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森と林業と田舎の本

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2018/03/27

朝日の社説に森林経営管理法案

昨日の桜ジャーナリストから、森林ジャーナリストにもどる。

 
朝日新聞の社説に「森林経営管理法案」が取り上げられた。一部、森林環境税も取り上げている。
 
Img001
 
一読、内容は結構私の指摘してきたことに近い面もあるのだが……「方向性は支持できる」とか「考え方は理解できる」といった言葉が目立つ。どうも、森林に関しては甘いね。。。
 
採算がとれない森林は市町村が管理し、広葉樹などを交えた「複層林」に誘導する。
 
あれ? こんな言葉、法案にあったかな。複層林なんて、時代遅れな。今なら針広混交林だろうに……読み飛ばしてしまったのか。私は、つい、
採算がとれない森林は市町村が赤字覚悟で伐採し、森林環境税などを元にした補助金で穴埋めする
と読んでいたのかもしれない(⌒ー⌒)。
 
いくつか問題点を指摘しているが、やはり「長期にわたり経営管理をきちんと担える林業経営者を十分に確保できるか」という点に尽きる。
 
国が期待しているのは、低コストで効率よく大量伐採する意欲と能力がある業者だろう。それ以上は考えていない。だって、真面目に再造林と育林を続けたら赤字になる。他人の山を20年30年と預かって世話を見られる人(企業)がどこにどれだけいるというのか。
だいたい森林環境税の使い道も、二酸化炭素吸収源対策だなんだと並べているが、吸収源をなくしてしまう主伐という名の皆伐を推進しているのだから。
 
ま、私の目は懐疑から始まっているのに対して、朝日の論説委員はなにかを期待しているのだろうかね。

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