駒のそこかしこにヤギを飼っているところがある。ラッキーガーデン近くの陶芸家鬼工房にもいるし。
 
もし、これらのヤギが繁殖し出したら大変。あっと言う間に増える。そして捕まえるのが大変。そして植物ならなんでも食べるから、生駒山の緑の危機だ。
逃がさないようにしてほしい。あるいは去勢するか。(そもそもオスかメスかわからんけど。) 
 
 
奈良のシカ、つまりナラシカはちょっと増えすぎて公園周辺に食害をもたらし問題となっているのだが、生駒山はヤギ? イコマヤギが名物になってはイカン。

2017/12/14

「野村沙知代」の思い出(^o^)

ワイドショーで野村沙知代の死去について取り上げられていた。

そこに登場する芸能マスコミによると、あの猛烈なキャラは実は擬装で、夫婦仲は良く、優しい人柄だったのだという。
 
え~と声を上げたくなった。私は大昔、新人の頃に野村夫人に多少絡んでいる。まだ彼女がサッチーと呼ばれて芸能界で引っ張りだこになる前だ。そんな思い出話を。
 
あれは、まだ私が新人だった頃。何の媒体だったかはっきり思い出せないが、リクルート系の就職活動を行う学生向きのものだったと思う。
 
そこで野村克也監督にインタビューすることになった。で、アポイントを取るための電話を入れたのである。
 
そこに出たのが、夫人。当初は何者か知らなかった。。。が、監督のマネージャー的な役割を果たしていたのだろう。監督に電話は代わってくれないので、夫人にせっせと企画意図を説明して、インタビューの承諾をお願いした。
 
かなり不機嫌そうで、私の話を聞いているのかわからない(泣)。でも、話し終わると、しばらくの沈黙の後に「何月の何日、何時ね」と言った。
 
どうやらOKらしい。そして取材可能日時を指定したのである。記憶では1週間ぐらい先の夜だったはずだ。
 
アポが取れたのだからほっとしたのだが、不安に包まれる。本当に通じているのか?
あのぶっきらぼうな返事では、本当に監督に伝わるのか心配になったのである。
 
 
その後、結果的に私が取材に行くことにはならなかった。取材するのは監督の東京の自宅なので、東京のライターに依頼することになったのだ。
 
それでも心配なので、私は前日にもう一度電話した。夫人が出た(~_~;)。
 
そして「明日〇〇時に〇〇がお訪ねしますのでよろしくお願いしま~す!」と確認・念押ししたのである。
 
その時も、夫人はぶっきらぼうというか、ほとんど言葉を発せず、不機嫌そうに電話は切られた。でも、まあ、とりあえず念押ししたからね! 
 
さて、ライターから取材後の連絡を受けた。
 
すごかったそうだ。
 
なにしろ、訪れたら野村監督と夫人は夫婦喧嘩の真っ最中(°o °;)。
それでも要件を言うと、監督は取材のことを何も知らなかった……。が、サッチーから取材を入れていたことを伝えられると、応じてくれたのだそうだ。おかげで? 夫婦喧嘩は収まったというわけ。  
 
内容は、結構いい話が聞けたみたい。(打率)2割5分の才能しかない者が練習しても足りない部分をデータと頭脳戦(策略)で埋めて打率3割に持っていく……といった野球論にひっかけた人生の選択みたいな。
 
だからインタビュー記事に関しては問題なく収まったのだけど、野村夫人ってすごい人なんだなあ、と痛感したのである。で、それからしばらくして野村夫人は「サッチー」として芸能界に登場して旋風を巻き起こし、あのキャラで人気を博していくのだが……。 
 
だから、私はサッチーのキャラが外向きの擬装と言われても信じないのである(笑)。
 
 
取材のためのアポ取りとか、実際に先方を訪れてインタビューする際の基礎をこの時代に身につけたんだなあ……と若き時代を振り返りしみじみする今日この頃。年ですな。。。
 
Img001
 
探すと、当時の記事が奇跡的に見つかった\(^o^)/。

2017/12/13

巨木林の伐採

先日、東京のライターを吉野に案内する機会があったのだが、そこで吉野林業についてもかんじてもらおうと山に入った。

 
めざすは巨木林である。本当は中奥の森まで行きたかったが、ちょっと時間が足りない。
そこで高原をめざした。ここにも250年生の吉野杉の林立する森がある。ただ、このところ少しずつ伐採していて、その一部が明治神宮の鳥居にもなったのである。
 
 
が、車で高原の集落をすぎて、いよいよ森の奥に進むと、なんだか伐採の臭いが……(笑)。
 
そして、ようやくたどりついた森はこんな具合であった。
 
5
 
ふえ~ん。巨木はみんな伐られていた……。わずかに尾根筋や川筋に何本か残っているが、森という雰囲気は消えている。
 
切株はみんな直径1メートル超のものばかりで、それ自体も迫力はあるのだが、やっぱり高く伸びていないとなあ。
 
ちなみに、以前はこんな様子。
 
4 これは10年以上前の撮影か。
 
 
誤解のないように触れておくが、伐採したことをケシカランと言っているのではない。人工林であり、そこに生える木を収穫するのは当たり前のことである。永く残せば、雷に打たれたり強風で倒れたり、傷つく確率も高まるので、適度な時期に伐採するのは林業なら当たり前。
とくに明治神宮の鳥居になったと言えば、満足度も高いだろう。
 
あえて言えば、皆伐ではなく、少し残しておいてほしかったが……ようするに、外部者に見せる森が欲しいということである。
 
 
ちなみに伐採された谷の奥には、こんなシーンも。
 
1
 
これだけの巨木を、ちゃんと切株の上に乗るように倒しているのはさすがだね。
葉枯らし乾燥をしているのだろう。
 
 
吉野には、まだまだ植えられた巨木が残っている。100年生は当たり前、200年生もそこかしこに見る。ただ、それは過去の遺物であって、現在から未来へ残す森はダイジョーブだろうか。。。

2017/12/12

スイスの憲法改正とダイジョーブ

週末は、谷山浩子コンサート。至福の時間を過ごしたv(^0^)。

ま、その足で親戚の通夜に駆けつけることになったのだが……。 

そんなこんなの合間に考えたのが、これ。スイスが今年9月に憲法改正の国民投票が成立したということ。それも安保体制を強化するために……。

 
ただし、食料安保条項だけどね。賛成票は78,7%。なかなかすごい数字である。ただし投票率は46%。
 
内容は、「スイス国民の、量的に十分で安全かつ誰でも入手可能な食料への常時アクセス」というもの。
具体的には、農地の保全。地域の条件に合致した生産。市場の要求を満たすこと。持続可能な発展に資する貿易。資源保全に資する食料の利用
 
なんだか難しいが、環境負荷を避けて、しっかり生産しろよ……ということだろうか。安易な農地拡大を認めないし、輸入も増やすな、食料ロスを出すな、と厳しい条件を表明したということだろう。しかも自由貿易を守りつつ、食料安保を達成するように工夫されている。
種子法を廃止して、農業の自由主義化(グローバル化)を進める日本とは真逆かも。
 
ただし、現在のスイスの食糧自給率は55%ぐらいらしい。多分、日本と計算方法が違うと思うが。
 
 
詳しいことは、私もまだわからない。細かな背景を知らないと理解できないこともあるだろう。もともと連邦国家で、国より州の方が強いというお国柄だが……。しかし、こうしたテーマを憲法に盛り込むというのは国民性だろうか。この次は林業改革で憲法を改正するかもなあ。
 
すでに直接支払い制度(面積支払い)もあるし、持続可能表示もある。景観維持や望ましい生産方式による支払いもある。こうした政策は12年も前から進めていたようだ。
 
 
 
 
ここでも日本の思いつき憲法改正と比べて真逆だよな。
 
 
 
谷山浩子の新譜に「白雪姫と七人のダイジョーブ」という歌があるのだが、誰が何を守ってくれるからダイジョーブなのか……聞き終えてしばらくすると、ぞっとする歌なのである。
 
 

2017/12/11

『季刊大林』58号は森林特集

ゼネコンの大林組と言えば、今や時の会社。なんたってリニア新幹線建設の入札で不正があったと東京地検特捜部が捜索を開始したからだ。
 
かなりデカい談合疑惑に発展する可能性があり、多分広報室もてんてこ舞いだろう。御愁傷様、と言いたいが……。ここではそのことに触れたいのではない。
 
実は大林組の広報誌『季刊大林』は、ときどき大きな構想プロジェクトをぶち上げる。私のお気に入りは古代出雲大社の復元だが……11月30日に発行された58号は、なんと森林特集である。そこで“森林とともに生きる街「LOOP50」建設構想”をぶち上げている。
 
Img001
 
これ、表紙。なんともシンプルだ。
 
概要は、リンク先を見てもらいたい。『季刊大林』58号
 
Img002
 
大雑把に説明すると、本州の中山間地域に居住人口1万5000人、約5500世帯の都市を建設する。所有する森林は約2万8000ヘクタール(人工林は、そのうち2万ヘクタール)だ。ここでエネルギーから建設資材まで自給・循環する都市を築くという構想。
 
住居はループ棟と名付けた直径650~800メートル、高さ80~100メートルのドーナッツ形木造集合住宅。30階建てだそうだ。施設は50年ごとに更新(部材ごとに交換)し、その木材は周辺の森林から調達する。そして古材はエネルギー源となる。
 
なかなか面白い。ツッコミドコロはそれなりにあるのだが、ここは森林と共生する木造循環都市構想をぶち上げたことに賛意を示したい。
 
あえて私がツッコムとしたら、住居が全部集合住宅というのは嫌だなあ……。森の中に分散して住む街を描いてほしかった。一軒家が難しければ10軒集落のクラスターを森の中に点在させる方向を選んでほしかった。5500世帯が一緒に同じ高層施設、基本的に同じ設計の部屋に住むのって、抵抗感があるのだよ。結局はマンションじゃねえの? 
 
 
 
ほかの記事も面白い。私はいろいろなトピックが好きだね。
しょっぱなに紹介されているのはポーランド・グラヴィツェ市にあるラジオ塔。高さ111メートルで世界一とか。
フランスにある1本の木の中にあるチャペルとか。うろの中にあるそうだ。
最も値段の高い樹木は、埼玉県の大宮盆栽美術館にある五葉松とか。評価額1億3800万円だそう。
 
こんなネタ、よく仕入れたねえ。
 
 
興味のある方は手に入れてください。1冊1000円。でも、今の大林組広報室は対応できるだろうか……。

2017/12/10

居酒屋のイス

ふらりと入った「ならまち」の居酒屋。

 
ならまちとは、奈良市内でも江戸時代の街並みの残る一角で、近年はこの界隈にさまざまな形態の出店が相次ぎ、奈良観光の新しいホットスポットになっている。
 
先日、お客さんが来たので、どうせ飲むならと案内した。
 
そして行き当たりばったりに店を選んだわけだ(^o^)。
 
入ってから、店内が木であふれていることに気がついた。おや、それを狙ったわけではないのだが……。
 
1
 
これが私の座ったイス。
 
2
 
隣のベンチ。
 
自然木でつくられたものばかりが並んでいた。なかなかこだわりの店主らしい。割り箸を使っていたが、元禄箸だが、おそらく国産のものだろう。吉野産かどうか。
ただ、座り心地はイマイチ(笑)。。。。う~ん、永く座ると尻が痛くなる。
 
 
ちなみに、この店は豆腐料理をメインとしている。たしかに豆腐やアゲ、湯葉は美味かったよ。外国人カップルも入ってきて、なんだか不思議そうに食べていた。で、なぜかキスしてやがんの……。
 
と、ともかく! ならまちには似合う店であった。
 

2017/12/09

蔓か幹か

某寺院の境内林で、こんな木を見つけた。

 
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真ん中の樹木、何かおかしい……直径10センチばかりの幹がひょろりと伸びているが……上の部分は?
 
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なんだ、巻きついている……って、蔓か?
 
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蔓は二股?に分かれて、隣の2本の木にまたがって伸びていた。肝心の本体は小さな木に巻きついたものの枯れてしまったみたい。
 
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一応、肝心の樹木?蔓植物? の根元。太いがやっぱり蔓かねえ。元何か木があったのかもしれないが、それを枯らして、枯れた木は腐って落ちて、蔓が自立した? のかもしれない。
 
 
ちなみに、このお寺には結構な照葉樹の天然林が広がっていて、いつも何かヘンな木を発見できる貴重な場である。

2017/12/08

私が涙ぐんだコーヒー

常日頃から公言しているが、私はコーヒーが嫌いだ。

 
取材などで黙って出された際は失礼にならないように飲み干すが、後々胃が心地よくなくなる。香りも味もみんな嫌いだ。
 
そんな私が、コーヒーを飲みに大阪に出かけた。片道1時間と少し、交通費だって1000円以上費やして、なんとコーヒーのために出かけたのである。
 
正確に言えば、あるシンポジウムに参加するたのなのだが、実は4時間ある中で私の目的としているテーマは15分しか発表されないようだった。
それでも行った。そして、そのテーマに関係したコーヒーが提供されるところに並んで!!!! 飲んだのである(@_@)。
 
4 コーヒーとチョコレート。
 
チェコレート(カカオ)も、日本のチョコレート会社が指導して仕入れているインドネシア産。
 
 
2 並んだ列。
 
 
このイベントとは、「“おいしい”から考えるアジアの環境問題」と題されている。副題が、「地産地消と知産知消」。
 
内容はコウケンテツさんの講演とかもあって、それなりにほかの発表者の分も興味深く聞けたものもあるのだが……私のメインターゲットは、
 
コーヒー生産地と消費地をつなぐ、そして学びあう~東ティモール高地の環境保全に向けて~」。
スピーカーは、現在は総合地球環境学研究所の嶋田奈穂子氏。
 
1 撮影禁止なので、始まる前。
 
実際、彼女がしゃべったのはきっちり15分だったが、実に面白かった。
 
すでに私がなぜこのイベントに参加したのか気付いている人もいるかもしれない。
そう、東ティモールである。
 
私は約30年も前に東ティモール(当時はチモールと表記)を訪れている。正確に言えば、潜入しようとして捕まった。外国人立入禁止だったのだ。
この件に関しては、拙著『チモール 知られざる虐殺の島 』参照。
 
私は、その後ティモール島を訪れていない。(当初はインドネシアのブラックリストに載っていると言われたから。)東ティモールが独立してからも訪問する機会を持てなかった。
 
それでも、気になっていたのである。今がどうなっているのか。
東ティモールには、戦前幻と言われるコーヒーがあった。抜群にウマイと言われつつも、ほとんど出回らなかったそうである。そもそも、現在世界に広がっているコーヒーの木は、サビ病に強い品種の原木がティモール産で、ほとんどティモールの遺伝子を引き継いでいるという。
独立後はコーヒー生産が再開されたが、残念ながら栽培技術を失って品質はかなり落ちたと聞いていた。それがどうなっているのか。
どうやら、日本が技術指導を行って、かなり向上しているらしい。
 
そして意外なチャンスがあった。戦乱でかつてのプランテーションが放棄されたことで、その地が森林化してしまっており、無農薬有機栽培が可能になっていたのだった。コーヒーは陰樹なので、カバーツリーの木陰で育つ。つまり森の中で栽培できるわけだ。
 
周回遅れのトップランナーという言い方をしていたが、もしかしたら今なら有機栽培の美味いコーヒーとして世界に誇れるものが作れるのかもしれない。
しかもコーヒーづくりが森林再生にもつながるというのだから。
 
 
ちなみに、コーヒーだが……なんと、すんなり飲めたよ。しかも美味しかったよ。思わず目頭が熱くなった。。。
 
嫌いなモノも、そこに思い入れのあるストーリーが語られると、モノ・ガタリになる。物語は、脳内の味覚中枢にさえ影響を与えるのかもしれない。
 
これを機に、私もコーヒーが好きになる……てなことは、絶対にないと思うけどね.。ooO(~へ°)/。。

2017/12/07

Yahoo!ニュース「世界一のクリスマスツリー…」書いた裏の気持ち

Yahoo!ニュースに『世界一のクリスマスツリーは「営利」ではないのか? 』を執筆しました。

 
もう、すでにブログにも書いたのに……それをまた書くのは、大人の事情があるのさ(^o^)。
 
しかし、いくつか修正せねばなるまい。前回のブログ記事の際は、てっきり神戸市の企画だと思っていたのが、どうやら西畠清順氏の持ち込みで、神戸市は金も払っていないし場所貸しみたいなものだったらしい。だから経費は、西畠氏の持ち出しだそうで。
 
肝心の樹木の価格は、60万~100万円だという。私は50万円くらい? と思っていたから多少は高かった。
 
ちなみに、私の記事で「営利目的じゃない」点に異議を出したわけだが、基本的にそんなに反対じゃない。(個人的には好きじゃない、興味ないのだけど。)
それなのに世間では、もはやこのプロジェクトのあら探しが猛烈に行われている。神戸市を突き上げたり、署名運動したり、西畠氏の嘘を暴いたり。
 
たしかに暴かれる嘘は多くあったのだ。山火事で生き残った1本というのは嘘らしいし、樹齢150年というのも怪しいし、世界一でもなかった、そもそもこれはアスナロではなくヒノキアスナロではないか? と樹種まで疑問符が付いている。
 
それらがばれるのは自業自得なのだけど、そんなにむきになって攻撃することか、と思っている。これをイベント商売だと見れば、でっち上げエピソードで煽ろうとしたのだろう。下手だけど。もっとシンプルで優しいドラマにしておけばよかったのにね。
 
 
好きな人はツリーを見て感激すればいいし、そうでなければ冷笑してスルーすればよいのに。
 
ちなみに私の記事は、このイベントにひっかけて林業の実情を描くことが目的だったのさ(o^_^o)。利用してゴメンね。
 
本文に写真がなかったので、せめてこちらに別のツリーを。
 
4 新梅田シティのクリスマスツリー。
 
ツインビルに見下ろされて小さく見えるが、高さ10メートルほどあるんだぜ。

2017/12/06

神様グッズ

ホームセンターシリーズ№3(笑)。

 
今の季節だからなのか、いやそこそこ以前から常設コーナーもあったようだが……。
 
2
 
神棚。わりと精巧に作られている。
 
1  
 
こちらは神酒口(みきのくち)。神棚の左右にとっくり?(瓶子)に差し込まれてあるものだ。正月によく備えるものらしい。全国各地に、さまざまなデザインがあるが、なかなかオシャレではないか。どんな意味があるか、歴史はどんなものか、よく知らない。ただ、吉野で作られている。写真のものも、そうかな。
 
これがホームセンターで売っているというのがミソだろう。
 
神棚や神酒口、そして三方(三宝)など正月の鏡餅を載せる台もそうだが、吉野の下市が産地だ。いずれも小さな木工品だが、節の少ない木目の木材が必要だから、吉野檜、それも辺材部分が最適なんだろう。
 
これで、思いついた。
神様グッズというのは、これからよく売れるんじゃないか。それもインテリアとして。
 
たとえば伝統的な神棚ではなく、オシャレなマンションの洋室でも備えられるようなデザインにする。キットにして買った人がし自分で組み立ててもいい。あるいは、細かな部品をばら売りして、自分なりの神棚を作らせる。パルテノン神殿型とか、ペトラ神殿型とか、イースター島神殿なんてのがあってもよい。ある種、ジオラマみたいな感覚だ。
 
堅苦しさはなくしつつ、神聖さは残したい。平面神棚というのがあってもいい。狭い部屋向きの厚さ数センチの神棚。それも絵画を掲げるような感覚で設置できるもの。 
 
神酒口なんか、もっと用途を見つけると人気呼ぶと思うな。マドラーとか栞とかペン先とか。。。いっそオミクジや、恋のお守りグッズ・幸運グッズ・悪運グッズ・悪霊退散グッズ……なんて能書きつけたらヒットしないか(笑)。
 
 
こうした木工品も大切だと思うんだけどねえ。木材量に比して、価格は高くできるし、木の神聖さを前面に出せる。結構、利益率の高い商品にできるような気がする。
 
 

2017/12/05

国産材のツーバイフォー

ホームセンターには、とくに用がなくても訪れて見て歩く。

すると、いろいろ感じるのだ。何か刺激がある。木工品とか商品づくりとか世相とか。そこで、昨日に続いてホームセンター連載をしてみよう(^o^)。
 
まず木材売り場。
 
Dsc_0781
 
Dsc_0782
 
ヒノキ材とスギ材。今や普通に国産材がホームセンターに並ぶようになった。これ、意外と最近だから。私の観察では、10年も経っていない。
 
以前、タナカ山林の中にデッキを築こうとして、せっかくだから国産材と思って探し回ったかが、素人には手に入らなかった。本格的な材木店で見ると、サイズも違うし、価格はわからない。そもそも一見さんの買える雰囲気ではなかった。
 
それが、今やホームセンターで並んでいるというだけで、感動モノだ(笑)。
しかもツーバイフォー、ワンバイフォーのサイズが並んでいる。アメリカンサイズというか、日曜大工御用達というか。
 
価格は、さすがにSPF材など比べると、少し高い。しかし、手が届く範囲だ。質もそんなに悪いようには見えない。
 
これは国産材の価格が落ちたんだな、という意味もある。
 
 
 
またデッキを自作する時が来たら、国産材で挑戦してみてもいいかな、とは思う。でも……強度とかを考えるとSPFかなあ(⌒ー⌒)。だって、写真を見て。グリーンなんでもの(;´д`)。未乾燥材かよ。。。。
 

2017/12/04

薪ストーブの売り場

薪ストーブの売り場

 
ホームセンターで、薪ストーブが売っていた。当たり前のようで意外(笑)。
しかも安い!3万円代であるとは。
もちろん本体だけで付属部品は別料金、工事費も別。薪も買えば、総額はそこそこになるが、ホームセンターだからね! 薪ストーブを備えることだけにロマンを感じる男には安上がりだろう。

私は隣の時計型ストーブに目を奪われたが。

でも、設置できる家に住む人はどれほどいるかな。。。

2017/12/03

林業ロボットは実用化するのか

高専ロボコン2017の全国大会をテレビで見ていた。
 
高専生がつくるロボットのコンテストだ。ゲーム形式で戦うのだが、アイデア満載で楽しい。
今年のテーマは「風船割り」なんだが、みんなあの手この手の作戦を立てて、そのためのロボットを作ってる。中には、対戦相手に勝つことより、「カッコいいロボットが作りたい!」というのが目的なのもあって、にんまりする。
 
空から槍が降ったり、蛸入道が現れたり合体ロボになったり……。
 
こんな番組を見ていると、日本もまだ捨てたもんじゃない、ニホン、スゴイ! と言いたくなる。(もっとも国際ロボコンでも、日本チームは上位に入りづらくなっている。)
 
そんな時に見つけた記事。
 
 
「林業用アシストスーツ研究開発コンソーシアム」(こんなのがあったんだ!)は、「TABITO-03」を試作し、東京ビッグサイトで開かれたロボット専門展「2017国際ロボット展」に展示したそうだ。残念ながら昨日までなんだが……。
 
このアシストスーツは、筋力負荷を17%軽減できて、急斜面を登り下りするのに効果を発揮するそうだ。
なるほど……と思うのだが、はて、現在の林業現場でそんなに自分の足で山を登ることは多いのだろうか。かなり乗用の林業機械も増えてきたのだが。それに、あくまでアシストであり、全自動のロボットでない。細かな地形や草木の状態の判断は、人間がするわけだ。
 
たしかに造林や下刈りなどでは、まだまだ自分の足を使わねばならない。ただ、ぐいぐい登るというよりは、ゆっくりで、そんなに負担になるのだろうか。
ただ苗とか刈り払い機など重いものを持つ際のアシストになるのなら効果的なのかもしれない。
 
長い間、開発研究されて、とうとう実用化されなかった枝打ちロボットのようなケースもある。今や枝打ちそのものが必要とされなくなってしまった。それに、ロボットではどの枝を落とすのか判断できない。全部落としていいわけでもない。
 
 
もっとも、そのうち本格的なAIの時代になれば、人間より的確な判断をするかもね。苗の植え方、草の刈り方、木の伐採……人間だって経験で覚えるのだから、AIは人間以上の多くの経験則を学習して理論的に身につける時代が来るだろう。
そのとき、必要な林業人とは何の役割を果たすのだろうか。

2017/12/02

毎日新聞「大和森林物語」は生駒山

忘れたころに告知するが、毎日新聞奈良県版の「大和森林物語」、今週11月28日の紙面から新章に突入しております。

 
今回からのテーマは、「謎の山・生駒山を歩く」。
その第1回目は、宝山寺の般若窟を取り上げた。「溶岩ドームと多様な植生」
 
 
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生駒山の宝山寺。そこそこ有名なお寺なのだが、有名寺院ぞろいの奈良では目立たない。むしろ大阪側に信者も多いお寺だ。なんしろ「現世利益」が売り物で、拝めばたちどころに御利益がある……ということである。
 
私にとっても、もっとも身近なお寺なのだが、このお寺に限らず生駒山は八百万の神様がいるという新興宗教宗派・ミニ宗教のメッカ(イスラム教はあるかとうか知らない……)なのだ。
 
ただ、そうした社会学・民俗、そして歴史的なことはこれまでもよく取り上げられている。私が今回描きたいのは、もう少し自然科学的な目で見た生駒山。 
 
もちろん森林に関わることを書かないとタイトル倒れになるからでもあるが、もっと地質や植生にも眼を向けてほしい。
 
お寺の中に溶岩ドームを見た……と、ブラタモリの奈良版のつもりで(~_~;)読んで下さい。
 
008
 

2017/12/01

森林認証の返上

NPO法人PEFCアジアプロモーションズから、来年3月をもって解散するという案内が来た。
 
ご存じのとおり、世界的な森林認証制度PEFCは、昨年の6月に日本独自の森林認証制度である緑の循環認証会議(SGEC)を承認して相互認証することになった。
そこでSGECもPEFC ジャパンに衣替えしたので、このNPOも統合されることになったのだそうである。
 
まあ、このことは事務的なことであり、SGECの変貌によって予期されたことでもあるので、どおってことはないが……今、森林認証制度はどうなっているのか?
 
 
現在、全世界での地域別認証面積は、FSCが約2億ヘクタール、PEFCが約3億ヘクタールのようだ。もっとも、両方を重複して認証を受けている森林がかなりあるので、おそらく4億ヘクタールを少し超える程度ではないだろうか。めちゃくちゃ大雑把(~_~;)
 
これって、全世界の森林面積の約1割ぐらいである。もっとも、ヨーロッパと北米が非常に多い。どちらもヨーロッパが1億ヘクタールぐらいあるし、とくにPEFCは、アメリカ・カナダが半分ぐらい占めている。
 
ともあれ、両方の認証を取得するということは、それだけのメリットがあるということだ。やはり貿易に必要であり、かつ認証のあるなしが価格に跳ね返るからだろう。
 
 
……ところが、日本の最新の森林認証面積を調べようとしたら、なかなか見つからない。どちらのホームページでも、隠しているんじゃないかと思われるほど、どこに記載しているのかわからない。探す手間をかける元気もなくなった。(もし、知っている人がいたら教えてほしい。)
 
一方で、一度は取得した認証を返上したという情報が目立つ。(FM、CoCともに。)
具体的にどことは言わないが、いくつか有名どころ?が消えている。
 
 
森林認証は毎年更新の手続きが必要だ。森林だけでなく、流通(製材業など)もともにである。5年に一度は審査を受け直す。これらの審査料が馬鹿にならないのだ。だから返上するわけだが、逆に言えば取得しても審査料分のメリットがなかったのだろう。
 
規模が小さく経営の苦しい事業体にとって耐えられないのである。一度は審査を受けたということは、それなりに環境への意識のある経営者だったはずなのだが……。
 
 
つくづく日本人は、環境に興味も理解もないのだなと思う。これは森林認証だけでなく、食料品なども同じ。環境認証は普及しないのだ。
 
ここでも、世界の趨勢に反しているのだなあ、と思わざるを得ない。
 
何か、認証材は市場価格の何割増しかで買い取る仕組みをつくらねばならないのではないか、と思わせる。
 

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森と林業と田舎