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2018年4月

2018/04/30

古書店巡りが活かせる日

先週から古書店巡りが続いている。

 
最初は、奈良の田原本町にあるエイワ書店。実はツイッターつながりで、なんだか面白そうな本を扱っている(プラス鳥がいるプラス人がいる)ようなので、取材帰りに寄った。歴史関係書が得意ということだが、わりと幅広い品揃え。
 
しかし……安すぎる(^^;)。私は欲しい・必要と判断した本なら金額にこだわらずに買うが、ちょっと興味ある程度なら値段と要相談。でも、ここではちょっと興味ある→値段確認→即購入決定……が続いた。
 
たとえば大判の台湾の少数民族の民俗学的写真集というか報告書(非売品)が、5000円から値下げして1800円になっていた。厚さ2センチを超え、日本語と中国語と英語表記。
さらにシーボルトと日本展の図録なんて、なんと380円ですよ。
そして、そして、いざ支払いのときには5%オフになったのですよ(@_@)。
 
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実は、取材先でも「本草学」の図録を購入した帰りだったのだが……。植物図譜ばかり買い集めてしまいかねない。仕事の資料のはずが趣味に走りそう。
 
そして大阪の四天王寺で開かれた古書市にも顔を出す。何十店かの古書店が集まっているので、ついつい趣味に走ってしまう。。。以前、東京の神保町で見つけたが8000円もしたので買わなかった本が、ここでは500円であった(笑)。
 
が、そこで何年ぶりかの知人の古書ハンター と出会った。
以前も少し紹介したが、彼は古書を買い集めるのを半ば仕事としているのだが、スポンサーがいるだけに、買い方が勇ましい。何十万円かあっという間に費やして段ボール箱を積み上げてしまうんだもんなあ。
 
ランチをともにしたが、彼が本を買い集める愉楽について話しだすと止まらない(笑)。生活費を清貧にしつつ、本に莫大な金を注ぎ込んでおられます。
 
こうした出会いが、私の連休前半の過ごし方になってしまったようだ。
 
 
ところで趣味で購入した本が、最近は仕事に活きてくることケースが出てきた。
たとえば、毎日新聞奈良県版に連載で、こんな人物を取り上げた。
 
 
この記事の資料は、20年ぐらい前に集めたものの一部だ。
 
ほかにも、拙HPに掲載した「知られざる探検家列伝」 ネタをいくつかのところに仕事として執筆した。溜めておけば、いつかはものになる。そのうち台湾の少数民族の資料も役に立つはずだ(笑)。いや、本気。台湾の本を書きたいし。
 
 
さて、連休後半はブックオフが20%割引セールを行うそうである。件の古書ハンターも張り切っている。しかし、私は参加しないのである(^^;)。
実は、後半は九州に行くことになっているから。こちらも仕事……のはず。いや、温泉旅行になってしまうかなあ。。。
 
 
 
 

2018/04/29

「半分、青い」から清原なつのへ

気がつけば、ゴールデンウィークらしい。らしいと言うのは、マジに気がついていなかったからなんだが……連休後半の予定は決まっているのだが、それまでは仕事三昧か? 

 
NHK『半分、青い』を見ている。バブル経済崩壊前後の時代を舞台に、甘酸っぱい青春ラブコメ……というイメージだが、それなりに気に入っている。
 
とくに先週の展開は、ちょっと私にとっても甘酸っぱい青春が……(笑)。
 
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主人公・鈴愛は、幼なじみの律から、少女漫画を渡される。それがきっかけで漫画家をめざす……というのが今後のストーリーらしいが、引っかかったのは男子である律から少女漫画を勧められたという設定だ。
 
今ならさほど違和感がないのかもしれないが、私の少年時代ではかなりレアである。男が少女漫画を読むのは、かなり勇気がいった。
が、高校2、3年生のときに男子生徒の間で猛烈に少女漫画が流行った時代があった。きっかけは覚えていないが、みんな(野郎ども)が大騒ぎしつつ少女漫画に夢中になったのだ。
 
思えば、あの頃の少年漫画はオチ目で、魅力的な作品がなかった。そこに登場したのが萩尾望都や竹宮恵子、大島弓子……らであった。
その質の高さは少年が少女向きとされた漫画への恥ずかしさを吹き飛ばして読ませる魅力があったのだ。
 
ポーの一族』なんかは、完全にはまったよなあ。。。最近復活した続編は読めていないのが残念。手にはいらないのよ。
 
 
ただ大学に入ってから、主にはまった漫画家は清原なつのである。
 
下宿に捨てられていた「りぼん」で読んだ『花岡ちゃんの夏休み』の斬新な衝撃は今も忘れられない。
 
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舞台が大学である点も、おどろきだった。それまでの少年少女漫画の舞台はせいぜい高校までだったから。著者がリケジョ(金沢大学薬学部在学中の作品)であることが刺激した分もある。しかし、その内容が思弁的で、ラブコメで終わらない深さに魅せられた。
 
その後も読み継いでいるが、『群青の日々』なんかは、幼なじみの男三人女一人の微妙な人間関係を描いていて、『半分、青い」に通じるところがあるように思う。
 
あざやかな瞬間』は、彼氏が報道カメラマン希望で探検部も登場することから、非常に親近感を持ってしまっていた。
 
 
だが、最大の衝撃を与えられたのは、『銀色のクリメーヌ』だ。
チンパンジーを可愛い少女に擬人化して描いているのだが、その背景となる状況は深刻だ。チンパンジーの子どもを人間のように育てて知能の発達を調べる研究が国際的に流行った時期があるのだが、やがて飽きられてしま,う。その後に残された人として育てられたチンパンジーがたどる悲劇。
 
実は私が探検部で、ボルネオにオランウータンを探しに行くきっかけとなった際に教えを受けた教授も当事者なのだ。我が子と一緒にチンパンジーを育てている。そうした学界的な顛末と、世界的に問題となった事件については『悲劇のチンパンジー』(ユージン・リンデン著)という本を訳出した。
 
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清原なつのは、おそらくこの本を題材にしたのだろう。薬学出身であるから実験動物とも関わりがあったはずだ。
 
……そんな我が青春(^o^)とも重なり合っている少女漫画を、ゴールディンウィーク中にまた読み返そうかな。
 
 
 
 
 

2018/04/28

氷期の花の木が奈良にあった

お恥ずかしながら、「花の木」というのがあることを今頃知った。花を咲かせる木ではなく、花の木という樹種なのだった。

 
正確にはハナノキと表記すべきか。日本の固有種だそうで。
 
Photo
 
結構な大木です。カエデ科(最近はムクロジ科に統合か)の落葉高木で。写真の木は高さ25メートルあるそうだ。
ちょうど今頃赤い花を咲かせるが、それは小さい。ただ遠目に赤く樹全体が染まるので花の木と呼ばれるらしい。
調べてみると、氷期を生き残った種で、分布は岐阜・長野・愛知の県境の狭い範囲に分布する……とあるが、この写真は奈良の宇陀市ですよ。樹齢300年ぐらい経つので、300年前に移植されたのか? それとも奈良に隔離分布されているのか。
ちなみに、この木は天然記念物に指定されていた。やはり珍しいのだろう。
 
 
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こちらは満開のバクチノキ。樹皮が次々とめくれていくから、博打ですって、着物まで剥がれる様子から命名だって。
 
なんかハナノキと比べて、命名理由に差があるじゃないか。。。
 
 

2018/04/27

ネット・SNSに関するコメント覚書

なんと、昨日ブログに書いた「Rの法則が……」が、BLOGOS に転載された(@_@)。

 
いいのか、こんな戯れ言を、一応?ネットメディアに掲載して。あくまで自身のブログだから書いたのに。
まあ、許可したの私だから文句言えないけど(笑)。
 
私もネットにアップされた記事はSNSにシェアしているので、依頼あるもの拒まず、どんどん載せてくれ! と観念している。そこで、今夜は一応整理する意味でも私自身の各メディアに対するスタンスを説明しておこう。
 
 
まず依頼原稿として執筆したもの。Yahoo!ニュース個人はもちろん、WEBRONZAもそうだこし、そのほか単発で依頼のあるネット向きの記事。
これは、まさに記事として執筆したものであり、編集・校正・校閲も通して書き上げたものなので、アップした時点でどのような反応があっても構いません。というか、私が改めて反応しません。
 
それに反して、ブログは私が好きで書いているもの。タイトル通り「思いつき」である。少々勢いで書くものもあるし、砕けた文章のものもあるし、十分に検証しない。無料なんだから、そんなに手間をかけない。ただし、推測は推測、事実は事実とわかるようにしているので、ちゃんと確認してほしい。
この点は、プロフィール欄にスタンスを記している。そのまま引用しよう。

ブログとは、書く瞬間の瞬発力で記すものだと考えています。意見も、その場の思いです。意見は時間とともに変わることもあります。だから、日時がたってからブログ記事を読んで、どうこう言わないでください。

書かれた情報や意見も、確実な裏を取ったり、熟考していません。そのつもりでお読みください。だから責任も負いません。その点は、仕事で執筆する雑誌や書籍の記事とは明確に一線を引いています。

なお、コメントやトラックバックを寄せるのは結構ですが、マナーをわきまえないものは、削除することもあります。アクセス禁止にすることもあります。内容よりもマナーを重視します。
このブログ内では、私が絶対者です(^o^)。

ブログのコメント欄も上記のとおり。異論・反論は歓迎する。ただしマナーを重視する。私を褒めていても文章が下品だったり他人を揶揄・罵倒(ヘイト)なものは、削除する。もちろん反論で悪態ついたものはアクセスも禁止する。
以前はコメント欄で私も反論したり、たしなめる場合もあったが、下品なヘイトを書く輩にそれは時間の無駄とわかったので速攻で削除することにした。
 
そしてブログ記事をSNS(ツイッターとフェイスブック)でシェアしたものも同様だ。反論OK。マナーが重要。
フェイスブックはとくに強化している。もともと仲間うちのつながりであるフェイスブック上でヘイトを垂れ流しするものは速攻でブロックする。
ちなみに会ったこともないのに、挨拶なしで友達申請されても応えられません。ちゃんと意思疎通して身分も明かした上で申請してくださいませ。
 
ツイッターも同じだが、こちらの返信やリツイートで悪態吐かれても、すぐにタイムラインの彼方に行ってしまうので無視して終わることも多い。それでもしつこく絡んで来る輩もいるんだね。そんなに相手してほしいのか、と思うのだが、速攻ブロックする(笑)。
 
で、難しいのはBLOGOS。Yahoo!ニュースと並ぶネットメディアなんだが、今回のようにブログの転載も多い。しかもコメント欄が充実している(^^;)。まあ、反論が多いのだが。
いいよ、いいよ。何を書かれても黙っている(無視する)よ。メディアの執筆者の宿命だと思っておく。基本、読まないし(笑)。
 
 
あと、インスタグラムも始めたけど、こちらは連動させておりませぬ。撮影したけど使い道のないような写真を投稿して楽しんでおります。
 
 
全体を総括すると、反論OK・マナー重視。これに尽きる。
それにしてもYahoo!ニュースの記事に対する意見を、Yahoo!の記事のコメント欄に書かずにわざわざフェイスブックまで探し出して、「友達」でもないのに書きこむ(たいてい反論&ヘイト)酔狂な輩がいる。同じくブログでも、なぜブログのコメント欄に書かずにフェイスブックに書くのよ。
誰でも読めるところには書く勇気がない?何かおびえているの?フェイスブックなら自分の反論を、いざとなったら自分で修正したり消せるから?
そんなせこい思いなら、コメント書かなくていいよ。

2018/04/26

Rの法則が……!

今、もっともショックなこと。

 
山口達也の事件である……。
 
私も山口には好感を持っていたが、それが理由ではない。彼がMCを務め、今回の事件被害者との接点でもある番組、Eテレの「Rの法則」のファンだったから(⌒ー⌒)。。。。
 
いやあ、この番組、面白いのよ。面白いというより、勉強になったのよ。
 
基本10代の世界を紹介する番組で、女子高生がメインぽいが、もう少し年上や男子も出ている。もちろん可愛い子も多いし、それを見るのが楽しくなかったというと嘘になるが、それ目当てでもない。
(だいたい私はアイドルに興味がない。今回の報道で出演者にはAKBメンバーなどのアイドルも含まれていたと知ったが、私はまったく気付いていなかった。)
 
むしろ、番組の趣旨である10代の生態がびっくりで眼からウロコが落ちるような情報が詰まっていたことが驚きであり魅力だった。
まったく知らない流行りものやバンド、漫画やアニメ、学校で今起きていること、そして彼らの悩み……そのことは以前も記している。
 
 
ほかにもこの番組から、今後私の仕事に活かせそうな情報をいくつも得ていた。単に私がオジサンだから知らなかっただけでしょ、と言われたらそれまでだが、フツーに暮らしていると触れることのない情報がてんこ盛りだったのである。
それらはまったく森にも木にも関係ないわけだが、意外とそうなところから森林問題を考えるインスピレーションが生まれる。
 
だから、今回の事件で「Rの法則」が打ち切りにならないかとショックなのである。
MCを変えてもいいから続けてくれえ。
 
 
ちなみに、今日は首都圏から若い女性が来訪していた。なんと私を取材したいというのである。それでいつもの森の中のカフェに連れて行き話し込んだのだが、そこでも話題は「山口事件」に(笑)。こちらの話で盛り上がるわ~。
 
あ、若い女性だからと言って、話に乗じて私もセクハラしかける……ということはありません。キッパリ 
 
なんたって私の娘と同じ年なのだよ。最近、若い女性と知り合うと、思わず娘と比べてしまうのでした。。。つい「お父さんと仲良くしてる?」と聞いたりして(笑)。娘バカです。
 
彼女から受けた取材については面白いので、また別の機会に紹介してもよいが、印象にもっとも残ったのは山口事件に関する会話だというのは……これでよいのか?
 
 
 

2018/04/25

Yahoo!ニュースに「ハンターは減りすぎたのか…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「ハンターは減りすぎたのか。獣害問題の統計に操作疑惑 」を執筆しました。 

 
 
正直に言います。これは、6月に出版予定の本の執筆で獣害について調べていく途中で判明した事実のリークです(笑)。
 
書籍で「衝撃の事実を突き止める!」と煽るのもよいが、その前に自身でもらしてしまうという、著者としてはあるまじき行為なのでした\(^o^)/。
 
 
ちなみにグリーンパワー2月号に、こんなグラフも載っていた。元自然環境研究センターの常田邦彦氏の記事だ。
 
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このグラフも、野生動物の生息数U字仮説を示している。
 
この記事にあるとおり,、すべての野生動物が増えているわけではなく、減少したまま、あるいは絶滅した動物だっているのはいうまでもない。

2018/04/24

「2020年の日本の森林……」を今読み解く

近頃、部屋の整理を始めた。老後に向けて少しでも荷物を減らさねばならないという思いからだ。

 
そして、最大の整理対象が書籍や雑誌、資料類である。これがまた、いじりだすと「これはもういらないのか、もう少し残しておいた方がよいのか」と悩まされる。。。結局、並び替えをして終わったりするのだが……。とはいえ、段ボール2、3箱は処分対象に選び出している。
  
 
そんな中で発見?したのが、この本。
 
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『2020年の日本の森林、木材、山村はこうなる』 全国林業改良普及協会。発行は2003年4月30日、つまり15年前なのだが、執筆はおそらく2001年から2002年にかけてだろう。
一応、「森林化社会の未来像編集委員会」編となっているが、企画したのが当時林野庁長官の加藤 鐵夫氏である。
 
今年は2018年。20年まであと2年あるとはいうものの、当時20年後の日本の林業や山村がどうなるかと予想・提言した内容と比べてみるのも悪くあるまい。
 
……正直、笑えるけどね。
 
タイトルだけで語ると、「巨木の森をめざして」とか「皆伐を見直し、自然にあった緩やかな施業-人工林のこれから」なんてあるぞ。「針広混交林で多様な需要に応える
 
今、短伐期施業と皆伐を推進しているのは誰だ。
 
ちなみに、この章を担当しているのは香川隆英、佐野真、津元頼光、中北理、原田隆行、福山研二となっている。このうち津元と福山を除くと森林総研のメンバーだ。森林の将来像を、実現性ではなく思い切り希望と期待で記したのだろうなあ。
 
 
木材需要はどうなる、の項目は、すごい。
 
すでにこの頃、木材需要は減少しつつあったのだが、非住宅建築に活路を求めることとして、「人口の減っている年においても市街地は拡大している」からと、木材需要は伸びるとしているのだ。これまた希望的観測。いや気泡的かな?
 
そこでは外材輸入が厳しくなることも触れているが、「木材流通は安定化の途へ」「バイオマスエネルキーの活躍」と期待をばらまく。
 
肝心の木材価格は、国際相場と連動することで、上昇するとしている。合板用国産材丸太ナ価格などを例に、当時の7000~1万円/㎥が1・5倍程度の1万5000円程度」と予測。
 
我が国の森林がまかなえる労働者数は、「労働者一人当たりの年間所得を600~800万円とすれば、5~6万人を雇用できる」\(^o^)/。  この所得は、何を根拠に設定したのだろうね。当時でもそんな年収を得られる人がどれほといたか。。。
その給与を半額にしたら10万人を雇用できることになるが……現実は当時の水準のまま推移した3~4万人だろう。
「少数精鋭若手林業労働者と高齢者の活躍」というタイトルが、もはやもの悲しい。
 
 
ああ、こうして突っ込みを入れるときりがない。何回かに分けて記してもよいか。
 
もちろん、これは予言の書ではない。あるべき将来像を個人が描いたものだ。が、現実はまったくあるべき姿を参考にすることなく真反対に暴走しているのではないか。
 
 

2018/04/23

イノシシとの先陣争い

昨日、タケノコが採れないと記したばかりだが、今日再びチャレンジした。前回訪れてから数日しか経っていないが……。

 
なんと、ありましたよ! わがタナカ山林にタケノコが出ているではないか。
前回訪れた時はイノシシに荒らされてまったく見かけなかったのに、今日は2本が頭を出していた。さっそく掘る。タケノコを見るとアドレナリンが出るらしく、写真を撮ることを忘れてしまった(^o^)。
 
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さらに林内を調べると、少し伸びすぎも含めてまた2本。また写真を撮るのを忘れて夢中で掘ってしまった\(^o^)/。
 
そして撤退前に再びチェックしてまた2本発見。またしても写真は忘れて掘ってしまった。。。だからタケノコが顔を覗かせている写真はない。
 
堀り終わると、ようやく冷静になる。数年前までは1日で30本ぐらい掘る日もあったのだが、昨年いきなたゼロになった。不成りの年回りもあるが、イノシシに目をつけられたのだ。この山林にはタケノコが出る、と気付いたらしく、3月頃から徹底的に荒らされた。
 
そして今年も早くからイノシシが掘った穴だらけで、望みは薄かった。事実、これまで数回訪れて探したが、全部イノシシに先を越されていた。
だが、今回はイノシシが一服中に当たったようだ(笑)。数日前に堀りまくって、しばらく出ないとイノシシも近づかなかったのだろう。その間にゲットしたというわけか。
 
まさにイノシシと先陣争いである。
 
 
ちなみにタナカ山林には、タラノメも採れる。採れるのだが、今年はほとんど採らなかった。
なぜなら……。
 
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高く伸びすぎたから(~_~;)。ま、ほかにも何本かタラはあるのだが、ちょうどよい芽の時期を逃したりしたものだから、諦めた。ま、もう少し数が増えるのを待つかな。
 
こちらは、イノシシは狙わないが、ハイカーを要注意だな。。。
 

2018/04/22

山菜採りのモラル

少し野山歩きをした。主に生駒山中の大阪府立公園。

 
わりは平坦で遊歩道もしっかり入っているのでセッセと歩くにはいい。ジョギングしてもよかったのだが、歩きたい気分だった。
 
そこで見かけたのは、山菜採りノハイカーである。幾人も袋を手に道端の草を摘んでいる。主にイタドリが多いかな。山菜採りのシーズンというわけだ。
 
こうしたシーンを目撃すると、山菜を摘むことの是非を考えてしまう。
なんだか春の野山で山菜を採るのは当たり前というかブームにもなっているし、それこそネットには山菜の採り方までいっぱいアップされている。しかし、本来栃の所有者の許可を得ずに採取するのは窃盗である。
 
実際、山菜の宝庫とされる農山村に出没する山菜泥棒は問題になっている。根こそぎ採るとか、地面を荒らす、ときには農作物まで盗む輩までいるからである。山の持ち主からすればトンデモ野郎となる。
 
法律的には、許可のない山菜採りは犯罪だが、現実として国有地・公有地、いや私有地でも節度ある採取は黙認されているし、仮に告発しても説諭で終わってしまう。商売用に採取するのではなければ、送検されることはないだろう。
だから問題は、「節度ある」採取量の判断が問題なのだ。
 
 
そこで気になるのは、ヨーロッパの森林自由権だ。中欧・北欧などには森林には誰でも入れる権利があって、そこで山菜やキノコなどを採取することも認められている。
かつて日本向きのキノコをヨーロッパで採取して輸出する構想を考えた人がいたが、誰でも採れるのならビジネスにならないことがわかって断念したそうだ。
 
では、なぜヨーロッパでは日本的な「根こそぎ」採取とならないのか。
やっぱり「伝統」とか、モラルの問題なのかなあ。あるいは相互監視のシステムがあるとか。ようするに日本は劣っていると(;´д`)。
 
 
ところで、今年もタナカ山林にタケノコを探しに行っているのだが……昨年に続いて今年もダメ。ほとんど全滅状態だ。
 
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早くから、根こそぎ採っていくヤツがいるのだよ(-_-メ)。
 
それが……イノシシなんだな(泣)。太刀打ちできない。。。日本のイノシシにモラルはないのか?

2018/04/21

奈良市写真美術館の「森」展

奈良には、写真美術館がある。正確には「入江泰吉記念奈良市写真美術館」。

入江泰吉の残した古都奈良の写真を常設展示する美術館だが、このほど「上田義彦 FOREST 印象と記憶1989-2017」という展示会もやっているという。そこで出かけてみた。
 
……それが、なかなか渋い路地の奥なのだよ。車で行ったら、通れるか心配になるほど。そんな奥に見知らぬお寺があったり、市井の生活が覗けたり。ある意味迷路だ。路地マニアの聖地だ、と多少興奮しながら進む。
 
で、到着すると、なかなか立派なのですよ。
 
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実は、以前も来たことがあるのだが、中には入らなかったので、今回初めての入場。
 
奈良の世界遺産登録20周年記念展もしていて、こちらは入江泰吉の名作が展示。さすがにうなる構図。……実は弟子が全部セッティングしていたという裏話も聞いているが、改めて入江作品に向き合うのもよろしい。
 
 
さて、肝心の「FOEWST」展だ。
 
チラシはこんな風。
 
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意外だったのは、主に撮られた森は、アメリカのワシントン州クイノールト(quinault)というネイティブアメリカンの聖地であったこと。つまり針葉樹と照葉樹の温帯雨林だ。
 
それが、暗い(笑)。密生した森の中にすっぼり入って、目の前の大木(主にダグラスファー)を執拗に追いかけたように感じた。私は森の風景を森全体を俯瞰した「鳥の眼」、草木にクローズアップした「虫の眼」、そして猿の眼」で見るとよくいうのだが、これは「猿の眼」で見た風景だ。森の草木の間に入って、自分を包み込むように繁る目の前の風景。美しくない。鬱陶しい。そんな風景が切り取られている。
 
普通、森の写真というと、生命力があふれて安らげる空間として描くことが多いと思うのだが、そうした視点と一線を画している。
 
上田氏は、そのほかに屋久島や春日山の森も撮っているが、だいたい構図は一緒だ。なるほど、森に対してこうした眼を向ける人がいるのか……と妙な点に感心した。
 
 
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展示室は半地下にあり、そこでイスに座って庭に向き合える。

2018/04/20

仲良しナラシカ

週末ですね。

 
今日は仲のよいナラシカの写真を張っておきましょう。
 
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おっと、これは角つきあい……て、角は切られてないけれど。何も覗き込んでいる女性を取り合っているわけではありません。
 
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親子もいます。奈良公園で小鹿の公開が始まるのは6月かな。

2018/04/19

地図の日に集めた地図を思う

4月19日は地図の日、だそうである。

その理由は、日本地図をつくるために伊能忠敬が測量に出発した日に由来するとか。
 
昔は、どこへ行くにも地図を用意した。静岡市、富士の青木ヶ原、小笠原諸島……ボルネオでは地図の調達のために帰国が遅れたこともあった。さらにソロモン諸島にパプア・ニューギニアのニューブリテン島。徹底的に読み込んで、地図に何か新しい発見がないか、そして自分がどこを歩いたのか確認したものだ。
当時買い集めた2万5000分の1地図が今もどっさりある。
 
最近、老後を考えて(~_~;)、身の回りに溜まった私物の整理を始めているのだが、捨てる本もたくさんある中で、地図は捨てづらい。
 
 
生駒山の地図をコピーで拡大して、自分の歩いたルートを赤鉛筆でなぞっていく。尾根と谷を塗りつぶす(もちろん道はないところ)ことを趣味にしていたこともあるのだが。当時の地図を今探しても見つからない。多分、家の裏山はほとんど制覇したつもりなのだが。
 
そして現在は、すっかり紙の地図が必要なくなった。いざとなれば、スマホで検索の時代だから。。。それも味気ない。
 
 
今、好んでいるのは、こんな地図。
 
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これは江戸時代の和州吉野郡群山記に描かれた十津川郷である。記したのは畔田翠山
 
古地図を眺めることで浮かび上がる森もある。

2018/04/18

「森林をみる眼」調査の木材

大日本山林会の機関誌「山林」4月号に、「世論調査からみた森林と木材に対する人々の観点(1)」という記事がある。

 
森林総研の石崎涼子さんの寄稿だが、内閣府が40年以上に渡って行ってきた世論調査の結果を分析したものだ。
 
調査方法や対象者については、最初のページに詳しく触れている。
 
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そして「森林に期待する働き」に対する回答の変遷をグラフ化している。
 
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それぞれの項目について分析を試みているのだが、詳しいことを知りたい方は、「山林」をお読みいただけばよい。
その中で私の注目したのは、「木材生産機能」だ。ようするに林業ということになるが、森林から木材を供給する機能についての世間の期待度ということになるだろうか。グラフでは太い黒線で表わされているところだが。。。
 
1980年頃は55%程度に達するのだから、かなり高い。にもかかわらず、その後はつるべ落としで低下していく。ま、それは想像通りである。この頃は、森林破壊が常に話題に上がった時代でもあるから、林業は森林破壊だ!という声がよく聞かれたと私自身も記憶する。
 
ところが2000年代に入ると、木材生産機能への期待がじわじわと上がっているのだ。多少の揺らぎはあるが、ボトムの12~13%から24~25%へと増加している。
 
石崎さんの分析では、回答者の変化もある(都市生活者、若年層が増加)ようだ。また単純に木材生産への期待と見るより、森林整備も経済効率を考えて行うべきとする声が強まっていることも関わるのかもしれないという。
 
私からすると、これまで国民意識は森林に関して総じて意識が甘い(森林整備のためなら税金を注ぎ込むのも仕方がない)と感じていたが、じわりと変化が見られるのだろうか。
ちょうど国の森林環境税も創設されるが、たいして反対意見が出ないこともその証拠と見ていた。
だが、そろそろ国民は、森林や山村だというだけで、採算度外視で金を注ぎ込むな、ちゃんと木材を生産して利益を上げろ、という気持ちが出てきたと読み取ると興味深い。
 
あるいは林野庁の広報の効果が出て、日本の森は木がいっぱい、どんどん伐って使おうよ\(^o^)/という発想が根付きかけているのか。
日本経済が総じてくすぶっている中で、林業は成長産業化してほしいという願望も混じっているのか。
 
どのように解釈するかは人によって違うだろうが、人の心は不変と思うのが大間違い。時代によって揺れ動くものだ。気がついたら日本人は森が大嫌いになるかもしれないし、林業はもういらない、と言われる日が来ることだって覚悟した方がいいよ。
 
 
 
ちなみに、自分ならこの項目になんと回答するかと考えてみても面白い。
私なら……森林に期待するのは「野生動植物の生息の場」かな。生物多様性至上主義者だから(笑)。

2018/04/17

必要なのは「教養」~欲望の経済史~

NHKのEテレやBS1でやっていた「欲望の経済史」シリーズが気に入っている。もう放送は終わったが、再放送をまた見てしまう。

ちなみに書籍にもなっているようだ。

 
資本主義の誕生から現在までを追いかけているのだが、結構考えさせる事実と理論が浮かび上がるのだ。様々な立場の経済学者が登場し、分析する。
 
たとえば、産業革命は貧富の差を増大させて労働者階級を苦しめたように思われているが、計量経済学によると、反対なんだそうだ。産業革命以降、あきらかに労働者の取り分は増えている。しかも大量生産によって物価も下がることで、生活は裕福になっていた。
しかし、困窮者が多く生まれたのは事実だ。それは限りない欲望と、医療の普及による人口爆発が引き起こしたという見立てである。
 
そのほかにもいろいろあるが、資本主義は生活をよりよくするために考え出された制度であったのに、いつしか歪みがもたらされる。そこで改善策を考えて制度を改革するのだが、常に時間とともにゆがめられる……という繰り返しであることを示している。
 
そして資本主義はグローバリズムとナショナリズム(両者は一つの主義の裏表であるという指摘も驚き)の方向に発展し、やがて正常な競争をなくし、バブルを生み出し、弾けることを繰り返す。もはや止めどもない領域に入ってきた。
 
 
 
気になったのは、グレゴリー・クラーク博士(カリフォルニア大学教授)の言葉。
アダム・スミスが最初に資本主義の本質を捉えた。彼は言った ”金を稼ぐ目的は教養を学ぶためだ” と」。そして、
 
Dsc_1015
 
Dsc_1016
 
しっかり歴史や哲学、宗教、文学など人文学を学ばないと、社会のビジョンを見失い、目先の利益と制度を個人の都合のよいように変質させてしまうというのである。持続可能な社会を気付くには国民の教養が欠かせないと。
 
 
新たな社会システムや法律も、理念としては「社会をよりよくするため」に考案される。
しかし時間とともに時代の変化に追いつけなくなり、教養なき人が変質させるのだろう。とくに反知性主義が跋扈する現在、そこに希望は見出せるだろうか。
 
 
森林経営管理法が国会を通過した。おそらく、同じことになるだろう。教養なき人が林業を手がけると、必ず変質すると思うよ。
 

2018/04/16

オシャレな地下足袋

告白します。今日は京都へ行く用事があったのだけど、その途中の電車で思わず目を奪われました。だって、あまりにも可愛らしかったのですから。ええ、可憐な若い女性の足元に目を奪われたのでした。そして、あまり見つめては失礼に当たるとは知りながら、目が離せなかったのです。

そして、そして、いけないこととは知りながら、ついやってしまったのです。そう、盗撮を。。。
 
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なんと、地下足袋を履いていたのです。それもオシャレなデザインのものを。。。
 
 
思わず、その場でググッてしまう。「地下足袋 オシャレ」
すると、出るわ出るわ、オシャレな、ファッション地下足袋がブームなようだ。そうか、もはや地下足袋は建設現場や山の現場、それに長距離走のものではなかったのか。私が流行遅れなのかも。
 
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こんなのもありました。
 
地下足袋は、軽さが特徴で、足の裏で地面を感じることができる点も魅力で一部で重宝されるものの、薄い布しかないので事故に弱いと敬遠されるようになった。しかし、オシャレなデザインにすると意外な需要があったのかもしれない。
 
林業用地下足袋もオシャレなデザインにすればタウンファッションとして売りだせる。
いっそ、事故に強い林業用地下足袋を開発してはどうだろう。足の甲にチタンの番線を入れて、刃物が当たっても切れないようにするとか。
 

2018/04/15

ブラック林業はお好き?

先日、生駒を訪ねてきた林業人。話していてふと出た言葉が、「ここ何ヶ月か休んでいない」だった。そんなブラック職場だったのか!

 
とはいえ一応勤め人で、会社としては土日など休みはあるよう。ところが、その週末に個人的な林業の仕事を入れてしまうらしい。それも、ときに東北やら広島やらと遠方に泊まり掛けで行く。そして月曜日からまたルーティーンな林業……。
 
今回の生駒に来るのが、その貴重な休暇を潰していたのであった。いや、これこそ休暇であるはず……。
しかし、生駒で私と話すことと言えば、これまた林業なのであった。私が別の話題に話を振っても、いつしか元の林業にもどる。延々林業のこと考えて、話して、身体を動かしていることになる。これ、身体によくないんじゃない?やはり働き方改革が必要なんじゃないの? 
 
もっとも堪えている様子がない。疲れがたまって鬱になるとか、体調に異変をきたすとかないのか。どうやら頭の中が林業漬けらしい(笑)。
 
もっとも、他人のことは言えない。私も、完全オフの日はほとんどない。土日も、たいてい午前中はなにかしら原稿書いているし、休んでいない。もっとも平日に遊んでいることも多いから、単に仕事と休暇の境目がつかないだけかもしれん。
 
 
なぜ休みなしの環境でも平気なのか。その一つに雇われ仕事とはいえ、自分で全部仕切っているからではないか。忙しいように見えても自分で仕事の中身は取捨選択している。イヤな仕事は遠ざけてやりたいものから手がけるとか、同じ仕事でもやり方は自分で決める。
この主体性が、過労を防ぐのではないか。
 
たまに仕事が多岐にわたって忙しくなると、秘書がいて仕切ってくれたら……と思うのだが、実は全部自分で仕切るから楽な面もある。他人にやることを決められたら隷属的意識で仕事をしてしまいがちで、これがストレスになる。自分でやっていたら、テキトーに力を抜いて脱線できる。自己責任で仕事放棄もできる(笑)。
 
いわゆる「仕事を趣味にする」状況に近くなるわけだ。
 
残念ながら、現在の請負林業は、個別の作業を発注・受注して、言われた通りに作業することを求められる。とくに補助金絡みになると作業内容に工夫を加える余地が少ない。それが林業をブラックにする。
 
 
だが、自由に動けるのなら休みなしで働く林業人もいるのだから(笑)、10年、20年契約で山仕事を自由にやってよいように任せたらブラックなほど自分でよく働くのではないか。
そもそも自然相手の林業って、常に現場で考える仕事のはずだから。
 
逆に先の読めない長期管理を嫌がる業者、仕事内容を自分で考えるのが苦手な作業員は、多分本当の林業が好きでないのだろう。
 
これを林業人の色分けに使えるかもね。 
 
……とまあ、そんなことを考えたものの、あんまり林業に入れ込むのもどうかと疑う。人間、もっと興味の幅を広く持たないと、結果的に自由に動けないのではないだろうか。
件の林業人と仮に一緒に住んだら四六時中林業のことばかり話されて鬱陶しく感じるだろうなあ、と私は思うのであった(笑)。
 

2018/04/14

立入禁止の道に立ち入ると

ふと森を歩きたくなった。今夜から雨だという予報だが、昼間はまだて晴れている。今なら……というわけだ。

 
近隣の森林公園に出かける。サクラはソメイヨシノは散って八重桜が満開。それにツツジがよく咲いている。土曜日なので家族連れや老人の姿が多い。
ちなみに、この公園は我が家から車で10分くらいで着くが、なかなか立派な湿原がある。
ここのお花畑を観察するは楽しい。まだ早いとは思うが、芽吹きを見るつもりだった。
 
森を歩く時は、できるだけ他人と距離をとるように歩きたい。山道に入ると目の前に一人歩いているが、並びたくないのでゆっくりと歩く。
 
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ふと、右手に「立入禁止」の標識が。関係者以外立入禁止とある道が目に入る。当然、そこに入っていく(-.-)。
 
なんだ、わりと歩きやすい道ではないか。ただ道沿いのコナラの木がナラ枯れで立ち枯れしているので、危険というわけだろう。
その道は、やがて伐採現場に出た。ここで枯れたコナラを伐ったらしい。
そこでもどろうかと思ったが、また別に「立入禁止」のテープが張った道が。当然、そこに入っていく(-.-)。
 
なんだ、わりと歩きやすい道ではないか。ナラ枯れの木は何本かあったが……やがて尾根から急な斜面を下って谷に下りた。そこは湿地だった。
 
もどるという選択肢は私にはないのだよ。いかにこの湿地を突破するか。
実は革靴を履いていて、下ろし立ての一張羅のスラックスを身につけている。汚したくない。わずかな草の生えたところと、倒木の上を進む。ゆらゆら足元が怪しい。飛び跳ねて次の草の上に着地。ずぶずぶ沈む(-.-)。
 
わ、泥が跳ねたが、再び飛んで、岸に下りる。ここは地面が堅いが平坦ではない。急な斜面に手をついてよじ登る。だんだん直立してきた。草をつかんで崩れる足元。こんなところで崖から転落したくない。だいたい誰にも発見されない(泣)。
 
少し登ると道跡があった。獣道か。そこを進んで、尾根に登る。遊歩道があった。。。
そこは人が行き交う森林公園だった。
 
 
言い訳になるが、私はこの公園の湿原を見に来たのだよ。決して、泥にまみれるのが目的ではない。
 
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ちゃんと湿原の木道も歩いたよ。
 
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奇跡的にミズバショウの花が一つだけ咲いていた。
 
 
 

2018/04/13

コスプレ奈良公園

今夜は金曜日。本当は裏ブログに記そうかと思っていたネタを、あえて表ブログに。

 
 
このところ奈良公園で目立つのは、ウェディングドレス姿である。男はタキシード。
なぜか、そんなカップルがうろうろしている。もっとも彼らの周りにはカメラを構えたフォトグラファーがいる。
 ゛
そう、奈良公園のロケーションで(おそらく)新婚さんの記念写真を撮っているのだ。芝生のど真ん中。公園内の池。森の中、鹿とともに……。
 
そんな恥ずかしいことをするのは、日本人じゃない……と思いたい(笑)。
 
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おそらく韓国か中国のカップルなんだろう。向こうには、新婚旅行先でそんな写真集をつくる風習があると聞くから。
 
それでなくても、奈良公園で今目立つのはコスプレだ。やたら着物姿の団体がぞろぞろ歩いていると思ったら、外国人。こちらは金髪碧眼もいる。日本人の方が少数派ではないか。
 
観光客に貸し出しコーナーがあるんだろう。ある意味、もっとも古都に合っているはずの衣装が、なんとなく恥ずかしい(-.-)。
 
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が、先日は新手を発見した。
なんと古代衣装であった。
 
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ああ、なんとなく天平人に見えるよ(笑)。もちろん来ているのは外国人だが、むしろ奈良時代には大仏開眼式などに多くの外国人が訪れていたというから、似合っているかもしれん。
 
考えてみれば、着物なんてずっと後世のものである。奈良時代はもちろん、平安時代だって着ていない。それを和風というのはいかがなものか。奈良公園でコスプレするなら、すべからく天平衣装が似つかわしい(⌒ー⌒)。
 
が、見てしまったのだ。おそるべきコスプレを。一瞬、カメラを向けたが、気後れして撮らなかったけど。。。
 
それは……セーラー服。若い女性がセーラー服を来ている。これが本物の女子高生・中学生なら何の問題もないのだが、すれ違い態に聞こえたのだよ。中国語が。
ああ、観光客が、コスプレするのに選んだのがセーラー服か。。。どこの店で貸し出しているんだろう。
 
 
あ、一応言い訳しておくけど、こんなコスプレ写真を撮りに奈良公園に行ったのではありません。
 
 
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横断歩道で、赤信号で立ち止まって待っているナラシカの写真を撮りにいったのだよ。
どこの横断歩道ならシカが渡るか、結構考えて場所をセッティング。しばし張り込みを行って、ついに撮れた。シカ1頭だけでも立ち止まっている。周りの人に付和雷同しているわけではないらしい。
もっとも、このナラシカは、撮影後じりじりと前へ出て車を止めてしまい、とうとう渡ってしまった。赤信号なのに。フライングである。

2018/04/12

WEBRONZAに「国が仕掛ける林政大転換…」を書いた裏事情

WEB RONZA に「国が仕掛ける「林政大転換」の危うい実情 」を執筆しました。

 
ウェブ論座に執筆するのは3回目。一応、常連執筆者になりました。なぜか「経済」枠に入りましたが…(~_~;)。
 
さて、今回は「森林経営管理法案」について論じてくれ、という依頼だったのだが、それはブログにも、Yahoo!ニュースにも書いているので、どのように切り口を変えるかな、と考えたところ、そもそも森林経営管理法案の元となっているのは「新たな森林管理システム」であることに気付いた。
 
そこで、こちらを主に論じることにした。
 
折しも、森林経営管理法案は4月5日に衆院農林水産委員会で審議入りして、昨日(11日)は、与野党6名の議員が質疑を行い、今日(12日)は参考人質疑を行ったはずだ。
はずだ、というのは、確認する手立てが今夜のところないから。委員会質疑なんて、予算委員会以外はテレビ中継もないし、ネットなどで内容がアップされるのも時間差があるし。
 
だいたい、どんな6人だろうね、質疑を行ったのは。参考人に呼ばれたのも誰かな。
 
ともあれ、林野庁の林業に対する認識を問いたい。
 
なんでも歴代の林野庁長官は、現状を憂えているというか、怒っているという情報も流れてきているが、現役は平気なんだろうかね。
 
 
 

2018/04/11

山崩れと森林と

今日は散髪に行った。

 
長年同じ店に通っていて、世間話も同じようにするのだが……今日は、ちょっとしたことから大分県の山崩れの話題となった。
 
11日未明に、大分県中津市耶馬渓町で発生した山崩れである。6人が死亡・行方不明になって今も救助活動が続けられているが、ちょっと不思議な山崩れである。
このところ、ほとんと雨は降っていなかったし、地震も起きていない。それが、急に高さ100メートル、幅と200メートルに渡って崩れるとは。まだメカニズムはわかっていない。
 
ニュースでは、地質やら地下水やら過去の地震やら、いろいろな要因を説として上げている。今後少しずつ解明されるだろうか。
 
私自身も、何も知らないのだがニュースの写真を見るかぎりは、深い地盤から崩れていることが読み取れるから、地質の深い層で何か異変があったと見るべきだろう。
 
 
さて、理容店ではまだ何の情報もないわけだが、店主のいうことには「朝のニュースでは、生えていた木の根が浅かったそうですわ。木が深くまで根を伸ばせなかったから崩れやすかったんですかね」
 
うむむ。こうした声を聞くと、いやいやそうじゃない、樹木の根は土壌層しか伸びないし、そもそも地盤深くから崩れているところを見ると、表面の樹木は関係ないと思うよ……と意見したくなる。なるが、しなかった(笑)。
 
そういう大人げない意見はしない。そうかなあ。。。と相槌を売っておいたのである(⌒ー⌒)。
うん、私は大人だ。
 
 
あくまで店主の発言は、朝のニュースで言っていたコメンテーターの意見なのだろう。ただ、山崩れと森林を結びつけたがる人は多いと感じたのである。
 
これは裏返せば、一般人には森林に対する過度な期待があることを示しているのだろうか。
ただ山崩れイコール豪雨とか、山崩れイコール森林整備不全といった短絡的に考えない方がよい。
 
人にとって森林とは大きな自然の象徴だ。しかし、地質や地形はさらに巨大な自然であり、森林はその中では小さな部品にすぎない。そして地質なんて、地球全体からすれば小さな自然の皺の一つなんだろう。
 
このスケール感を失わないで「自然」を眺めていきたい。
 

2018/04/10

北硫黄島と南硫黄島の自然

日経ビジネスオンラインで面白い記事を読んだ。

 
 
ここでは、小笠原諸島の南端ともいうべきところに二つ並んである北硫黄島と南硫黄島の調査の話をしている。
 
両島は、どちらもよく似た地形で小さく急峻で尖った山しかない孤島なのだが、北には戦前日本人が入植に入って住み着いた時代がある。南はまったくの無人島で、だから原生環境保全地域に指定されている。
 
さて、両島の植生はどのように違うか。
 
重要なのは、北には人とともにネズミが移り住み、そのため鳥類の卵を食べ尽くしたらしくミズナギドリなど海鳥はほとんどいないこと。
結果として、北硫黄島の方が植生は豊かなのだ。なぜなら海鳥がいないことで地表が踏み荒らされたり穴を掘られることがないから。南は、海鳥がいっぱいいて、地面が荒らされている。だから草木も生えにくい。
 
移入種がいた方が、植生が豊かになる……。もちろん動物や昆虫層まで含めた生物多様性は、どちらが豊かか難しいが、通常は植生の豊かさに比例するだろう。
 
この話で、私も思いつくことがある。
 
移入種ではないが、シカの増加で植生が劣化してしまう現象のことだ。これを大問題とする学者もいる。近年のシカの増加で、各地の貴重な植生が荒れだしたというのだ。農作物だけではなく、森林植生の点からもシカを駆除しろ、という声が上がるのだが……。
 
だが、シカは昔からいる。田畑に限らず、常に草木を食い荒らしていただろう。
 
ところが、明治以降約100年に渡って、シカは激減していた。その理由はいろいろあるだろうが、ともかく草木を喰う動物の数が少ないことで森林植生が回復してきた。とくに戦後は、はげ山がすっかり緑に覆われるまでになった。
 
緑が増えたことで、再びシカが増え始める。添えたシカが森林を食べて劣化させる。
 
元の自然にもどすためには、シカを減らさなくてはならないという声が出てくる……。
 
だが、どこを起点に自然の豊かさや劣化を図るのか。原生環境の自然とは、野生動物に荒らされたものなのだとしたら、その時代にもどすのがよいことなのか。。。
あるいは植物の多様性だけを考えて、シカなど野生動物の少ない特殊な時代にもどすことをめざすのは欺瞞ではないのか。。。
 
もしかしたら農林作物への獣害も、害があって当たり前なのかも。
 
なんて、考えたのである。さて、獣害対策もどうする?
 

2018/04/09

Yahoo!ニュース「ソメイヨシノのサクランボ……」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「ソメイヨシノのサクランボを探してみよう 」を執筆しました。

 
今年の花が散るとともに桜ジャーナリストは、卒業……ならぬ休眠するつもりだったのだが、急遽立ち上がる!
 
なぜか。
 
単にYahoo!ニュース編集部から「サクラのことを書かないか」と勧められたから(笑)。
「クマノザクラのような新種が見つかったが、どうしてサクラの新種ができたのか解説できないか」といった問いかけだったのである。
 
ただクマノザクラについては関西では昨年末に大きなニュースで取り上げられていて、今更と思って書かなかった。すると3月に全国版ニュースで大きく取り上げられた。しまった。書いておけばよかった……と悔やんだのであった。
 
そこで視点を変えてソメイヨシノのサクランボの話。
 
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散ったばかりだしねえ。
 
ちょうど昨日は、サクラの樹のウメノキゴケのことも書いたし。次は葉ザクラのことも書くかな。その次は、サクラに大発生する毛虫について(笑)。なんだ、桜ジャーナリストはまだまだ続けられるじゃないか!
 

2018/04/08

幻の空中デートとウメノキゴケ

今日は久々の彼女とデート♪♪♪

 
場所は生駒山上遊園地(^o^)。
 
ここに残る日本最古の大型遊具・飛行塔で飛行機に乗る予定なのだ。これで標高650メートル以上に達し、東京スカイツリーなんぞメじゃない快感を感じる……はずであった。
 
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見よ、この青空。そして山上ゆえに下界では散っている桜が満開のままなのだ。こんな素晴らしいロケーションで彼女と空中デート\(^o^)/。
 
……のはずが、なんと飛行塔は運休なのであった(泣)。
なんでも、故障を直す部品が手にはいらないとか。。。ああ、さすが最古!
 
なんとか4月末までには直しますというのだが……。その日にまた出直しじゃあ(涙)。。
 
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残念ながら、彼女は写真を撮らせてくれないので私のカメラの写角に入らない。決していないわけではない。幻ではない。ただ写真に撮られると魂が抜かれるそうだ(°o °;)。無理やりカメラを向けると緊張状態が走る(⌒ー⌒)。
 
 
ともあれ、桜の美しさの際立つ山頂だった。今年の桜はあっという間に散ってしまったから、ちゃんと満開桜を見る暇がなかったような気がするが、こんな機会に楽しめるとは。
 
ところでサクラの幹にはウメノキゴケがびっしりついている。ちょっと拡大してみよう。
 
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これ、正確には藻類と菌類の共生した地衣類だ。藻類は光合成を行い、菌類が水分を集める。菌類は水を提供しつつ藻類より炭水化物を受け取る。お互いが助け合いつつ、生存する生命の営み。
片方だけでは生きづらいが、かといって一方的に寄生したり助けるのではなく、お互いの利点を交換するように生きる姿である。
 
ちょうど今度出版する本の原稿に人と動物の共生とは「みんな仲良く」ではなく、「みんなスキなく」緊張関係を保った間柄であると記したばかり。
実はウメノキゴケだって一緒、緊張状態になる幻の空中デートとも一緒なのだよ(笑)。

2018/04/07

動物の「可愛さ学」

たまたま東京の書店で見かけた雑誌。

 
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AERAか……と思いつつ、よく見ると、NyAERAになってる。。。(°o °;)。
 
ニェエラかよ。 丸ごとネコ特集の別冊だった。
 
 
ま、これだけではないのだが、今はネコブームなんだそうで、出版界もネコの本が続々と出ている。しかし、なんでネコなんだ。
 
もちろん、ネコが可愛くないとは言わない。いや、その仕種や性格が醸しだす「可愛さ」とは、人間の精神の何を刺激するのか、「可愛さ学」という学問研究ができないか、と考えたことがあるほどだ。
 
動物は、人間の区分の中に、はっきりと「可愛い」「可愛くない」に二分されるんじゃないか、という気がするのである。
ぺっとになるネコ、イヌは、可愛さ派の筆頭である。残念ながらネズミなどは嫌われる。が、ネズミの一種であるハムスターとかカピバラになると、一転「可愛い~」と言われる。ネコ科だって、ライオントラ、ヒョウはかっこよくはあるが、可愛いとは言いづらいし、何より怖さが先に立つ。
 
やはり人になつくとか、甘える仕種だろうか。変化自在の表情とかモフモフの毛の有り無しも影響するか。
 
 
話は変わるが、こちらは娘が飼っているウサギ
 
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ネザーランド種の小型でおとなしい。娘はウサギ派であった。。。ちなみに名前はモフちゃん。
が、ネコのような多様な表情はない。触っても大丈夫だが、抱き上げるのは嫌がる。モフモフの毛はあるけど。
 
そういや、人が「可愛い」というコアラも、実は無表情。動きも緩慢だし、いわゆる可愛い条件は少ない。にもかかわらず人気なのはなぜだ。
パンダは、ネコに近いだろうか。表情も仕種も多様でかわいらしい。だが、実は人間になつく性格ではないそうだ。だいたい巨体で力も強いから不用意に近づくと危険だ。
 
何が、人にとって「可愛い」という琴線に触れるのか。これを学問的に証明できないものかと思う。たとえば家畜になるウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどは、どのように分類できるか。
ウシだって可愛いと言えば可愛いが、デカいと可愛いと簡単にいいづらい。ヤギは可愛い。ヒツジも一見可愛いが、ヤギほど表情はないし、動きも緩慢。
ブタは……子ブタは別として、なかなか可愛いと言わない。
 
 
なお、シカも「可愛い」に入ると思うが、実は無表情で人に馴れるようでいて、実はなつかない。奈良のシカが典型だ。
 
たまにイノシシ獣害対策の箱罠にシカが入ることがあるが、どうも始末せず放すケースが多いようだ。イノシシと同じかそれ以上の獣害の主なんだが、イノシシは殺せるがシカは殺せないという人も多いのである。その差は、「可愛さ」ではないか。
 
 
可愛さ学。誰か極めてみないか。
 

2018/04/06

寿司喰えねえ……

実は昨日から首都圏に。

 
朝から築地界隈をぶらつき……もとい、仕事で回ったのだが、だいたいの用件を済ませたので、少し早いが昼食にしようと思った。築地といえば築地場外の食堂街が有名だ。
 
たいした人気で混雑するとは聞いているが、まだ11時過ぎ。今なら大丈夫。
と思って訪れると……なんだ、こりゃ!
 
大混雑である。普通に歩けぬ。歩道いっぱいに人があふれ、道まではみ出す露天の店。アジアって雰囲気を漂わせているが、本当にどこも満員なのである。だいたいこの界隈の店のほとんどが寿司屋なんだが。 
 
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そう、客のほとんどが外国人。アジアに欧米にラテンにアラブに、まあなんと人が多いのか。
そして11時から飯食うなよ~(自分も食べようと思っていたのだが)。
せっかく奮発して豊かな気持ちになろうとしたのに、とても無理。仮に潜り込んでも、周りが団体客に囲まれて一人寿司は食えねえ。。。
 
しょうがなく、少し離れた築地本願寺へ。
 
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4月8日はお花まつり。。。お釈迦様のお生まれになった日であった。そこで甘茶を仏像にかけてお花を愛でる。
 
……でも、築地本願寺は外国人仕様になっていますぜ。建物がインドか中近東、あるいは西洋の石造り教会を思わせるうえ、実際にキリスト教徒どころかイスラム教徒もいっぱい。
 
なんとかかんとか、東京での用事を全部済ませる。2ヶ月後に出版する本の打ち合わせなど、充実した気分で帰途に着く。 
 
新幹線の中では、定番のカツサンドをつまんだが、狙いは乗り換えの京都。ここで寿司を食ってやる!
 
その決意を胸に京都駅に降り立った。もはや午後8時を回っている。これぐらいならレストランも空いてきているはず……が、寿司屋の前には行列が。。。それも外国人ばっかり。
 
なんで外国人がそんなに寿司を喰うんだよ(泣)。
とても並ぶ元気もなく、生駒に向かう。結局、駅中のお店で売れ残りの寿司弁当を半額で買って自宅でもそもそ食べたのであった。。。
 
寿司喰いねえ、ではなく寿司喰えねえ、なんて。。。
 

2018/04/05

新着!木製腕時計

新着!木製腕時計
購入してしまった。新たな木製腕時計。今回は少し奮発気味の価格(笑)。

前回、博打みたいな木製腕時計選びについて書いたが、安物を数多く買って当たりを狙うか、高級品で一発狙いにするか迷ったが、後者にしたわけ。

決め手は、イタリア製で、ムーブメントはスイス製クォーツであること。もう国産にこだわらない。というか、国産は信用ならないと判断したわけ。

日本の会社に見せて、実は中国で作らせていたり、日本では組立だけだったり。
いや、純正の日本製であっても、信用できない。

スイス製に賭ける(^_^)。
イタリアのデザインにも惚れた。

今のところいいよ。軽さは今まで以上。細部の加工もしっかりしている。ウォルナットの質感も最高。

さあ、吉と出るか凶と出るか。

2018/04/04

木製飛行機の製造技術

戦時中、家具メーカーの飛騨産業が木製飛行機 をつくっていた写真が見つかったという記事が出た。

 
なんとなく記事では「飛騨の匠」が飛行機をつくったことを誇るような雰囲気が漂う。木材加工の職人技術で精巧な機械を木造化して見せた……といわんばかり。
 
が、これって誤解があるのではないか。
 
木製の飛行機と言えばイギリスのモスキートが有名だ。爆撃機のはずが戦闘機よりスピードが出て、旋回性能も抜群の名機である。
 
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それに影響を受けて各国でも木製飛行機づくりに乗り出していた。とくに日本は金属が足りないという情けない理由からも木製化に取り組んでいる。
たしか松下工業、つまり現在のパナソニックも木製爆撃機をつくったし、王子製紙も木製戦闘機に挑んでいる。ま、結果としては箸にも棒にもかからぬ、性能劣悪の飛行機となり、とても実戦に投入できる代物ではなかった。(でも、戦争末期なら投入したかもしれない。)
 
何がモスキートとの差を生み出したか。
 
簡単だ。
モスキートは,合板技術の粋を集めた機体なのだ。薄いベニヤをいかに張り合わせて強度を保ちつつ軽くするのかは、接着剤の種類も含めてものすごい技術の集まりだ。
 
その点、日本の合板技術はお粗末だった。戦前から戦中だと、ほとんど雨に打たれたらベニヤがはがれる代物ではないか(笑)。事実、完成品は金属製より重くなったとか……。
 
それを補おうと、「飛騨の匠」の木工職人の技術に頼ったのかもしれないが、そんなガラス細工の芸術品のような飛行機で空戦ができるか。
 
個人技に頼った量産物ほど危険なものはない。
 
なんだか、今の日本を見ていると、同じことを繰り返しそう。ただ問題なのは、個人技としての匠さえいなくなっていることだ。
 
ちょっとかつての飛行機オタクの片鱗を出してしまった。。。
 
 

2018/04/03

ソメイヨシノの咲き方と遺伝子

サクラも散り始めているが、桜ジャーナリストとして気になる点を。

 
日本で植えられているサクラのうち7割がソメイヨシノだと言われている。そしてソメイヨシノは全部クローンで、遺伝子が同じだから、一斉開花する……と説明されるし、私もそんなことを記事にしてきた。
 
が、気になるのは我が街の街路に植えられたサクラ。
 
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ソメイヨシノだと思っているのだが、街路に並んでいるのに花の咲く時期が微妙に違うのだ。
写真でも、隣同士なのにもかかわらず手前は満開だが、となりはすでに散って葉が多く出ている。
 
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両方の枝の重なった部分だが、あきらかに咲く時期にずれがある。
 
ほかにも街路樹によって咲き方が違うのだ。もしかして、これはソメイヨシノではないのか?
あるいは雑種か? ……しかし、苗の品種をわざわざ変えて造園したとは思えない。
 
もしかしたら、わずかに植えた場所が違うことで、微気象が変わってきて、大気の温度が違うのかもしれない。あるいは一部だけ冷たい風が吹いて開花が送れるとか……。同じ遺伝子を持っていても、咲き方が変わることもあるのだろうか。
 
 
林業でも挿し木苗だと、基本的にみんな同じ遺伝子を持つ苗を植えることがあるのだが、植えた場所によって標高や斜面、日照、土壌、水分……みんなが影響して、木の成長は違うと聞いた。だから、放置しても自己間引きするというのだが……。
 
 
さて、ソメイヨシノにも環境差が出たのかどうか。

2018/04/02

バナナの芽吹き

温かくなりましたね。生駒は、結構世間より気温が低い方なのだが、さすがにポカポカ陽気。

 
どんどん植物の芽生えが見られるが、こんなものも芽吹いておりました。
 
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バナナです(^o^)。
この調子で気温が上がり続ければ、夏には熱帯なみになり、生駒山はジャングルに覆われるだろう\(^o^)/。
 
 
いや、そこまではイカンが、今から芽が伸びて行けば、夏前には収穫できるかな?
 
何を? もちろんバナナの葉である。バナナの葉は、ランチョンマットに使える。包み焼きなどの料理そのものにも使える。
 
このバナナが繁るのは、生駒山中腹のラッキーガーデン。現在、サクラが満開で行列ができております。
週末は、ラッキーガーデンのサクラの花の下で、スリランカカレーを食べようかな。。。

2018/04/01

Yahoo!ニュース「全額補助?」を書いた裏事情

この年度末、めちゃくちゃ執筆やら雑務が溜まっているのに、矢継ぎ早にYahoo!ニュースに執筆。「全額補助?CLTのイノベーション潰す補助金が誕生 」である。

 
これを大急ぎで書いたのは、こんな記事を読んだから。
 
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実は、 某地のN氏から送られたものである。さもないと、自分ではこの記事に気がつかなかった。N氏は、時折貴重な情報を提供してくださる有り難い方である。私の活動は、こんな人々に支えられているんだなあ……と思っている。
 
それはともかく、一読驚きましたよ。なんだ、こりゃ。
 
なりぬりかまわず補助金で、目先の木材需要、もっと言えばCLT需要を高めようというわけか。しかし、税金で買わせるのだから、本物の需要ではない。泡のようなものである。
 
これ、木材業者が嘆願したのか、それとも林野庁の浅知恵か。
いずれにしても、こんな助成金案を採用した時点で、アホさ加減が世間に知れ渡るだろう。
 
ただ気になるのは、日経新聞以外の情報源がなく、裏取りできないことだが……こんな補助金つくりました~というのは、エイプリルフールでした、とか言われないか心配(笑)。
 
でも、新聞に載ったのは3月29日だからそれ以前に発表しているはず。エイプリルではないはずだ。フール(バカ)ではあるけれど。
 
 
マジな話をすると、本当にこんな補助金成り立つのだろうか。補助率がどうの、CLT購入金がルの満額出るのかどうか、という問題ではなく、WTOの問題である。
 
CLTに補助金出すと言えば、欧米産CLTメーカーがなんというか。非関税障壁だと騒いだらどうするのだろう。
あるいはホワイトウッドでつくったCLTにも補助金出すのかだろうか。これまた材料は国産材に限るなんて言えば、WTO違反だろう。が、外材製CLTが売れても国産材需要は高まらない。 
 
そこんとこの制度設計がよくわからないのである。いっそ、外国に「こんな補助金できたんですよ~」とチクるのはどうだろう。そして外務省を通じて照会させる。どんな答が返ってくるのか期待したい。

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