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森と林業の本

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2018/01/20

巨大枝うち

某公園で見かけた樹木。

 
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ううむ。デカい切り口。枝を打ったというよりは二股の幹の片方を落としたような断面だ。サイズがわかりにくいかもしれないが、幹の直径は30センチ弱で、切り落とした枝の太さはそれに優るとも劣らない太さ。
 
 
吉野で枝打ち体験した際に、「力枝を打ってはいけない」と教わった。下方の枝ならなんでも落とせば枝打ちになるかと言えばそうではなくて、力枝と呼ぶ元気のある枝を打つと本体を枯らしてしまう……というのだ。
それはヒノキの場合らしいが、広葉樹(そういえば樹種を見るのを忘れた)の場合は、これほど太い枝を伐っても大丈夫なのかね。
 
まあ、切り口の樹皮が少しずつ巻いているようだから、枯れる心配はなさそうだが。(でも、完全に傷口がふさがるかどうか。。。)
 
樹木の剪定も下手にやると逆効果だろう。造園業者はちゃんと技術を持っている……と信じたい。

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コメント

これはケヤキですよね。ケヤキは太い枝を打つと必ずと言っていいほど腐れが入るとどこかで見た覚えがあります。
それにこれは幹に沿って切りすぎのような気がします。もう少し枝座を残した方がいいと思うのですが。。磨き丸太生産のための枝打ちじゃないんですし。もしかしたらその業者は昔吉野などで林業を少しだけかじったのかもしれませんね
まあ造園業者って割といい加減なところがありますから仕方ないのでしょうけど(^ ^)

早速ありがとうございます。多分、ケヤキと思いますが、この伐り方はスラッシュカットという幹に沿って枝を落とす方法ですね。幹にも傷をつけて弱らせる元です。
くだんの木は今のところ生きているようですが……冬だから樹勢はわからない(^^;)。

「フラッシュカット」だったんではないでしょうか?
それはともかく、チェンソーでの剪定は切り口が荒いのでこれもまた良くないのでは、、、と思ってしまいますね。
果たしてこのケヤキはこんな「剪定」をする必要があったのだろうか、、とも。

手の届く範囲の枝は否応なくバイオマス発電の燃料にしていく。後のバイオマス発電カット問題である・・・とならなければよいですね
他の木もまめに剪定しているようだし、右奥の木がどうなるか気になりますね

バイオマス発電カット……新しい用語ができましたな(笑)。
 
林業家もですが、造園業者も、意外と植物の生理に疎かったりするので要注意です。プロに任せたら安心、とはならない。

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