無料ブログはココログ

森と林業と田舎の本

« ピーバー・シンポジウム | トップページ | 伝統木造の手づくり感 »

2018/03/24

アベマキ材の価値の作り方

昨日の「里山広葉樹活用シンポジウム」。

 
参加されたビーバー群だけでなく、内容にも少し触れよう。
 
Beaver_2_3 フリー素材のビーバーくん。
 
 
 
私がもっとも印象的だったところ。
 
1
 
これ、コナラとアベマキの材の口径と販売価格のグラフなんだが……。
 
わかるだろうか。ナラ材は口径が30センチを越えると、急激に価格が上がる。が、アベマキは逆に急降下。
 
あれ、なぜだろう。と思ったが、ようはナラ材は太いと板需要が生まれるのだ。だから価格は跳ね上がる。が、アベマキは相変わらず薪と製紙用チップ。太いと逆に割ったり砕く手間が増える。だから安くなる。
 
しかし、アベマキ材って、そんなに出来が悪かったっけ? 薪にしかならないほど?ナラ材に匹敵すると思うのだが……。
 
ちなみに、これは岡山森林管理署の発表。続いて森林総研の青井氏の発表だったのだが、その一部にこんな文面が。
 
3
 
おいおい、引き取り手によっては板単価が立米20万円だよ。。。。安くても10万円? 薪にするどころか、レッドオーク並の値段がついたではないか。原木価格はその何分の1かは質によって変わるとはいうものの、薪価格ではあるまい。価値を知らず、売り方を知らず、売り先を知らないで無にしてしまうのではないか。
 
ついでに言えば、アベマキの樹皮からコルクをつくって売り出さないか。国産ワイン向きに希少な需要があるかもしれん。
 
でも、今回のシンポジウムでは、結局安定した使い道は薪であることを示されてしまうのだね。ごくわずか、数年に1度の割合で銘木が見つかるという話もあったが。。。
 
 
なんか釈然としない。薪が悪いとは言わない。バイオマス燃料よりはよほど高いし、木材の魅力を示せる。需要も増えている。が、しょせん燃やしてしまうのだよ。
需要だって、いくら流行りとはいえ薪ストーブなんてマニア向けで、使える家庭はごくわずか。しかも一度購入したら次は何十年先か。そんな層が設置しても一巡したら打ち止めだろうし、数回使ったら面倒くさくなって放置する話もよく聞く。私は、近く頭打ちで薪需要も落ち着くと睨んでいる。
 
かといって、銘木に頼るのも時代遅れ。単なる広葉樹材をいかに普及させるかが大切だと思っている。いや、普及させるというより、すでにある。フローリングやデッキ、エクステリア材は人気が高く求められているが、本来広葉樹材で作るものだ。しかし手にはいらないから仕方なしに、薬剤含浸材とかプラスチック複合材(WPC)とか、ツキ板や印刷を化粧張りした擬木を使っている隠れ需要が多い。
 
里山広葉樹なんて言い方しなくてよいから、ニーズに合わせた加工法を開発すべきだろう。
 
パネルディスカッションでも、需要は大物の家具から小物のグッズへ移っている話が出た。
デカい一枚板のテーブルではなく、スプーンから始めよ。
 
 
……なんて思っていたら、家に帰ると「育てるスプーン」が届いていたよ(^o^)。
 
 
 
 
 

« ピーバー・シンポジウム | トップページ | 伝統木造の手づくり感 »

林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アベマキ材の価値の作り方:

« ピーバー・シンポジウム | トップページ | 伝統木造の手づくり感 »

June 2020
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

森と林業と田舎