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2018/01/21

森林環境税に対する論説

森林環境税がいよいよ本決まりになって、各マスコミが扱いだした。

 
森林環境税に関する論説」を集めたコーナーがつくられている。論説と言っても新聞記事だが。単に新税構想を紹介した記事ではなく、ちゃんと内容を論じたもの、という意味だろう。
 
 
 
この中で読みごたえがあったのは、日経かな。
 
森林税はなぜ年1000円なのか。斎藤健農相は「伐採に必要な資金だ。従来の予算で対応できない森林がどれくらいあるかというところから積算した」と話し、需要からの逆算と説明する。
林野庁は山奥など手入れが難しい私有林の面積を基準にしたという。同庁は手入れすべき私有林は年十数万ヘクタールあり、間伐に1ヘクタールあたり40万~50万円かかると試算。所有者の同意取り付けや測量など関連経費を加え、約600億円の必要額をはじいた。
林野庁の18年度予算は2997億円。新税による税収はその2割に当たる。
 
この計算、本当かな。林野庁が一人当たり1000円にするため、基数を設定したようにも感じるが。フェイクニュースになっていないか、誰かファクトチェックしてほしい。(私? 私は数字弱いから……。)
 
 
ちなみに私の記憶だと、ほかにも森林環境税を扱った新聞はある。まず東京新聞がそうだし、地方紙もまだあったはず。
 
171215  東京新聞12月15日
 
 
もっとも早く論説記事として発表したのは、多分私である(^o^)。Yahoo!ニュース にアップしたのは、11月18日だ。
 
そして、実はもう1本執筆中。もうすぐなので事前予告しておくと、WEB RONZA に森林環境税についての記事を予定している。内容はより詳しくなる、はず。
 
ここで問題となるのだが、私はこの原稿の一部に「まだ反対の声があまり強く出ていないが」と記した。しかし、こうして新聞の論説記事を読んでみると、わりと批判的な論調も増えてきた気がする。まずい。来週入稿のつもりたったが、書き直そう。
 
 
もう一つ、冒頭に紹介した「勉強部屋」には<<森林環境税の海外への情報発信>>も行っている。そこで税制大綱の森林環境税の部分を訳して、The Forest Environmental Tax in Japan will start in FY 2019というページを創ったそうだ。
 
世界中で、環境対策、それも森林に関する目的税をつくった国はないと聞いているので、反応が知りたいところ。しかも、通常の環境対策は「規制」か「課税」なのだが、これは逆に金のバラマキだからね。そして税金で木を伐らすのだから特異と言えば特異だろう。
 
いよいよ第196回通常国会が22日に招集される。森林環境税の審議がどのように行われるか注目である。
 

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コメント

日経の記事は国が発表した事実を書いているだけで、”フェイクニュース“という表現はふさわしくないのではないでしょうか?

ああ、日経が「フェイク」を書いたと言っているのではありません。
そのネタモトである林野庁の計算の根拠が正しいのか、というファクトチェックをしてほしい、という意味です。
 
書き換えてもよいですが……。

ちょっと違和感を感じたのでコメントさせていただいただけです。(ご訂正いただかなくても大丈夫です)
揚げ足取りのコメントだけだと寂しいでしょうから、もう一言いわせてください。
森林環境税(地方版)については既に納めさせていただいていますが、一般人にはどう使われているのか分からず、あまり実感の無いものです。
森が良くなっていくのが見える様な形でも使ってもらいたいものです。例えば、観光客を呼べるような森を作るのはどうでしょう?(自治体も潤うかも??)

府県の森林環境税の使い道についても「見える化」が必要なのは間違いありません。人口の多い都会から集めて森林地帯にばらまくという逆進性からも、成果の見える化が重要なんですが。
国が新税をつくる際には、府県の例を反面教師にしないといけないのに、そのまま追随しようとしている……。

トップダウンの決定ありきで細かいことは後から付けたそうという感じを受けますね。
国(トップ)が決めたことをその通り実行するためにお金を使うのではなく、新しいアイデアを募集して、優れたものに対してお金を使えるようになれば少しは変わるかもしれませんね。行政が全部考える必要はないと思うんですが......。

初めまして。いつも拝見しています。
当県の造林補助事業(生産林での搬出間伐等の補助金)単価表によるとヘクタール当たりで40万円前後ですね。何割間伐か、車輌か架線か、定性か列状かでも変わりますが。
なので搬出間伐の促進という面では妥当と言えば妥当と言えそうですが、一方で目新しい政策は無く林業で利益を出す産業構造を作る気はゼロと言うことも出来そうです。

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