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2018/02/18

抹茶の海外市場

ふと目についた紙パック入りの「グリーンティ」を購入した。

 
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抹茶入りとか。。。もっとも原材料を見ると、「果糖ブドウ糖液糖、デキストリン」の次に抹茶が来ている。さらに黒糖蜜に食塩入り。安定剤に甘味料、香料なども入っている。
 
そこで今回は、緑茶ジャーナリストとしてのエントリー。
 
 
最近は日本茶の輸出が増えているそうだ。昨年の茶の輸出額は144億円。ほんの少し前まで統計に出ないほどだったことを思えば、なかなかの伸びである。ただ国産材の輸出と違うのは、輸出先が中国や韓国といったアジアではなく、ヨーロッパが中心であること。
考えてみれば当たり前で中国でも緑茶の生産している、というか、日本よりはるかに大きい。韓国も同様だろう。ただ東南アジアなどは緑茶は珍しいよう。
 
そして需要が大きいのが、普通の緑茶より抹茶のようだ。
ただし、抹茶を抹茶として飲むのではなく、料理素材。いわゆる抹茶ケーキや抹茶ラテ、抹茶アイス……などに使う。当然、砂糖など甘味料もドバドバ使って味を調節する。
 
まあ、私が買ったものも、その一種だ。抹茶そのものを飲む機会は日本人でも少ない。昔から宇治金時みたいな抹茶味のお菓子はあった。
 
だが、気になるのは、すでにヨーロッパ市場には日本産以外の抹茶が出品されていることである。どこの国からか、茶の葉をすりつぶした品がつくられているらしい。ただ日本人的には、これは末社か?と思うようなかなり低レベルの品質だという。
 
問題は、抹茶の定義は日本にもなく、文句をつけることができないこと。そもそも日本にも低品質抹茶が出回っている。だから業界で定義がつくれないそうだ。下手に定義付けると、日本の低品質抹茶も排除しなくてはいけなくなる。(私の買った飲み物も、そんな類の抹茶を使っているのではないか……。)
それに規格に合っているか検査が必要になるが、それを面倒臭がる業者も多いのだろう。 
 
加えて、欧米では有機栽培でないと農産物認証が取れない。農薬も制限が多い。ところが日本の茶農家で無農薬有機農法を実行している農家ははごくわずかだ。これをクリアしないと輸出は頭打ちになるだろう。
 
 
なんか、日本には森林認証を取得した木材が少なくて、違法木材対策に後ろ向きなのは、日本国内でも違法木材が出回っていて、認証のような客観的な指標を嫌がる山主が多いから……という話と同じレベルだ(;´д`)。
 
しかも料理素材としての抹茶なら、日本人の思う「本物の抹茶」の品質を求める意味がない。むしろ料理に向いているのは海外産抹茶かもしれない。そのうち、規格や抹茶製造ルールをほかの国につくられて、日本産抹茶ではほとんど適合できずに駆逐される……そんな未来図が目に浮かぶ。
 
結局、日本が火をつけて抹茶を世界に広めて、その市場はどこかの国に持って行かれるようになるかもなあ。
 
 
 
 

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コメント

全く同じ図式が
漁業で起こっています。

日本から広まった寿司
マグロ、サーモン(あっサーモンは元々商社の儲けで外産ですね)


世界がその味をしり
旨いと認めて消費が広がり


→資源が枯渇

→敏感な国が制限をかけて決まりを作る

→どんくさい日本が乗り遅れたのか、わざとなのか、後手に回る。

→国内生産分すら規制出来ずに世界の悪者

さてこの事と抹茶、林業の共通点は?


答えは所轄が農林水産省(一部環境省)


ほんまにアホかしら、この団体は・・・

なんど同じ事を繰り返せば学習するのでしょうか・・・・

まあ、日本の「スゴイ」官僚さまは、「学習能力」というか、反省能力
が無い・・というか、すぐ忘れるくせに、「忖度能力」だけはそれこそ
「スゴイ」ですからね~(^^;)

そもそも官僚は、2、3年で部署代わりますから。学ぶとか反省する前に、問題が顕在化した時にはその部署にはいないのですよ。だから責任感じない。責任感じて次は気をつけようと思う暇もない。

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