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森と林業の本

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2018/04/03

ソメイヨシノの咲き方と遺伝子

サクラも散り始めているが、桜ジャーナリストとして気になる点を。

 
日本で植えられているサクラのうち7割がソメイヨシノだと言われている。そしてソメイヨシノは全部クローンで、遺伝子が同じだから、一斉開花する……と説明されるし、私もそんなことを記事にしてきた。
 
が、気になるのは我が街の街路に植えられたサクラ。
 
2
 
ソメイヨシノだと思っているのだが、街路に並んでいるのに花の咲く時期が微妙に違うのだ。
写真でも、隣同士なのにもかかわらず手前は満開だが、となりはすでに散って葉が多く出ている。
 
3
 
両方の枝の重なった部分だが、あきらかに咲く時期にずれがある。
 
ほかにも街路樹によって咲き方が違うのだ。もしかして、これはソメイヨシノではないのか?
あるいは雑種か? ……しかし、苗の品種をわざわざ変えて造園したとは思えない。
 
もしかしたら、わずかに植えた場所が違うことで、微気象が変わってきて、大気の温度が違うのかもしれない。あるいは一部だけ冷たい風が吹いて開花が送れるとか……。同じ遺伝子を持っていても、咲き方が変わることもあるのだろうか。
 
 
林業でも挿し木苗だと、基本的にみんな同じ遺伝子を持つ苗を植えることがあるのだが、植えた場所によって標高や斜面、日照、土壌、水分……みんなが影響して、木の成長は違うと聞いた。だから、放置しても自己間引きするというのだが……。
 
 
さて、ソメイヨシノにも環境差が出たのかどうか。

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