『鹿と日本人 野生との共生共生1000年の知恵』 の見本ができた。発行予定日より2週間前という、ちょっと早いスタート。
改めて紹介というか公表したいのだが、とりあえずほっ。
そんなところに「シカの首に鈴、ならぬGPSを自動装着する」計画があるそうだ。静岡県である。
獣害、シカ害が叫ばれているが、肝心のシカの生態を知らないと駆除も防御もできないよ、というしごく真っ当な声どおり行動を調査する必要があるのだが、そのために首にGPSを付けようというのだが、実は付けるのは大変。
一度生け捕りしなければならないからだ。そして暴れないよう麻酔をして、眠らせてから装着しなければならない。死なせたら、意味がない。
ちなみに写真は、GPSを装着した奈良の.シカ。奈良のシカだったら装着は比較的簡単。麻酔をかける必要もないだろう。近づいて頭をなでることもできる。鹿せんべいでも喰わせつつ手早く、装着するのは可能だ。(写真のGPSは少し大きすぎるが。)
だが、野山のシカなら近づくことも触らせることも無理である。そこで自動装着……?
方法は筒状の給餌器にシカが首を突っ込んだら自動でGPS付き首輪を装着してしまうというもの。
対象は角のないメスやコジカになるが、メスなどは群をつくるから1頭に装着できたら群の行動を把握できるようになる……はず。その情報を一定時間ごとに飛ばして、クラウドにため込むという魂胆である。そうしたらスマホでも位置が見られる。
現在のところは首輪に付けるGPSを開発中で、実験は秋からするということだ。
さて、もくろみ通り行くかな? 首罠というのは、意外と難しい。通称のくくり罠以上に警戒するだろうから、まず給餌になれさせないといけないし、首輪が巻き付けられるところまで首を突っ込んでくれるか? 装着に驚いて暴れて首を締めるかもしれない。
それに群行動というのも、奈良のシカを見ているといい加減。結構、離合集散が激しい。
とまあ、腐すよりは成功を祈る。
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