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森と林業と田舎の本

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2018/02/07

「林業9割に債務保証」って……。

もう当分、林野庁関係の施策について記すのは止めようと思っていたんだよなあ。

 
だって、気分が悪いから。頭にカッカと血が昇るから。反吐が出そうになるから。
 
 
でも、こんな記事読んでしまった。
 
日経新聞である。
 
 
なんか日経の記者は林業も農業もよく知らないまま書いている様子があるが、ようは、林業の規模拡大を図らせるために金融機関から融資を受ける際、国が債務保証しますよ、ということである。
 
農水省は「林業の成長産業化」を掲げて規模拡大を促す。一つが国の保証事業の拡大だ。林業事業者が金融機関から融資を受ける際、国などの基金を使った債務保証の要件を緩める。通常国会に改正法案を提出し、現在1000万円以下の資本金要件について、中小企業の定義(製造業)である3億円以下に緩める。
これに伴い債務保証の対象範囲は事業者の9割超まで広がる。
 
この場合、規模拡大というのは、大型林業機械を導入させて、ばんばん木を伐れ、ということなのだな。資本金3億円以下とすれば、たいていの伐採業者は適用できる。
 
冒頭に宮崎の例があるが、
「切りごろを迎えているのにもったいない。宝の持ち腐れだ」。宮崎中央森林組合(宮崎市)の奈須隆男事業課長はこう話す。この冬、樹齢40年を迎えた「適齢期」のスギ約700本を伐採した。周りの森林所有者にも伐採を持ちかけたが、了承をもらえなかった。
 
木が成長しすぎれば倒木の危険もあり、加工して流通させたとしてもコストがかさむ。
  
これ、何を言っているのかわからない(@_@)。40年すぎたら「成長しすぎ」? 「加工して流通」って、何に加工するの?
 
40年で伐採適齢といわれると、いくら宮崎でも……と思うのだが、ようは周辺の所有者の山も含めて皆伐の規模を拡大したいということだろう。
 
 
しかし、何千万という林業機械のために融資を受けるとして、1台スウェーデン製購入するのに1億円です、作業中にアタッチメントが故障しました、修理費400万円です、あ、丸ごと交換は3000万円です……という世界だから、焦げつく可能性も高いように思う。でも、国が保証してくれるんだから大丈夫だね!
 
どんどん事業者増やして、木を伐らせて、国土を裸にして、伐る木がなくなった途端どんどん倒産するだろう。そのとき、山村は滅ぶのだ。

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コメント

40年過ぎたら適齢期って、何の適齢期ですか?バイオマス生産の適齢期ですか?倒れるのは、手入れを怠っているからじゃないですか?…亜熱帯化した地方ではかなり成長が早いのですね。

アラフォーも適齢期ですよ(笑)。なんの?

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