本日、お会いした研究者は、東南アジアの某国でアグロフォレストリー系の某プロジェクトを進めているのだが、過去の経歴を尋ねると、「神社の立地」とか「鎮守の森」だという。それもラオスなど海外にも広げている。森にカミさまを感じる、いわば森林空間利用を研究対象としているのだ。
しかも出身は建築学で……これ、専門としては何という学問なんですか?
すると、「思想生態学」という言葉が返ってきた。
なんと、思想と生態学が合体するとは。しかし思想とはなんだろう。そこでこの「思想」を英語でいうと、何に当てはまるのか聞くと、イマジネーションがもっとも近いという。アイデアなどではないのだ。
イマジネーション。直訳すると、想像、想像力になるが、人間の思考の広がりを指すと考えたらよいかもしれない。その延長に森の中に神様を感じる心も含まれるのかも。
言い換えると、人と自然の接点を探るというのだが……もしかして、これ私が取り組んでいる「人と森の関わり方」に通じるものがあるのでは。。。哲学・歴史・文化・心理・社会といった人文科学と自然科学の融合だ。
思想生態学。こんな学問分野があったんですね、と私が感心すると、「言ったもん勝ち」。
造語だそうである(笑)。
というわけで、思いついた。
イマジネーション・エコロジー。想像の翼の生態学。
よし、私もこれを標榜しよう。私は森の思想生態学者(見習い)だ!
森の空間でいかなる想像を羽ばたかせるか。林業や観光のような分野も包含するが、それで収まらないもっと広い概念を扱うのだ。
たまたま 生駒山で私が追いかけているのが、森に鎮座する現代の神様。
一枚目の写真に写りこんでる丸いのは何でしょう…? 機器やレンズの影響でしょうか…?
しばし神秘なる世界のものが写りこむ時が…
専門家ではないのでわかりませんがm(__)m
投稿: | 2018/01/23 01:21
こ、これは……!
やっぱり「木霊」かなあ。。。竹林にもカミ様がいるんですよ。
投稿: 田中淳夫 | 2018/01/23 09:39
今日のブログに『反応』し、投稿します。
①森に鎮座する現代の神様・・・神様でも良いし、キャラクターでも良いし、『陶芸』で作らせて森の中に置いて其の写真を撮ってそれを作品とする・・・森の中でのアクティビティとして小学生向けに、ワークショップを展開中です。
②『造語』への反応ですが、小生は以下のように名乗りつつあります。→バイオマスのぎへん家。(ダジャレで見ると、何の事だかがわかると尾まいます)===私事のご披露にて、恐縮です。
それにしても田中先生のブログには『ヒント』が一杯です。(何時も)
投稿: ベンツ仙人 | 2018/01/23 12:39