日本農業新聞 によると、2015年の林業従事者数は、4万5440人だったそうだ。
5年ごとに調査しているが、前回2010年が5万1200人だったから11%もの減少、ついに5万人台を割り込んだ。

農業新聞のグラフ。

林野庁のグラフ。
正直、ずっと減少しているのだから今更感はあるのだが、減少率が高くなったのは、高齢化した従事者が多く引退したからだという。まあ、それもあるだろうが……。
グラフを見たら、高齢化率も上がっていた。通常、高齢者が引退して数が減ったら、高齢化率は下がるんじゃないかね? それに若年者率も落ちていたし。つまり、高齢者の率が増えて若年者率が落ちたと読み取れる。
やっぱり若者も辞めていった、新規参入も減ったと見てよいのではないか。
林業は、人口減少しても若年者は増えている、というのが、近年の自慢ネタだったのになあ。
もともと私は、林業を志す人の割合はいつの時代もそんなに変わっていないのではないか、というのが持論なのだが、景気は回復していないが人手不足という世相の中で、やはり都会の企業に人を取られていくような気がする。
林業人材を育成するという目的で林業大学校が次々とオープンしているが、林業指向を持つ人の人数が増えていなければ奪い合いになるだけだ。結局、各大学校が定員割れしてしまう。
林業に興味のない人を参入(入学)させないと、林業人口はじり貧だろうね。
お邪魔致します。世間の景気が良くなると、一旦林業を目指した若者も高賃金に惹かれて離職して行きます。会社もなかなか賃金を上げる事ができないのは、高価な機械代金の支払いに追われて儲からないから…好きな山の仕事を続けていける者は、情熱が覚めない、しかも経済状況が良い者だけです。
投稿: 山のオヤジ | 2018/04/01 15:40
「経済状態が良い者だけ」。これがポイントですね(笑)。
好きだけでは続きませんから。若いうちは山の仕事を面白がられても、将来を考えると……という人もいるでしょう。
賃金を上げられないのなら、せめて何かモチベーションを上げる手立てを考えないと。
投稿: 田中淳夫 | 2018/04/02 16:28
おはよう御座います。…ですので、森林環境譲与税は人材育成に用いて頂きます。FW3研修を終えたFWを一人前になると思われる10年位まで育てます。前向きな人は、更なる技術の研鑽の為に会社規定以外の道具や資格が必要となるかも知れません。そんな人材限定で、税を使って頂きたい!と、考えます。
投稿: 山のオヤジ | 2018/04/04 11:02