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2018/05/11

作業道の悲劇

大分行で見た現場シリーズ(になるかどうか……。)

 
 
17_2   17_8
 
昨年7月の台風で崩れた作業道。見るも無残だが、法面は、やっぱり高さ2メートルを超す。道の入れ方に問題があったことは間違いない。
 
ただし、その上に広がるスギ林を見ていただきたい。枝葉のついた樹冠部は梢近くの3~4メートルぐらいしかない。下の枝はみんな落ちていた。これはスギの密植効果だ。上手く利用すれば自然と無節になるのだが……。
 
山主は、密植して目細の木目にして質のよい柱材生産を狙ったようだが、肝心の柱材がうれなくなり放置した模様。そのため密植のままになり、林齢は50年近いと思われるが太さは20センチなさそう。(九州では、かなり細い方) 
 
そして樹根も発達しなかったため、台風でバタバタ倒れたらしい。
 
 
17_5
 
 
だが、カワイソウな面もあるという。なぜなら、この崩壊を招いた作業道、自分の森のために開削したのではないからだ。
 
実は、この山林の奥にある山を主伐(皆伐)することになり、請け負った業者が道を入れさせてくれと言ってきたそうだ。それを了解したところ、こんな道をつけられたわけ。
 
樹根の張らない山づくりをした責任もあるが、同時にこんな道を入れられた被害者でもある。
この道が崩れて、置くの主伐は完了したのかどうかはわからない。
 
4  写真は同じ地区に広がる皆伐地ですが、イメージです。
 
 
おそらく森林経営管理法案が通って実施されたら、日本中でこんなことが起きるんだろうなあ。主伐が促進され、はげ山が増える。そして、そのためにいい加減な作業道を入れられる。
たとえ伐る山までの土地所有者が不同意でも、「勧告」とやらで無理やり道を入れられ……そしてはげ山も道も崩れる。
 

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コメント

なるほど、私の住む市の奥の丘陵地もそんな気配が。

作業道はあまり一般人の目に触れませんが、人知れずスゴイことになっていますよ。

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