もう止めたいと言いつつ、続く林政関連記事。
この記事は有料なので全部は読めないだろうが、(かといって、ここで勝手に公開するわけにも行かない)後半を少し紹介する。
小見出しは、
二重課税に、不透明な用途
市町村に林業に精通した人材はいるのか
都市住民の理解を得られるか
の三つ。不透明な用途には、8億円も余らせた長野県の事例など。市町村の人材に関してはYahoo!ニュースに書いたとおり。
最後の項目は、「全国民から森林のための税を徴収することで、都会の人にも森林に対する意識を高めてもらう効果を期待する、とする意見もある。しかし私には疑問だ。」と記した。
さあ、出揃った。関係某所の方々、ぜひ、「ご説明」に来ていただけることを期待しております。説明だけでなく反論異論なんでも示していただければ、その内容はつぶさに公表します。私にYahoo!ニュースやWedgeなどに書かれっぱなしで終わるより、広報として価値があるのでは?
ちなみに、この記事の最後に関連記事の一覧がある。そこに
これ、2012年の記事だ。このフォーラムに私も覗きに行ったのだった。
この記事を今読むと面白い。
政府が打ち出した「森林・林業再生プラン」の理念には賛同の声が相次いだものの、現実は正反対の方向に進んでいると林業家から実情報告があった。
当時は民主党政権だったのだが、この森林・林業再生プランはいまいずこ。
2020年までに木材自給率を50%にするというのが、再生プランの掲げる目標だ。
これは2025年に延長されたが、今も林野庁を呪縛している目標だろう。
現実に起こっているのは、「50%」という数字の一人歩きで、とにかく搬出量を増やす動きが目立つ、と広島の安田林業社長の安田孝氏は指摘した。パネリストになった同社社員の中島彩さんは「同じ面積で何立方メートルの木材が出るかで補助金が変わってくる。林業をやっている人たちと話すと、すぐ量の話になる。残す木を傷つけてでも量を出そうとする動きは残念」と話した。
安田社長と中島彩さん、いいこと言っているねえ(^o^)。
なんか、見事に現代と被っているではないか。5年経っても状況は変わらないというか悪化している。「残念」が加速する。
ハローワークに行くと、必ず林業体験のパンフレットが置いてありますね! 草払い機の扱いから始まり…
森林環境税も、一般庶民だと「森林環境に使われるなら…まぁいいかな」と思ってしまいそうです…。庶民は色々な税金払ってます。
オヤジのひとときの楽しみの酒、煙草からもどんどこ税金。【森林環境募金箱】なんてスーパーにおいたら以外と集まるかもしれない… 本当は環境税にまわされる代物なのに…
と、無知な一般庶民の私は考えてしまう…(T-T)
投稿: おっさん | 2018/02/09 01:09
森林のために……と集めた金が、実は温泉旅行もとい研修旅行に使われたりイベントの開催費に化けたりするなんて思わないでしょうね。
林業就業を勧める際には、その給与や待遇も示さないと。そちらの原資に環境税を使った方がよほどマシ。
投稿: 田中淳夫 | 2018/02/09 10:13
本当に、「残念」な日本ですよね。(^^;)
今の日本には「日本スゴイ!」と自己満足するより、
「日本残念!日本残念!!」と自覚する所からだと思うのですが、
そんなこと言ってしまうと「反日!反日!!」と言われると。
某緑の雇用で過疎地に行ったことのある身としては、
地域おこしなどでも動いたけど、もう、それこそ「いろんなこと」や
「いろんな目」に遭いましたからね~(遠い目)
でも、まだ何とか出来ることがあるはずと、微力ながらまだ
動いてはいますが、最近の社会の空気に「心」が折れそうです。
(^^;)
投稿: 元関西にいた男 | 2018/02/10 14:55
「緑の雇用」も、そろそ化けの皮が剥がれてきたような。。。
「地域おこし協力隊」も、やばくなってきたかな。
結局、地域を動かすのは地元の人が主役にならないと。あくまで外の人はお手伝い。
投稿: 田中淳夫 | 2018/02/10 23:00