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森と林業の本

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2018/05/27

都立林試の森公園にて思う

東京の講演終了後、私は目黒駅前のホテルに泊まった。

そして翌朝は目黒駅周辺を歩くとともに、都立林試の森公園に向かった。
 
目黒界隈は、意外とアップダウンのある地形である。駅からわりと下って徒歩20分くらいだろうか。目黒不動尊(瀧泉寺)の隣にある。
 
なぜ目黒駅なのか、なぜ林試の森なのか、という理由はちゃんとあるのだが、それは改めて紹介するとして、実は林試の森を訪れるのは初めてではない。20代の頃に一度訪れている。
 
それは……デートであった(^o^)。
 
東京にいる彼女(と言ってもつきあっていたわけではなく、昔からの知り合いで、久しぶりの邂逅であった)と待ち合わせたのが目黒駅前で、それから目黒寄生虫館を訪れ、そこから足を伸ばして林試の森を訪れたのだった。
 
ちなみに、このコースを選んだのは彼女。某研究所勤務の彼女はなかなかマニアックなのであった。そういや彼女は、当時鳥類の寄生虫を研究テーマにしていたんじゃなかったっけ。
 
とはいえ、その時と今回はずいぶん様子が違う。当時はもっとだだっ広かった気がするのだが、今回はわりとこんもり、巨木の立ち並ぶ公園になっているので驚いた。
 
なお、「林試の森」という名だが、説明の必要はないかもしれないが、かつて林野庁の林業試験場(現在の森林総合研究所、いや国立研究開発法人森林研究・整備機構)がここにあった名残だ。それが筑波に移転した跡地を都が公園にしたものである。
 
だから、こんな碑がある。
 
031  032
 
林業研究発祥の地、である。そういや、本多清六などが学んだ東京山林学校も、最初はここにあったのではなかったかな。
 
 
今回訪れてちょっと驚いたのは、この森には想像以上に多くの外来樹種が植えられていたこと。相当珍しい木もあるが、植物園とは違って木材生産に役立つかどうかという視点で選ばれたのだろう。
明治時代に植えたものは、現在かなりの大木になっている。
 
040
 
昭和初期の試験場内。
 
広くて比較的平坦だから、ジョギングをしている人や、幼児の遊び場としても重宝されているよう。こんな公園の近くに住んでいたら借景になるうえに日々歩けるから羨ましい。
 
 
彼女、今はどうしているだろうな。。。と、しんみり懐かしい。

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