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森と林業の本

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2018/02/04

ナラ枯れ木の伐採

矢田丘陵の遊歩道を少し歩いたら、各所でナラ枯れ木の伐採が行われていた。

 
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ここは生駒市の管轄なので、当然市として行った事業だろう。
それはよいのだが、見た通り伐採した木(主にコナラ)は玉伐りして積んである。とくに燻蒸処理したようには見えない。
 
ナラ枯れした木を伐採したら、燻蒸しないと、そこからカシノナガキクイムシが羽化して飛び出すから余計に被害を広げる……というのは、基本である。
実は、私もタナカ山林のナラ枯れ木を伐採する際に補助金があるからというので調べたところ、伐採前後の確認に加えて、燻蒸処理を2週間だったかな、をしないと出ないと言われてあきれたことがある。
 
たしかに枯れたばかりの木なら枯れた木の中にいるカシナガの幼虫を殺さないといけないが、枯れて1年以上も経っていたら無意味だ。それでも燻蒸するのが補助金の条件。しかも金額は最大20万円までだったか、多分足が出る。そもそも燻蒸できる業者は限られていて、その案内もない。
 
ようするに補助金使わさないための規約じゃねえか、と思わせたのである。
 
が、肝心の市が行うナラ枯れ木の処理でも、燻蒸していないではないか。無駄と気付いたのか。
 
どうせ広がったナラ枯れは、多少の燻蒸で抑えることなど不可能だ。もっと、伐採だけの補助金を気軽に出せば、市民の自主的な処理が進んだのに。ちなみに私は自主的に一部の伐採だけを行いましたがね。
 
補助金の使い方がバカっぽい。ナラ枯れの初期に一気に行えば効果的だったのに。公益的な意味からも、林業の経済行為に出す補助金よりも、よっぽど有意義だろう。

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