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森と林業の本

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2018/06/22

マスオさんクラブ?

まったくドーデモよいことを書く。内容を深く考えないように。

 
 
ゴールデンウィークで訪れた大分の森。そこで森の中の懇親会を開いたのだが、参加人数は20人くらいか。
 
2
 
面白かったのは、このなかにマスオさんが少なくても3人いたことだ。
 
マスオさんとは、「サザエさん」のキャラクターで、サザエさんと結婚して磯野家と同居している人物の名前。苗字はフグ田だから、婿養子ではないが、磯野家に入っているわけだ。
つまり婿が、妻の家に婿養子か否かはともかく、同居している状態を指す。
 
この時のメンバーにも、妻側の家業(林業)を婿が継ぐ形が何人もいたのだ。
 
婿としては、それなりの葛藤はあるらしい(^o^)のだが、自分が選んだ道だろう。まあ、妻側の親からすると、息子がいないか家業を継いでくれなかったからか、後継者がいない、もしくは娘が継がなくてはならないところを婿が継いでくれたら大歓迎というわけだ。残念ながら娘では継ぎづらい家業もあるからね。
 
夜は酒も入って「マスオさんクラブ」をつくろうぜ、なんて声も上がった\(^o^)/。
 
こういう家業の後継は、日本的なのだろうか。家業は株式会社化しているわけでなかったら、後継者は家族から出すのが一般的だ。とはいえ職業選択の自由もあれば、相性・能力の問題もあるから、必ずしも息子娘が継げるわけではない。
 
そこで日本的社会では、婿取りという方法がわりとある。江戸時代から続く事業の場合、優秀な人物を娘と結びつけて継続させることは、商家に多かった。たとえば優れた番頭とか、同業他家の次男以下を家主の娘と添わせて事業を継がせるわけだ。
むしろ武家社会では、ぼんくら息子に継がせたことで失敗するケースが多い。その点、息子がいても娘に優秀な婿を迎えた一家の方がよい後継者を得ることができた。
 
血脈よりも人物本意。この方式で、何百年、なかには1000年を超えて継続する企業が存在するのだ。これが日本の会社の特徴でもある。
 
西欧の近代合理主義からすると、法人化することで(株式)所有と経営の分離を計るように発展したのだろうけど、仕事の中にはサラリーマン社長では上手くいかない業種もある。
林業も家業の典型だろう。何十年、ときに100年先を見越して経営を考えないといけない。
なかなか法人にはしづらいし、何年かごとに社長を変える会社では林業を維持するのは難しい局面もある。
 
とはいえ、娘だって今どき家業のために意に染まぬ相手と結婚するのは現実的ではないだろうからなあ。好ましい相手に、家業を継いでもいいよ、と言わせて結婚するのが理想的(^o^)。その際に妻側の籍に入るかどうかはケースバイケースだろう。婿側の家族にとっては、養子に出すのは許せん、という気持ちもあるだろうし。
 
ま、家業の継続を生まれながらに科せられている子どもたちも大変だろうねえ。。。 

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