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森と林業と田舎の本

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2018/02/20

森林環境税ぶんどり合戦始まるか

まだ国会審議も終わっていないのに、もはや実施確定的な森林環境税。

 
年間約620億円の税収となると予想されているが、こうなると分捕り合戦が始まりそうだ。
で、林野庁が考えている配分案が見えてきた。
 
まず1割を都道府県に、9割を市町村に割り当てる。これは大枠として決まっている。ここからだ。
 
 
市町村の配分額は、「50%を私有人工林の面積、20%を林業従事者数、30%を人口」という基準を用いて計算する。私有の人工林面積については、林野率によって傾斜配分となる。
具体的には、林野率が75%以上ならば1,3倍。85%以上ならば1,5倍にするそうだ。
林野率が高いということは、それだけ山深いということであり、搬出が大変という意味なのだろう。なお全国平均は66,5%だ。
 
ただ人工林というのは、やはりスギやヒノキ、マツ、カラマツなど定まった樹種を植えたところになるのだろう。コナラやクリの人工林なんて認められないか。
山村の中には90%以上が山林というケースも少なくないが、国有林や公有林を除くとどうなるだろう。おそらく東北地方などは国有林率が異常に高いから、あんまり配分されない?
一方で西日本は有利かもしれない。
 
せっかくだから、自分の住む市町村はいくら受け取るか概算してみたらどうだろう。ちなみに奈良県の山村はほとんど民有林(それも私有人工林)で林野率95%なんて村もあるから、わりと多くなるかもしれない。でも、人口は少ないなあ。
 
林業従事者数は……今から幽霊職員・社員を増やすところも出てくるかもね(笑)。
 

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

林業従事者については、おそらく国勢調査か農林業センサスあたりの数字を使うでしょう。
次の統計時に林業者人口が激増する市町村はどこでしょうかね?宮崎あたり?むしろその頃には山が残ってないかも?
自治体が使い切ろうと無茶苦茶な使い方して会計検査院が林野庁に大挙して押し寄せるのは何年後かな~。

どうやって従事者数を水増しするのですかね?
どうせ、民間事業体には流れてこない金なので、現場作業員の待遇が良くなることはないでしょうし・・・


土建屋さんに兼業林家にでもなって貰って増やすのか?
最近たまに聞き出した、自治体と出先NPOが勧誘している自伐林家で移住者を狙うのか?


どちらにせよ、この金の使い道はせいぜい基幹林道の延長(土建屋工事=自民党の支持者様への土産)

林業機械導入補助金の割り増し

バイオマスチップ量産の推進

おまけで県森連と県民局あたりに新しい部署が増えてお偉いさんの数が増えてチョンでしょう。

せいぜい600億くらいなら

道路屋さんが市民の目につかない山の中で
スーパー林道やら基幹林道入れてちょっと遊べばすぐに使いきるでしょう。

森林組合の作業班の名簿に名義貸しが行われたりして(^^;)。
いえ、勝手な想像です。

まあ、林業関係者で反対する人はいないでしょうね。私ばかりが文句つけている。
ちなみに治山事業には別の補助金がいっぱいあるから、今回は森林に使うものということだと思います。ただ、ネタが尽きたら何に使いだすか。

 後段で危惧されているとおりになりそうです。
 本県では、試算だと都市部の方が配分額が多いです。
 木材利用促進という観点からはよいのですが、肝心の
森林整備を必要とする森林が多い市町に少ない配分額
という矛盾が・・
 また、「新たな森林管理システム」では、「森林所有者が
自ら森林管理を実行できない」として、市町村への管理を
本格的に委託したら、市町村側が予算的・執行能力的に
パンクしてしうのでは?
 また、林業経営に適さない森林も対象とするようですが、
そうすると「搬出できない森林の整備」=「切り捨て間伐」
が大いに復活し木材利用に結びつかないのでは?
 いろいろと、??だらけのようです。
 近県の担当者にお聞きになられてはどうですか?
 ブログネタが相当量発掘できますよ・・・
 

都市部の方が配分が多い(°o °;)。。。
これは、その都市と組んで、さらに都市から山村へと再配分する仕掛けがいりますね。

「新たな森林管理システム」も相当うさん臭い。まあ、市町村が対応できずに放置するならまだしも、好きにやって、と丸投げをしたら素材生産業者のなすがまま。はげ山が増えそうだ。
採算が合わないと伐らなかった山も、この補助金で伐ってバイオマス燃料に回すんじゃないですかねえ。

ブログネタ、待ってます(^_^)/。

ちょっと切り捨て間伐の話が出ましたが、
私は切り捨て間伐は可と考えております。


勝手にコメント欄をお借りして失礼ですが
より未来を考えた山作りを目指すため
私見を述べさせて頂き、
専門家様、世間様のご意見を伺いたいと思います。

また私の意見が間違っていなければ、
発信する力をお持ちの方に、こんな木こりもいると知って頂き、何処かからでも林業行政が良い方向に進む何かのきっかけに、少しでも繋がれば幸いです。

さて、何故切り捨て間伐を行うべきなのかと考えるのは、
搬出間伐で採算の会わない山の手入れとして
切り捨て以外に方法が無いからです。

(搬出で採算が合うのなら搬出すれば良い、しかし実際は搬出距離、また民家や地形上の障害で搬出不可能山は多い)

問題はなんで採算の会わない所に人工林があるのか?
それは拡大造林で無闇に植えまくったからですが

かといって放棄していては
広大な「緑の砂漠」(杉地獄)となってしまいます。
(花粉症原因になったり、水が減ったり百害あっても一利は無い)

つまり不採算林の切り捨ては前の時代に放り捨てられた負の遺産の後始末な訳です。

理想的(私見)にはそもそも切り倒す作業すらめんどくさくて
立ち枯らしや薬剤注入で処理して
(処理速度、作業安全性が向上するので)

優良木のみに選抜する強間伐を行い。


開いたスペースから緩な自然更新、天然林への復活を目指す。

優良木は天然林化までの風避け、土止めに残し、
もし将来材価が上がって搬出コストが賄える場合架線やヘリで出す。

その場合高コスト搬出になるの
→出しても手間の会わないB、C材はどうせ捨てて来ることになるので、今切り捨てても惜しくもなんともない。

切り捨てて少しでも天然更新が始まっていれば
→将来の搬出でも皆伐のはげ山にならず、植生が残る。
→再造林の手間も省け、造林初期の土壌流失問題も解決する。


この為には今の時代で不採算林の強間伐、切り捨て間伐を行うべきです。

買い叩かれて、安値流通の
B、C、D材の木材利用など林業現場に疲弊をもたらすのみで、補助金でギリギリ採算を合わしているだけで全く世のため人のためにはならない。
そもそも現在でもパルプ、合板需要にバイオマスが入って市場は供給不足ですが材価は殆ど上がっていません。
合板メーカーさんで聞きましたが、国産材を使う理由は安いからのみ

見た目や品質を言う部分には高くても外産材を使う。

安値であることが、最大の購入条件の市場に過度な期待をしても、発展はありません。
ですから数字上の木材利用など気にせず。
100年先の山の為に今切り捨てをすれば良い!
但し問題は今、金にならない仕事にどうやって理解を求め、どうやって行うのか。
山仕事はボランティアではないのですから。

長文失礼いたしました。

酔渓さん
私は人里離れたどうしようもない森林は立ち枯れさせることさえせずにもう放っておけばいいのではと思っています。
しばらくすれば(どれくらいかはわからないですが)自然と枯れる木も出てきて強いものが淘汰されてゆき、何百年かすれば針葉樹優勢の混交林になるのではないでしょうか。
たとえその間に土砂崩れが起きようとも近隣に被害が及ぶことも少なく、幸いなことに日本の気候や土壌などの条件では、逆にその跡地で非森林性の植生が見られるようになり、その後も遷移が進み、種の多様性が向上する、と考えます。それに所詮まだまだ最近の造山運動で形成された日本列島です。今は高くそびえる山々も低くなだらかになる運命です。土砂の流出もやむなしでしょう。
わざわざ目に着かず、実感もないようなところに手間や金をかけなくても良いのではないでしょうか。
花粉症や水の話はどこへ行ったと言われるかもしれませんが、私は特に水文学なんかは詳しくありませんのでなんとも言えないです…
私は専門家であるわけでもなんでもなくただの一般人ですのでご了承ください。
田中様、コメント欄をお借りして申し訳ないです。

切り捨て間伐論の是非は、大いにやってください。というか、本来は林業ががもっと普段から議論すべきテーマと思いますが、残念ながら滅多に聞いたことがない……。
 
私なりの視点を記すと、歴史的に見て切り捨て間伐はなかったということです。人力ばかりの時代に、切り捨てなんてもったいないことをするわけなく、間伐とは使うために伐ったのでした。もちろん疎植だったから無間伐でも木は育ったなどの理由もあります。
それが切り捨てするようになったのは、まず高級材を育てるためです。切り捨てても残った木が高く売れるようになるならよい、と考えたのでしょう。
一方で、現在の切り捨て間伐は、何も考えずに拡大造林して密植(3000本植え)したからです。それを放置するという考え方もありますが、最低限(荒れない程度に)伐るという発想もありでしょう。どちらも災害にツナガラナイようにする技術はいります。
ただ補助金をもらうために伐るもんではないです。

切り捨て間伐を行う条件はただ一つ残す木に価値があるかどうかです。
植林後15年から20年程度の初めての間伐であれば何らかの意味があるとして切り捨て間伐を行っても良いと考えます。
しかしそれを過ぎた植林地は初めての間伐でももはや意味はないものと考えてもよく、放置するしかありません。
多くの山はすでにその期間を経過していて切り捨て間伐は意味がないと考え、税金の無駄遣いでしかありません。いやそれで山仕事が造られているという論法はありますが、それを認めれば何でもありということです。
今の時点では切り捨て間伐はその時機を逸したということです。それよりか補助事業で行われた切り捨て間伐がすでに時機を逸していたということです。

この前、91年生のヒノキ林の切り捨て間伐をした話を聞きました。まったく無意味というか、91年まで育ったヒノキならすごい木目が詰まった材が取れるんじゃないかと思うのですが(しかも道のそば)、切り捨て間伐の補助金を使うので搬出はしなかったとか。。。
 
世の中、ヘンな方向に向かっている。。

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