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森と林業の本

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2018/01/09

スギのある海外

正月に読んだ「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ」(川上和人著・新潮社)。

その中に、大西洋の真ん中アゾレス諸島で開かれた島の生態学の国際会議に参加した話が載っている。
 
英語での発表に悪戦苦闘したエピソードに続いてフィールドトリップに出かけた話があるのだが、そこで見かけたのが林縁部に青い花が咲き誇り、背後に針葉樹林の広がる一角を歩いたそうだ。
 
初めて歩くのに懐かしい気分? ……なんたって、青い花はアジサイ、針葉樹はスギだった、というのである。
そう、アゾレス諸島はスギ林業が盛んなのであった。アジサイも日本の花だが、こちらまで広がっていたのか。アゾレスを代表する花になっているそうだ。
 
その点に関しては、以前本ブログでも紹介した。(大西洋上にあったスギ林
ほかにもインド洋にもスギ林はある。(インド洋上にあった杉林)
上記の本のエピソードの一節には、ハワイにもスギ林に出くわしたことがあるという。
 
意外と海外にもスギは人気なのである。
 
で、今回はニュージーランドにもスギ林はあるというブログを読む。
 
 
主に境界林・防風林として広がっているらしい。もともとニュージーランドは外来樹種の導入に熱心だったので、スギも試されたのだそうだ。結果的にラジアータパインに落ち着くのだが。
 
日本でも、植物園などで、いきなりテーダマツとかに出くわすことがあるもんなあ。幸か不幸か、外来樹種は日本の林業現場では広がらなかったようだ。

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