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2018年7月

2018/07/31

中日新聞に「明治の林業」コメント

メッセージで中日新聞の記事を送ってくださった人がいる。

 
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7月28日である。
 
送っていただいて思い出したのだが、1ヶ月くらい前に、中日新聞から電話取材を受けたのであった。なんでも100年企業を紹介する記事に、その時代背景を説明する欄があって、次は木材会社なので明治時代の林業の様子を教えてくれ、というものである。
 
う~ん、私の本分ではないのだが、サービス精神旺盛な私、ついしゃべってしまいました。
 
それでこんな風にまとめられた。
 
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できるだけ意外感のある情報を、ということで、当時は林業が花形産業であったこと、治水政策でも日本は欧米より進んでいると評価されていたこと……などである。
 
林政が欧米より進んでいる、とは語弊があるのだが、日本が教えを受けたドイツはともかく、イギリスやアメリカと比べて、ということになる。なんたって「ネイチャー」誌で日本の治水政策が褒められたのだから……。
それだけ日本は水害が多くて、さまざまな対応を迫られていた、その中には森林政策も含まれていた、というのが正しいのだろうけど。
 
 
そういや、中日新聞からは肝心の新聞が届いていないな(>_<)。記者の名前も忘れちまった。

2018/07/30

オルタナティブな仕事~Look Malaysia

私が森林ジャーナリストを名乗っているから、森林やそれに付随した水害や獣害のような記事ばかり書いている、と思う人もいるだろう。

 
だが、私はもっと幅広いのだ。
 
ここで新たに手がけた仕事を紹介しよう。
 
こんな記事も書いている。
 
 
このサイトの趣旨などは、トップページに書かれてあるから省略するとして、その中の「もう一つの日マ交流史-マレー世界に渡った日本人」の項目は、私の執筆である。
 
簡単に紹介すれば、日本人がマレー世界を知って、関わって行った歴史を書き留めていく試みだ。まだ始めたばかりだが、少しずつ更新していきたいと思う。
 
そのうち、日本のボルネオ南洋材開発史もひもとこうかと思っている。
 
 
せっかくだから、私のマレーシア交流史も触れておこう。
随分前になるが、私はマレーシアと日本を結ぶ草の根交流グループを運営していたことがある。NPOとかNGOと名乗るまでもない任意団体であるが、大阪でマレーシア好きの人々の集まりであった。またマレーシアからの留学生とも交流していた。毎月一回の例会を開くのは結構きつかったけれど……。
 
 
このところ遠ざかっていたが、最近はまたマレーシアが話題に登ることが出てきた。その関係で、今回の仕事にも結びつくのだが……。
あらためて振り返ると、私が毎年のようにマレーシアに行っていた頃は、マハティール首相が「Look East」と呼ばれる政策を強力に推進していた。東方を見よ……これは日本を見ろ、日本に学べ、という意味で、これまで宗主国だったイギリスを始めとする西欧ばかりに眼を向けていたマレーシア支配層に、モデルは西欧ではなく日本だ、と訴えた時代である。そして大量の留学生を送り込んだのである。
 
今なら、すぐに「日本スゴイ」とはしゃぐ軽薄者が出たかもしれないが、当時はもっとおくゆかしく、「日本をモデルなんて……」とちょっと恥じらいつつ、でもくすぐったく嬉しい気持ちにさせたのだった。「もし、日本がなかったら……」と西欧を非難し、日本を持ち上げる演説をするマハティールはかっこよかった。
 
そういや、私はマハティール首相と握手したことがある(^o^)。
 
別にたいしたことではない。あるヒンズー教寺院を訪れていたところ、物々しい警備だったので、何事かと聞くと、マハティール首相が訪問するのだそうだ。そりゃ撮影チャンス、と私はカメラを構えていたところに到着。
マハティールが警護に囲まれて車から下りて歩いてきたが、なんと民衆が駆け寄ってマハティールに握手を求め始めたのだ。警備も何のその、すっかりマハティールは民衆に埋もれてしまった。そこで私も写真なんか撮っているどころじゃない、と飛び込んで、手を伸ばして握手してもらったのであった(笑)。
 
しかし、あのユルイ警備もよかったが、マハティールのカリスマ性には恐れ入った。。。
マレーシア友好団体やっているんだから、マハティール氏が日本に来た時を狙って、我々で講演会を開けないかと夢見たり……ま、いろいろあった(笑)。
 
そのマハティール首相は20年間の長期政権の末に2003年に引退したが、今年、まさか93歳で政界に復帰するとは思わなかった。ときの政権の腐敗に怒って、野党候補となって立ち上がり当選したのである。それが今年5月だ。
 
93歳の新首相というのも驚きだが、意外やもうろくしていず、今のところ結構俊敏な政策決定をしている。腐敗を一掃するとともに支持率も上々のようだ。
 
 
さて、私も再びマレーシアと向き合ってみようかと思い出したこの頃である。
 
 

2018/07/29

Yahoo!ニュース「育ちすぎた森は、水害を拡大…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「育ちすぎた森は、水害を拡大しているのか 」を書きました。

 
 
実は、この記事の元になる原稿がある。明後日が締め切りの雑誌原稿なんだが、どうも気に食わない。ちゃんとまとまっているのに、何かその媒体には合わない気がした。
 
そのとき、天恵のように(笑)、別のアイデアが浮かんだのでそちらのテーマを元に原稿を書くことにした。それはそれで現在進行中なんだが、せっかく書き上げていた原稿をそのまま没にするのはもったいない。
 
で、また閃いた(笑)。Yahoo!ニュースにアップしよう。
 
もちろん、そのままてはない。気に食わないと思ったから没にしたのに、それをそのままアップするのはケシカラン。ただ、テーマを少し変えて文章も書き直すと、Yahoo!ニュース向きになるのではないか、と思ったのだ。
 
思いついたら、そのままとりかかり(本来の締め切り原稿はそっちのけで)、なんとか書き上げたというわけ。こちらは締め切りなどないのに。
ちなみに元原稿は、水害テーマだけど、育ちすぎた森~とは全然違っている。不思議だが、そんなものなのだよ。
 
さあ、雑誌の方の原稿を書かねば。今度はガラリと違ったことを書くぞ。
 

2018/07/28

「防災省」設立構想

今晩は、近畿圏を台風12号が通過予定。緊張した時間を送っている……と書きたかったのだが、今のところ雨も降っていない(~_~;)。風もほとんどないなあ。近隣には避難勧告の出た地域もあるのだけど。 

さて、そんな相次ぐ災害に備えて防災省(仮称)の創設案が登場している。

 
先日、札幌で開かれた全国知事会議でも「国難レベルの巨大災害に負けない国づくりをめざす緊急提言」の創設が提案され、採択されていた。また自民党総裁選挙に出ると噂される石破茂議員が「防災省創設」を掲げたことも話題になった。官邸側としては、こうした政策を潰そうとしているから実現可能性はさほど高くないが。
 
防災省構想は、もともと阪神大震災が起きたときに総合的な防災・災害対応を行う部署が必要として、アメリカのFEMA(緊急事態管理庁とでも訳すのかな?)のようなものをつくろうとしたのが最初のはず。それを関西広域連合が提案するようになり、石破議員も取り上げたというのが流れだと思う。
 
実は先日、英字新聞の記者から、この防災省案についてのコメントを求められた。
私が以前にYahoo!ニュースに書いた「山川省構想」を読んで、防災省と似ているからだという。
 
山川省構想とは、土倉庄三郎が唱えたもので、時期と内容もかなり違う。明治時代だけに、山川省は、防災のための緑化と森林整備が第一義であった。ただ、山と川を扱う官庁がバラバラでは効果が出ないという発想は、防災省にも通じるところがある。つまり縦割り行政を廃する目的である。
 
求められたコメントは、
 
・防災省を創設すると、防災強化の名目で政府は自然破壊に繋がる無駄な公共事業を認可しやすくなる恐れがあるか。
・政治家、学者たちは防災省に「被災地の復興まで担当する権限」を描いているようだが、町村レベルで山川の復興をどこまで考えているか。
・仮に農林水産省が分割され「山川省」を創立すれば、防災省よりうまく行くと思うか……。
 
というものだった。
 
想像される防災省の役割は、
各省庁がバラバラに取り汲んでいる防災・災害対応を調整すること。
防災内容などの基準を一元化すること。
専門知識・技術を持つ職員の養成と専属にすること。
 
この3つだろう。その点からすると、
防災省が、公共事業を認可して自然破壊が進むとは考えにくい。むしろ、権限のないまま提案する無力な官庁になるかもしれない。また専門知識を持った職員を本当に養成できるのか。数年ごとに転勤させる体制を改変できるのか。
日本の中枢は、遠い未来の姿を描くのが不得手で、社会の将来像や自然環境の保全に対する意識が低い。防災省ができても、インフラの復元や、防災施設の建設など目先のハコモノと復興ばかりを優先するだろう。防災名目なら自然破壊も仕方ないと考える可能性だって大。
インフラが復元できた頃には、そこに住む人がいなくなるかもしれないのに……。
 
と返事した。
 
つまり、関係省庁(気象庁、消防庁、警察庁、防衛省、国土交通省、農水省、林野庁……)に命令する権限はなく、あくまで「調整」官庁になるだろう、ということだ。
とはいえ、縦割りゆえの弊害が減るのなら、考えてみるのもよいかもしれない。防災という錦の御旗で「開発」に待ったをかける力になるのなら。 

2018/07/27

北限の紅茶?

なんと宮城県で紅茶の生産を行っている農園があるそうだ。

 
北限の紅茶「キタハkitaha」と名付けて、昨年より販売を開始しているという。石巻桃生町の鹿島茶園であるが、単にお茶農家としても珍しいのに、なんと紅茶なのだ。
 
チャノキは、もともと温暖な気候の照葉樹林に生えている木。東南アジアから西南日本へと延びる照葉樹林ベルトの産物だ。 
それだけに東北で栽培するのも大変だろう。
 
東日本大震災後に日本茶では売上は伸びないと考えて、静岡で紅茶生産も行う茶農家の指導を受けて紅茶に切り換えたそうだ。どんな品種を使っているのかわからないが、茶葉は肉厚になっているという。また紅茶への加工は、静岡に送って行う。
 
日本茶なら日光を遮って茶葉にテアニンを生成させる。土も肥沃にする。
しかし、紅茶は貧栄養土壌できつい日光によってタンニンが多くなければいけない。さもないと紅茶特有の渋みや香りが育たない。ティーベルトと呼ぶ日射の強い地域は、日本では奄美諸島以南。鹿児島でも足りないと言われるのに、宮城でつくるとなると、大変だろう。
 
宮城は言うまでもなく冬の寒さは厳しいだろうが、夏は意外と日射が多いのかもしれない。今年はきっとスリランカも真っ青なほど高温だろうから、美味い紅茶葉が育っているかもしれない(~_~;)。
 
 
呼び方が「和紅茶」なので、世界標準の紅茶の味ではなく、日本的なハーブティ感覚の紅茶なのだろうか。まあ、国産紅茶のほとんどは、そちらの路線だが。
 
「新東北みやげコンテスト」に優勝したそうだから、少しずつ出回るかもしれない。いつか東北・仙台に行ったときに探してみよう。
 

2018/07/26

ハンゲショウからギボウシへ

7月も終わりに近づいたので、また生駒山中の湿地に出かけた。

 
先月30日の記事でも、ハンゲショウの群落を見ていたことを報告したが、1ヶ月経ってどうなったか。
 
Photo
 
まだ咲いていました(正確には葉だけど)。でも、かなり萎れかかっている。この後、白い葉はどうなるのだろうか。
 
 
その代わりに咲き始めていたのは、こちら。
 
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これはギボウシの仲間。多分、ミズギボウシだと思う。花はしろっぽく写っているが、わりと赤みや紫を帯びている。これがアチラコチラに咲き始めたら、また景観が変わるだろう。
湿地も移り変わっていきます。
 
 

2018/07/25

農水省・林野庁人事のことなど

霞が関で大きな人事移動。

農水省事務次官が奥原正明氏から末松広行氏に。末松氏は、現在経産省に出稿して産業技術環境局長だそうで、出向中の人がいきなり次官というのは異例の人事だそうだが、そんなことにはあんまり興味はない。
 
林務では、奥原次官が森林経営管理法のほか、一連の「改革」という名の「林業の成長産業化」を主導したわけだが、果たして交代がどんな影響を及ぼすか。
 
末松氏は、もともと農水畑……畑といっても米作中心(~_~;)だそうだが、以前は林政部長だったこともある。官僚らしくない、という評判だったが、私的には官僚そのものに思えた。
 
そう感じたのは、在籍中に立ち上げた木材ポイント制度のとき。私は、これこそバラマキ以外の何ものでもないと思っていたし、最後は外材にまで木材ポイントを与えることになって、終了したわけである。 それが林業に与えた影響への評価も??だ。
国産材の建材をせっかく注文したのになかなか手にはいらない、と建設業者に不信感を植え付けたような気がする。
もっとも、最近では木材ポイント制度で国産材家具が増える契機になった……という声もあって、何がどう転ぶかわからない(笑)。
 
一方で林野庁長官の沖修司氏も退任し、後任は次長の牧元幸司氏だそうである。
沖氏が唯々諾々と奥原次官の路線に従ったわけだが、さて、こちらもどうなるか。
 
沖氏は技官出身だったが、牧元氏は事務官出身である。東大法学部出身ながら、在学中から緑の会に属していたとかで、わりと植物系・森林系には馴染んでいたらしい。
 
※ちなみに「緑の会」で検索すると、NPO緑の会というのがヒットするが、これはEM菌などをばらまく団体である。また東京大学法学部の緑会は、学生自治組織のこと。東京女子大学の緑の会は、カフェ巡りをするサークルのようである。多分、いずれも関係ない(~_~;)。
 
林野庁では、トップが技官出身と事務官出身が交互に交代する。 
日本の官僚は、ほとんどが東大法学部出身者がトップに立つ状況にあるが、林野庁だけがかろうじて技官もトップに上がれるのは、戦後占領軍であったGHQの勧告があるからだという。林政のトップは森林のことを知っていないといけない、と強力に押したからだ。
 
そのためか今度はどちらか気にする声がある。技官だったら林業のことを知っている……という期待があるのかもしれない。たしかに法学部出身でしかも農水省から来たと聞いたら林業のこと知らないだろうな、とは感じる。
 
ただ、最近はあんまり関係ないような気がする。林業のことを知っていると言っても、下手に業界に染まっているだけかもしれないし、事務官出身の方が素直に勉強して世間の視線で林業を眺めるから、改革には向いているようにも思える。
 
さて、お手見拝見である。(期待していないけど。)
 
 
なお、まったく関係ないが、現在「LGBTは生産性がないので支援は不要」と月刊誌に書いてお騒がせしている杉田水脈自民党議員は、鳥取大学農学部林学科卒だそうである。
現在の活動に、この経歴が反映されるようなことはまったく感じられないが、大学の専門とはその程度のものである。
 

2018/07/24

啓林堂書店奈良店の『鹿と日本人』

近鉄奈良駅前の啓林堂書店。ここは奈良本が充実しているのだが、そこで見つけた。

 
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奈良本の棚は三列ぐらいあったかと思うが、その真ん中に。
 
ようやく、ここに並んだか、とホッとした(^o^)。
 
『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』は、動物本であり、善宅には獣害問題を考えてもらう本として書いたのだが、やはり第一義的には奈良のシカ、ナラシカのことを記したのであるから奈良本なのである。ここで売れないと困る。
 
ちなみにレジ横にも。
 
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奈良本、とくにナラシカ本コーナーができていた。
 
改めてみると、ナラシカの本は、読物は少なくて写真集が多い。ざっと見ただけでも5、6種類のナラシカ写真集が発行されている。
やはりナラシカは、逃げないし、数は多いし、人と絡むし、絵になりなりやすく撮りやすい、つまり非常に被写体として優秀であることを再確認(^o^)。
 
私も、奈良に行ったら、とりあえず鹿の写真撮っているしね。。。

2018/07/23

学術会議と第二種特定鳥獣管理計画

日本学術会議が、「人口縮小社会における野生鳥獣管理のあり方の検討に関する審議について」(依頼) という文書を出している。山際会長からの依頼だが、いわば学術会議をげて研究せよ、という方針決定だろうか。

 
ようするに、増えすぎた野生鳥獣(とくにシカとイノシシを挙げている)の対策を各学界で考えてくれというわけだろう。
 
その背景には、「生物多様性国家戦略2012~2020」に示された「第2の危機」(自然に対する働きかけの縮小による危機)がある。
 
 
増えすぎた野生鳥獣のことを環境省的には「第二種特定鳥獣」という。第1種特定鳥獣が、生息数が著しく減少して生息域も縮小している、いわゆる絶滅危惧種を指すのだが、その反対に増えすぎて人間社会に悪影響を及ぼしたり生態系をゆがめる存在としての「第二種」がある。
 
実は、奈良のシカは、この第二種に当たるのだよ……。
 
 
この手の施策は、環境省と農水省が立てているが、そのバックボーンとなる研究が十分に行われているかどうかは怪しい。それぞれ研究機関を抱えているのだが……。学術会議はその後押しをしようというのだろうか。
ちなみに日本学術会議とは、総理大臣の所轄なのだが、政府から独立して職務を行う特別の機関、と位置づけられている科学者の代表団体だ。
 
 
しかし政府の目標は、5年後にイノシシとシカの生息数を半減させることだと。本気か。雄大な目標だ(笑)。ちなみにシカの生息数は、現在300万頭を優に超えている。
 
林野庁は、2025年までに木材自給率を50%にするという目標を掲げている。なんだか似ている(笑)。
 
どちらも科学的・社会学的な検討が欠かせないし、専門人材の育成が重要だろう。かたや鳥獣生態の専門家(捕獲の専門家、ではない)。かたや森林経営の専門家(伐採の専門家、ではない)。
どちらも各分野の学界の研究の後押しが欠かせないはずだ。果たして政府に聞く耳を持っているかどうか知らないが。
 
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今年、奈良公園で生まれた?“第二種特定鳥獣”もたくさんいる。

2018/07/22

貫通せよ!(どこを?)

実は、胃カメラを飲むことになった。

 
先日、定期的な胃ガン検査でバリウムを飲んだところ、粘膜下のポリープが見つかり、「おそらく良性。心配ないと思うけど、一応、胃カメラで調べとく?」と主治医に言われて、それを断る勇気がなかったのでやることになった。
 
ところが予定日に風邪を引いて、喉も鼻も腫れて詰まったので中止とし、今回は再チャレンジとなった。まだ少し鼻水が出るのだが、胃カメラは鼻の穴を通すことになっている。
 
いよいよ本番に臨むと、「ありゃ、鼻の穴が小さいな。通るかな。痛い?」なんて言われつつも左の鼻の穴からファイバースコープを挿入。そりゃ痛いよとヒイヒイと言いつつ、なんとか貫通した。胃に入ると痛くもなんともないのだが。
 
結果としては、ポリープは良性でした。ま、ほかに気をつけるべき点などが見つかり、当面酒や刺激物は避けるように……というお達しが。。。。
 
 
ところで、この医院は駅前にあるのだが、私は本来なら原付バイクで行く予定だった。我が家から歩くと遠いというか、坂道がきついのだ。
 
ところが、バイクが始動しないのだよ。セルモーターでかからない。2サイクルエンジンなので、バッテリーが上がってもペダルキックでも始動できるはずなのだが、どうにも動かない。
ヤバイ。バイクを使えないとなっても炎天下歩いて行く元気が出ない。そもそも時間も間に合わない。そこで自動車で行った。おかげで駐車料金が高くついたのだが……。
 
検査の帰りに、バイク店に寄った。そして症状を説明して、バイクを取りに来てもらうようお願いした。
そのときに思い出したのは、バイクが始動しないので点検したところ、マフラーの排気口に土が詰まっていたこと。どうやら蜂がマフラーに巣をつくろうとしたらしい。
 
そこで5センチくらいの釘で土を突き崩した。しかし、それでも動かなかった。
 
その話をすると、バイク店の店主は、「それだよ、原因は。入り口の土を除くだけではダメで、針金を突っ込んで中をよく通るよにうしたら、大丈夫」という。
 
帰って、さっそくやってみた。針金をあんまり奥まで突っ込むとマフラーが壊れるんじゃないかと心配したのだが、思いっきり突っ込みガリガリとやる。
 
すると……一発で始動!
 
これが原因か!(°o °;)
 
なんでも、よくある現象らしい。ま、田舎ならでは、だけど(~_~;)。 
 
調べてみると、たしかにネットでも紹介されている。ドロバチとかジガバチという蜂の一種らしい。しかし、マフラーの中にいるはずの幼虫はどうなったのかな。。。
 
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原付バイクの排気口。ここに泥が……。それを貫通させたのだよ。
 

2018/07/21

Yahoo!ニュース「再発見されたニホンオオカミの…」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「再発見されたニホンオオカミの頭骨が奈良で公開中! 」を執筆しました。

 
これは、別件で岸田日出男のことを調べていたら、ちょうど遺品のミニ展示会が開かれていることを知り、しかもその中にはニホンオオカミの頭骨があることを知って仰天したので、とりあえずその点を記事にした次第。
 
なお、なぜ「再発見」かというと、以前岸田家にニホンオオカミの頭骨があると新聞に載ったことがあるから。 ただ公開していなかったので、見ることはできた人はごくわずかだろう。今回は、町に寄贈されたから公表できるようになったのだ。
 
現在のところ、奈良県内のローカルニュースにしかなっていない模様だが、もったいない。
おそらくマスコミが岸田日出男という人物を知らないこと、またニホンオオカミの骨がいかに貴重かということも気付いていないからだと思う。
 
ニホンオオカミについては記事に記したが、わりとロマンを持って語られるわりに、実態が驚くほど知られていないのだ。そして研究材料となる物(骨、毛皮)も極めて少ないのである。絶滅したのはたかだか100年ほど前とされているのに、数千万年前の恐竜並の資料しかない。
 
また岸田日出男も日本の自然(とくに紀伊半島の自然)を語る上で注目すべき人物なのだが、評伝の一つもないし、奈良県でも忘れられつつある。
 
私が執筆を急いだのは、22日(つまり明日)と28日にトークショーが開かれるため告知も兼ねたかったから。
私は、明日は行けないが、できるかぎり28日は顔を出す予定。遺族も出席されるというので会いたいからだ。またニホンオオカミ・ファンも全国から集まるかもしれない(⌒ー⌒)。
 
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ちなみに、8月に東吉野村でオオカミミュージアムというイベントが開かれる予定だが、こちらの主催は、ニホンオオカミは絶滅した、もしくはニホンオオカミという種は存在せずタイリクオオカミと一緒だから、大陸からオオカミを連れてきて日本の野に放て、という集団の、私からすればEM菌か熊森協会なみの唾棄すべき世迷い言を主張するそうだから、ニホンオオカミ・ファンからすると天敵だ(笑)。
 

2018/07/20

野生動物ジャーナリスト宣言

所用で神戸に行き、その帰りに大阪のジュンク堂書店難波店に寄った。

 
やっぱり、まず確認したくなるのは『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』のありか。
さすがに巨大書店だけに、科学系の棚も細かく区切られていて、生物と一括りではなく、動物棚、哺乳類棚まである。
 
2
 
ありました(^o^)。ほっ。
 
奈良県内の書店では、郷土棚に置いてほしいよ~とごねていたが、大阪では順当かなあ。
しかし、新刊なんだから新刊棚にも置いてくれ……と次々に希望が出てくる(~_~;)。
 
それはともかく、ここは哺乳類棚で、ネコ本が多く並んでいる。が、『鹿と日本人』の下の段を見てほしい。
 
1
 
こんなラインナップ。ここで注目してほしいのは、『イノシシと人間~共に生きる 』だ。
これ、私も執筆者の一人。
 
リンク先を見てもらえばわかるが、10数人の執筆者の中に私も混ざっている。当時、特別イノシシに詳しかったわけではないが、生駒山に出没するイノシシ?イノブタ?について取材したことがあって、そこから膨らませた話を記した。なんと2001年の出版。
 
つまり、二大害獣扱いされている、イノシシとシカの両方を私は抑えているわけだ( ̄^ ̄)。
私は、野生動物ジャーナリストなのである。。。。
 
そのつもりで見れば、タイトルだって似ているだろ?
 
『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』
『イノシシと人間 共に生きる』 
 
 
 
追伸・別の棚(森林)にこの本もありましたよ(^o^)。
 
3
 
『森は怪しいワンダーランド』。この本にも、オランウータンだの、オオコウモリだの、湖の怪獣だの、森の精霊だの、動物ネタ?がいっぱい。

2018/07/19

「ハゲタカ」で思い出すイヌワシ皆伐

ドラマ「ハゲタカ」を見た。

 
幾度かドラマ化されているが、改めての登場である。舞台は1997年。バブル崩壊であえぐ日本の経済界に食いついてくる外資ファンド……。その外資を「ハゲタカ」と呼んでいるのだが、ようは腐肉(経営が傾いた会社)を喰らう鳥が舞い降りてくるイメージなんだろう。
 
で、主人公は外資ファンドの鷲津。名前がワシなのだが、ハゲタカというタイトルをひっくり返したようにドラマではイヌワシに憧れてバードウォッチングする姿が描かれていた。
 
それで思い出したのだ。
 
私は、Yahoo!ニュースに 「イヌワシのために皆伐」の裏に透ける意図  という記事を書いたことがある。2014年8月、つまり4年も前の記事だ。
 
まあ、リンク先を呼んでもらえたらよいのだが、イヌワシの棲息地を守るために餌場としての草原をつくらねばならない、そのためには皆伐が必要……という動きを紹介したのだ。
 
私は、草原生態系も大切だと思っているし、イヌワシが草原性の猛禽類であることも知っている。だからイヌワシのためには草原につながる皆伐という理屈はわかる……と記している。
 
が、同時にそれが世間に皆伐も悪くないんだよ、というアピールであり、林野庁は今後皆伐施策を推進する裏の意図を感じたのである。
 
最後は、このように締めくくった。
 
皆伐は猛禽類のためになる、地元も歓迎、だから国有林をどんどん伐ろう、という声だけ広がって、技術もノウハウも規範もないまま全国で行われる可能性だってあるだろう。よほど慎重に取り組まないと歯止めのない皆伐が進みかねない。
 
 
さて、4年後の今、どう思う? 私の「予言」は当たったのか? 今はイヌワシなんかいない地域でも、どんどん皆伐を推進しているが。イヌワシに(国有林の皆伐を)露払いをさせて、本体(民有林)を喰らったのではあるまいか。肉を狙って空を舞っているのは、イヌワシかハゲタカか林野庁か。腐っているのはどっちだ?
 
せっかくだから、当時の記事の写真を再録しよう。
 
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2018/07/18

ルネサンス本流行り?

このところ、購入した本。

 
森林のルネサンス
 
木のルネサンス
 
なんだか、ルネサンス流行り? もちろん、両者はまったく別物。だが木とか森にはルネサンスという言葉が似合うというか、使いたくなるのかもしれない。
 
 
森林のルネサンス」は、林業経済調査研究所発行で、これまで幾度も開かれてきたシンポジウムのまとめ。そのシンポ自体が、ルネサンス・シリーズなのだそうだ。
 
第1章 広葉樹ルネサンスで、 むら・まちを活かす
第2章 “里エネ”ルネサンス─活かそう地域のエネルギー
第3章 国産材ルネサンス!─創る・繋ぐ・調える 森と木のビジネス
第4章 森林と食のルネサンス─創る・楽しむ・活かす 新たな山の業
第5章 Wood Job ルネサンスへの道─若者を山村、林業へ
第6章 子どもと森のルネサンス─育てよう 地域の宝もの
 
木のルネサンス」は、エネルギーフォーラム発行、熊崎実著。ドイツと日本の林業を比較しつつ、木の時代」を迎えることを訴えている。
 
第1章 「木のルネサンス」を予見するラートカウの林業史観
第2章 世界に先駆けて育成林業の道を開いた東西の雄:ドイツと日本
第3章 この四半世紀の動向:興隆するドイツ林業と凋落一方の日本林業
第4章 森林資源の状況から予測される日独林業の将来展望
第5章 激変が予想される木質バイオマスのエネルギー利用
第6章 新しい「木の時代」をどのように迎えるか
 
 
どちらも発行間もない。実は、まだ全部読んでいないのでした(~_~;)。
 
でも、ルネサンス本と言えば、私にとっては、これだよ、これ。
山村のルネサンス」。これは発行が1986年だから30年以上前の本だ。著者は村尾行一氏。
内容は一口に言えぬ。焼畑から林業の根幹の理論、そして日本林業のダメダメさまで、全部、この本で教わった。
私は、この本で目覚めて、森林・林業問題を扱おうと決心したのだ。いわば私の思想の原点だ。 
 
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ルネサンス3兄弟(^o^)。
 
これらを全部読んだら、日本の森林・林業を見る目が変わる、かもしれない。

2018/07/17

暑い日に厚い資料……

この異常な暑さの夏をいかに過ごそうか……。

とても、緻密なことは考えられない。
 
というわけで、今日は某所に調べごとに。調べ、というより、実は調べるための予備調査みたいなもので、この手のことを調べるには、どこに行ったら資料があるの? 誰にあって話を聞けばいいの? ということに当たりをつけるための相談という程度の意味合いだ。
 
 
……それがとんとん拍子に話が進んだ。最初のうちこそ、何が知りたいの?と逆質問されるぐらいだったが、話しているうちにドンドン資料が出てくる。おいおい、こんな資料が目の前に。これって、日本にあるのはここだけかもよ。しかも、一次資料だよ。戦前の植民地の行政文書じゃないの? 
まあ、一次資料であるから、手書き文字で旧仮名遣いで、一部は行書・草書体なんで、読めるかどうか不安になる。しかも厚い! 暑い日に厚い文献(~_~;)。
 
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1冊は厚さが3センチくらいあるかな。
 
こんな暑い日に、こんな厚い文献、どうやって読みこなせばいいんだ……。
 
とりあえず借用証書をその場で書いて、お借りしてきました。
 
そして、その話なら誰それに聞いてみたらいい、とその場で電話。その電話に私が代わって事情を説明すると、なんと私の本を読んでいただいていたので、話はとんとん拍子。
では、会いましょう、となったが、東京の人なんだよね。。。
 ゛
8月頭に足を運ぶことになった。次々と決まっていくのが怖いような。
 
嬉しいような、ため息の出そうな気分。

2018/07/16

水産認証MSCとMEL

気がついたら、今日は休日で、土曜日から3連休だったらしい。あまりに暑い日が続くので気付かなかった……。(関係ない)

 
この時期、スーパーマーケットの水産物売り場を覗くと、否が応にも目立つのが「土用の日」のウナギの蒲焼だ。
 
絶滅危惧種に指定されたり、シラスウナギの漁獲が激減したり、ということが話題になってもやっぱりウナギを売るのね……と少々呆れ気味に眺めていたが、そんな売り場で目についたのが「MSC」認証。
 
ようするに海洋管理協議会(MSC)の水産物の環境認証だ。ところが、それだけでなくMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)というのもあることを知った。こちらは、大日本水産会が2007年に立ち上げたのだそうだ。すでに10年以上も経っているわけだが、まったく知らなかった。
 
MSCだって影は薄いが、イオンでは比較的よく扱っているので目につく。しかしMELは……。
 
ここで両者の違いを説明する元気はないが、簡単に言えば、国際基準のMSCに比べて、国産のMELは基準がゆるゆるで、審査の透明性も欠ける代物らしい。そして、審査費用が安いのが売り物。
なぜか国際基準を嫌がって日本独自の制度をつくりたがるのだが、嫌がる理由が透けて見える。
 
 
まるで、FSC(森林管理協議会)とSGEC(緑の循環認証会議)の関係に似ているなあ(^o^)。
 
森林認証をなぞるがごとく、水産認証もできていたのだ。
ただSGECは、PEFCに合流したから国際基準になったし、基準も多少は厳しくなったようだけど。
 
 
私は、,FSCを取得しているスギ、ヒノキの価格を一定程度高く買い上げるビジネスを考えているのだけど、安定供給できる山はどこにあるだろうか。

2018/07/15

図書館で『鹿と日本人』

ふと寄った生駒市の図書館。

 
用件を済ませて、帰りかけたら出口(入口)の前に入荷した新刊図書が並べられていた。
 
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おお、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』があるではないか。
 
やっぱり嬉しい(^o^)。
 
それで調子のって、調べてみた。生駒市には図書館は4つあるのだが、検索すると、なんと全館に入っていた。しかも、ほとんど貸し出し中。
 
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ありがたや、ありがたや。
図書館需要というのも、意外と重要なのだよ。初動大部数狙いの作品の場合、図書館に同じ本が冊も入ると売れ行きが落ちる、と問題視する版元もあるが、私の本にその心配はない(;´д`)。
むしろ時間をかけて知られるには図書館は有り難い。まあ、読みたい本は購入するという人が一番有り難いのは同じだが。

2018/07/14

電気伐木!

暑いですね。熱い! かも。

というお決まりの文句を唱えてから、この話題。
 
 
大日本山林会の発行する会報「大日本山林會報」(そのままや)のバックナンバーが、ネットで読める。 
 
ちょいと目を通したのが、256号。明治37年3月15日発行の分である。
 
そこにあった短報。「電気伐木」なるものが紹介されている。
 
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ドイツの新聞の報ずるフランスの話、ということなのだが、電気力による伐採実験が行われたらしい。
プラチナ線を電気にて白熱させてノコギリのごとく使用するのだという。この方法だと、簡単・迅速に伐採できるし、鋸屑も出さないで済む……とか。
切り口は,熱線のため少し炭化しているが、従来の機械鋸挽きの8分の1の時間で行える……。
 
すげえ。すげえ! すげえ!!
 
私は思わず、熱くなってしまったのでした(~_~;)。
イメージとしては、発泡スチロールの固まりを電熱線で溶かし切るような感じかな、と想像した。あるいは、ライトセーバー(ジェダイの騎士!)で立木を叩き切る感じ? 
 
 
これ、なんで現代に実用化していないんだよお。

2018/07/13

すごいぞ、グーグルマップ

西日本豪雨災害、なかなか余波が収まらない。実は、今日も生駒に「避難勧告」が出た。

 
と言っても、生駒全般には何もなくかんかん照りの日々が続くのだが、局地的に危険な状態な場所があるようだ。また、すでに崩れた土地も幾カ所かある。
 
それで、グーグルマップでどの辺りか確認しようと見始めた。もちろん災害部分はまだ反映されていないが、地形から見当がつくかも、と思ったわけだ。
 
それなりに地図を読んでいたのだが、そのうち脱線して我が家の周辺も拡大して見ていく。すると、意外なものを次々と発見した。
 
なんと、我が町にホテルがある!
 
我が家のあるのは典型的な新興住宅地なのだか、地図にホテルの記載があるのだ。外国人向きのよう。ははん、流行りの民泊をやっている家なのか。ホテル名で検索すると、和風庭園があり、風呂もベッドルームも超豪華。朝食も御前で出る。価格も最高級。
たしかその辺りは豪邸が並んでいたはず。後にその家の前を通ってみたが、ホテル名はまったく記されていなかった。宿泊客には送り迎えがあるのだろうか。
 
 
さらに「タヌキ小屋」の記載もあった。これも調べると、どうやら落語家が住んでいて、自分の家を事務所にもしているらしいのだが、その名らしい。
 
ほかにもインテリア洋品店とか、隠れカフェとか、キャンプ場とか、よくわからないところが一杯出てきた。
 
これ、どうやって確認しているのだろうか。Googleが実際に歩いて作成しているとは思えず、自己申告で地図に掲載しているのか。
 
航空写真に切り換えて、じっくり見ていくと、山の中にもさまざまなものがある。知らなかった溜池や草原ぽい台地、不思議な建築物。ここまで道はないはずなんだけどなあ。。。。
 
生駒山は隅々まで歩いた、と思っていても、まだまだ知らないところがある。地図から発見したところを訪ねて道なき道を進むのもいいかもね。
 
 
いっそ、森林にいろいろ書き込むのはどうだろう。森に勝手に名前をつけて、グーグルマップに追加していけば、何の変哲もない山が、賑やかになるぞ(笑)。
 
できるだけ目を引く名前をつける。「1000年の森」「巨人の森」「帰らずの森」「神隠しの森」「妖精の森」「大蛇の森」「ホタルが飛ぶ谷」「恐怖の底無し沼」「河童の棲む池」「コビトの集落」……そそる名前をつけたら、騙されて訪れる人がいるかもしれない\(^o^)/。
 
まさに森は怪しいワンダーランドだ(笑)。
 

2018/07/12

「森をつくろう」の「家を建てよう」

送られてきたのは、デカいポスターだった。

 
送り主は、NPO法人森をつくろう 。
ご存じの方はよく知っているだろう。佐賀県の佐藤木材が立ち上げたNPO法人森をつくろう(佐藤和歌子理事長)は、毎年、木造住宅の設計コンペを行っている。
このコンペの対象は学生だが、すごいのは、選ばれた設計図を元に実際の家を建てることだろう。
今年は14回目のコンペ開催だそうだ。舞台は金沢とのこと。二次審査のプレゼンテーションは岡山県の倉敷で行う。全国的になっているなあ。
 
 
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デカすぎて、ポスターを張るところが見つからない。かろうじて扉に張ってみたが……大きな割に字が小さい(~_~;)。読めないよ、老眼には。
 
で、小さなチラシの方を。
 
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こっちはシンプル。「木がよろこぶ家」というキャッチだ。でも、本文はやっぱり読めない(~_~;)(~_~;)。
 
で、団体のサイトを覗いてみた。そこに募集要項 がある。
 
ちょっと抜き出してみる。
 
参加登録期間     2018年6月20日(水)~2018年9月25日(火)
作品提出期間     2018年8月1日(水)~2018年9月25日(火)(当日消印有効)
一次審査結果通知   2018年10月上旬予定
二次審査及び表彰   2018年12月1日(土)
 
.設計課題
 家族が憩う場所であるという住宅本来の機能を中心にしつつ、防犯性や耐火性・耐震性等の確保の他、現代のライフスタイルや家族構成の変化にも柔軟に対応することができ、斬新なアイデアを取り入れた木造一戸建ての提案
 
.設計条件
①敷地面積は300㎡以内(集合住宅の場合は500㎡以内)とし、敷地条件、住宅の延べ床面積は適宜想定するものとする
②敷地設定においては下記の点において考慮すること
・今回プレゼンテーションの舞台となる金沢市をはじめ、全国には伝統的な建築物や町並みを保存する取り組みが行われている地域があります。それらの特性を活かし、さらに魅力ある地域づくりに繋がる建物を提案すること
・詳細の設定の必要はないが、施工をしてみたい地域をあらかじめ指定すること
・その地域の伝統的建築技術や素材について、それぞれ情報を収集し、それらを活かした将来に残すことのできる住まいや構法の提案に繋げること
 例えば、生まれ育った地域や思い出のある地域等を設定し、その地域で使用、伝承されてきた技術や素材を活かしながら、それらに独自の斬新なアイデアを盛り込んで作品制作を行うこと等
③1階~2階建て(設定した地域等で、これ以外の提案がある場合は除外しない)
④家族構成は自由
   *但し
       ・設定した家族構成に見合う間取りであること
       ・設定した家族構成および設計した家のコンセプトを設計図に記載すること
⑤伝統構法による木造住宅
⑥戸建住宅や集合住宅の別は問わないこととする。(但し、①、②の条件を満たしていること)
⑦斬新な木構造の提案
    木造の技術は、古く大陸から伝わり、先人の職人が高温多雨である日本の気候風土に適した形にアレンジしてきま した。これから将来に向け、突発的に起こりうる稀な自然災害への備えが求められるでしょう。そこで、先人の築いた技術に、提案者らしいアレンジを加えた「新・木造」の構造提案を行ってください

応募資格は、以下の全てを満たすものとします
①大学または大学院・高等専門学校・専門学校(以下、大学等)で建築を学ぶ学生 但し、応募の時点で30歳以下の学生を対象とする
②国籍は問わない。但し、プレゼンテーションやその際の質疑応答に対応できる程度の日本語力を有すること
③個人またはグループでの応募とし、グループの場合には1グループの人数を最大4人までとする
④グループでの応募は、自らが大学等で専攻する分野を住宅建築の中に反映させたいと考える学生の参加も可。 但し、大学等で建築を学ぶ学生を少なくとも1名含むこと
⑤その他以下の要件を全て満たすこと
・独自のアイデアに基づき自身の力量により資料等を作成するものであること(他の専門機関や団体にコンペの業務を委託しないこと。但し、資料の提出等を依頼することを妨げない)
・応募書類提出後、12月1日(土)に行なわれるプレゼンテーションに確実に参加できること
・施主募集の対象となるコンペであることを理解し、真剣に制作に取り組んだ作品であること
・各応募者とも作成段階で第三者のアドバイスを受けることを妨げない
 
建築系の学生を対象としているのは、将来木造住宅を建てられる建築家を増やすためだという。これもまた、林業と結びついている。
 
顔の見える家づくり運動は沈滞しているが、こちらはコツコツと。
 
 

2018/07/11

森林経営管理制度の疑問と回答コーナー

林野庁のホームページに、森林経営管理制度(森林経営管理法に基づく施策)に関するコーナー ができている。

 
平成30年5月25日、新たな法律である「森林経営管理法」が可決され、成立しました。平成31年4月1日に施行され、「新たな森林管理システム」がスタートします。……というように、林野庁系の冊子によく使われているイラストで説明している。
 
 
Photo  
 
面白いのは、皆様からいただいた疑問と回答の部分。
 
主伐(短伐期の皆伐)を強要されるのか。大径木の生産を目指した長伐期施業はできないのか。
 
いいえ。……
 
市町村の方針に所有者が同意しなければ、強権的に経営管理権が設定される措置なのか。
 
いいえ。……
 
乱伐が進んで、再造林・保育が行われずに放置されることになるのではないか。
 
いいえ。……
 
経営管理実施権は、大企業にしか設定されないのか。
 
いいえ。……
 
 
詳しくは、実際のサイトの回答を読んでいただきたいが、疑問のすべてに「いいえ」で返答するというのが面白い(笑)。
ここまで否定するのなら、その旨、法律の条項にも記載すればいいのに。ここで否定されても、現場ではいかほどにも運用は可能だろう。
もし、この回答とは違う結果が出たら、どうするのか。たとえば、15年の委託を受けておきながら、伐採後の再造林をしなかった場合(しても、まったく成林しなかった場合)、どんな処罰が下るのか。何もなければ逃げ得だ。
 
 
もう一つ。林業経営に適さない森林は市町村が直接管理、とあるが、市町村職員が直に何かできるわけないので、結局はどこかの事業体に委託するのではないのか? 
能力と意欲のある事業体とやらせは、上記の経営に適した森林に取られるので、こちらには意欲も能力もない事業体に(笑)。ま、それは意地悪な言い方かもしれないが、ようするに市町村が税金で費用払って業者に施業をさせるという意味だろう。
 
 
私も、これからコツコツと読んでいこうと思う。誰か、さらなる疑問とツッコミドコロを見つけたら、私にも教えてください。

2018/07/10

毎日新聞に『鹿と日本人』

本日の毎日新聞奈良県版。

 
私の連載の「大和森林物語」が掲載されている。今回は畔田翠山(くろだ・すいざん)の2回目。畔田翠山は、かつて憑かれたように調べた幕末の人物である。残念ながら1冊の本にまとめるのは断念したが……。
 
このネットの記事の最後に記されていることに気付いただろうか。この部分をアップすると。
 
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そう、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』が紹介されているのだ。私の記事につなげるように掲載してくれた。
 
これが紙メディア掲載の第1弾となった。
 
まあ、奈良県版だから、読むのは奈良県人がほとんどだろうが、問題は奈良県の書店にどれだけ並べられるか、だ。
 
啓林堂書店生駒店に行ってみると、ありました。
 
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奈良の本の棚、それも奈良のシカ写真集の隣(笑)。どちらかというと写真集の方がスペースも冊数も多いのだけど。
 
ところが、ほかの書店に行くとないのだ。決して小さな書店ではなく、ジュンク堂書店に匹敵する大型書店に行ってもない。これはとうしたことだ? 郷土棚どころか動物の棚にも、新刊の棚にもどこにもない。
 
想像だが、配本数が少なくて、全部売り切れたのだと思う。1軒に2、3冊だとありえることだ。発売して1週間。奈良のシカの本は奈良で売れるのだ\(^o^)/。
 
と、喜んでいられない。本当は、その後注文がどれだけ版元に入るかが重要なのだから。底をついたからそのまま放置されたらたまったもんじゃないだよな。
 
 

2018/07/09

東京の木で家を造る会が解散

協同組合東京の木で家を造る会が、6月末をもって解散したという。
 
この会は、東京西多摩の木材で家造りをすることで、林業を活性化し、都市環境の保全に役立つことを目的として設立された。一時期ちょっとした全国的に広がった「顔の見える家づくり」や「近くの木で家をつくる運動」の先駆けである。
 
そんな会が解散したのである。結成は平成8年とあるから、かれこれ20年以上続いていたことになる。
 
なぜ、解散するのか説明はない。ホームページには、「諸般の事情により6月末日を持ちまして協同組合を解散いたしました。」と記してあるのみだ。「突然の解散でご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げる次第でございます。」ともあるから、本当に突然なのだろう。前々から計画的に進めていた解散ではなさそうである。ちょっと不親切。
 
 
私は、この会も含めて、同じような「顔の見える家づくり」を行っているグループをいくつか取材したことがある。その理念や方法はシンプルで、林業家、製材所、建築家、工務店、そして建主が、 おたがいに顔の見える関係で家造りに取り組むというものだ。“川上”と“川下”を結び、産直方式で家を造る……とも表現されている。
 
これによって国産材の需要を増やすことが目的だった。建主も家の材料となる木の素性を知ることができることを売り物にした。そして、たいてい音頭を取っているのは建築家であった。
 
 
そして、私は「上手く行かないだろうな」という結論を抱いた。
すべてではないが、林業に寄与したいという割には、「買いつける木材の値段はどうやって決めるんですか」という私の質問に、建築家は「時価」と応えたからだ。つまり木材市場価格を参考に、というのだ。
市場価格を参考に、その1割増2割増にする、というならわかるが、市場価格と同程度とは何?と思ったのである。それでは林業家は何も得るものがない。フツーに市場に出せばいいことになってしまう。
 
建築家や工務店は、このシステムで「木が生えている山にも見学に行けますよ」と営業活動に使っている。しかし、ほかの参加者に目立った利益はない。
建主にしても、この会の建築家の設計しか選べないのでは、相性が合わないかもしれない。
もっとも建築家を複数そろえた会の場合、受注に差がつくと、仕事が取れない建築家は不満を持って会から離れてしまうのだが。
 
案の定、数年で多くの会が解散もしくは休業状態になった。多くは疑心暗鬼になって仲間割れである。続いているのは、木材価格を上乗せして林業家に配分している会だけである。東京の会は20年以上続いたのだから、それなりの仕組みはあったのかもしれないが。
 
利益配分というもっとも基本的なところをないがしろにしては意味がない。
 
今回の解散で、私は一つの建築システムの終わりを感じたのであった。
 

2018/07/08

紀伊半島知事会議で「恒続林」

西日本大水害(と名付けられたのかどうか……)が発生している5日から7日にかけて、私は風邪で臥せっていたわけだが、ふと気になるニュース。伊勢新聞に掲載されている。

 
5日に三重県で開かれたという三重、奈良、和歌山の3県知事による紀伊半島知事会議である。
 
会議では、災害対応などについて議論したという。この場合の災害とは、主に平成23年の紀伊半島大水害に関するもののようだが、まさかこの会議が始まった日からの雨が大災害を引き起こすとはタイムリーといっては不謹慎だが、ズバリ議題が的中したとも言えるかもしれない。幸い、今回は紀伊半島では大きな被害につながっていないようだが……。
 
 
私が目を止めたのは、
 
会議では、奈良県が導入を検討中の「恒続林」について、3県で情報共有を進めることで合意。恒続林は防災などを目的に、針葉樹と広葉樹を混交させて木材を生産する森林。仁坂知事も針葉樹の環境林に広葉樹を混交させるための間伐を進めていると紹介した。
 
こんな会議の場に「恒続林」という言葉が登場していることに、目を見はったのである。
この記事の説明ではわかりづらいが、恒続林とは、まず字のとおり、常に森林である状態が継続することが大前提だ。伐採して木がない状態にはしない、という意味だ。
その上で木材生産も、防災にも最大限の力を発揮させるとするもの。さらに生物多様性やレクリエーションも賄える森だ。基本は針広混交林で、択伐施業をしつつ、更新する。当然、皆伐はしない。
 
これまで恒続林という概念は、学術的な場面で登場することはあったが、政策面で使われることはなかったと思う。奈良県はスイス林業を取り入れた研修を行っているから、そこでスイス林業を説明する言葉として恒続林という言葉は使っていたが、明確な政策方針として掲げるのは初めてではないだろうか。
 
 
奈良県の計画は、こんな具合。(ホームページより)
 
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この中では、めざす林型として「恒続林」のほか「適正人工林」「自然林」「天然林」がある。適正人工林は、スギ・ヒノキが健全に育っている人工林。自然林は適正里山林・雑木林と言い換えてもいいかもしれない。天然林は、完全に手を入れず保護する森。ここまでは従来の森林分類でも収まるが、これらに加えて「恒続林」が入ったのだ。
 
目標林型に恒続林があることは、日本の林政史上、稀な事例だろう。
 
記事はさらりと流しているが、記憶に留めておいてほしい。
 

2018/07/07

デ・ジャヴ~防災と森林

今日は、風邪がだいぶ楽になったのだが、朝から起きてからも居眠りを繰り返しつつ過ごす。

雨は昨日より少し小ぶりかな? そこへ地震速報が飛び込んできたり……(今度は千葉か)。
今も生駒市内に「避難指示」がまだ残っている状態。 
 
デ・ジャヴ、つまり既視感がある。以前もこんな日々があったな。
 
震災とオウムといえば、1995年だろう。
震災と相次ぐ水害は、2011年か。
 
だが、間近なのは、熊本大地震と九州北部大水害。
 
 
ともあれ、大災害時代に生きている気がする。
明治時代も毎年のように洪水が起きていた時期があるが、それに匹敵するのではないだろうか。
 
明治時代の日本人は、森林の役割といえば防災面が大きかったという。実は、そうした発想は世界的にも早くて、1884年のイギリスのエジンバラ万国森林博覧会で展示したところ、日本の林政は学術誌ネイチャーで褒められたそうだ。
さらに1896,7年に治水3法(森林法、砂防法、河川法)ができた。この頃、日本の林政は世界をリードしていたのかもしれない。
 
 
ちなみに、昨年書いた私のこんな記事がリバイバル・ヒットしている。
 
 
 

2018/07/06

避難指示とオウムと風邪ダウン

昨日から、やっちまった感があった。

 
どうも風邪を引いたらしいのだ。鼻水が出る。クシャミが出る。
 
そこで早く寝た。というのも、翌朝(つまり今朝)は胃カメラを飲む予定があって……これは単なる胃ガン検診なのだが。。。鼻水出ていたら、胃カメラが鼻の穴から入らない。喉も痛かったら、通しにくいだろう。咳き込んだりクシャミをしたら……。・°°・(>_<)・°°・。。
 
が、2階の寝床に入ってから、幾度も起こされた。大雨警報はすでに出ていたので、枕元にスマホを置いておいたのだ。するとエリアメールの警報が何度も鳴り響く。あれ、かなりの音量である。その度に、確認しなければならない。
最初は隣町のものだったのだが、避難準備から避難勧告、そして避難指示へと変わっていく。そして、とうとうわが町まで。。。
 
ありゃ、わが町に避難指示? しかし、午前3時ごろだよ? どこへ避難しろというのか。
 
それに雨は降っているが、こちらは高台なので川があふれる心配もない。避難施設になっている公民館などの方がよっぽど低地である。
土砂崩れも、ちょっとありえない。というのは、もっとも近い山裾(自宅から30メートルくらい)の山は低くて、高さは5メートルくらいか。その向こうは谷になっている。つまり崩れても土石量はしれていて、我が家まで届かない。
もっとも危険なのは深層崩壊だが、これだけは手の打ちようがない。まあ、岩盤は硬いと信じよう。
 
というわけで、寝不足で朝を迎えたら、完璧に風邪でした。鼻水も喉も詰まっている。身体もだるい。
これでは胃カメラ通らんわ。。。それに雨が強いから医院に行くのも厳しい。車で行けば、注射料金が馬鹿高いし。
 
というわけで、キャンセル。
 
ほとんど1日ゴロゴロしておりました。仕事もほぼ手つかず。家を出たのはドラッグストラに薬を買いに行った時だけ。
 
こんな大雨のときに風邪でダウンし、そこにオウム真理教の7人が死刑執行のニュース……。私、そのうちの一人の早川紀代秀氏とは面識あったんだよなあ。。。と過去の思い出が脳裏を駆ける。彼は緑地計画の専門家だったのだ……。が、朦朧としてあまり考えられない。その話は別の所へ書いたので、,気になる人はリンク先へ。
 
 
また、これから寝床に入ります。久々に読書タイムをたっぷり取れそう。

2018/07/05

奈良の書店の棚の並べ方~『鹿と日本人』

突然、携帯のエリアメールで警戒警報が鳴り響く。我が家のすぐ近く(直線距離2~3キロ?)の町で避難勧告が出たらしい。

ただし、生駒は全然たいしたことないんだよなあ……雨も昨日からそんなに強くない。むしろ風かも。ま、私も山裾に住む身としては気をつけねばならないのだが、「やはり霊山・生駒の神様に守られているのだ」という気持ちが強く……(~_~;)。
 
 
さて、昨日の新聞一面。
 
Img002 これは朝日新聞。11日に読売新聞に掲載予定
 
そっけない……もとい、シンプルな広告が出た。うむ。周囲が白抜きだと視線が集まるな。
娘からは、「書店で探したけど、なかったよ~」というそっけない……もとい、正直なメールが届いた。東京なんだから、もっと早くから書店に並んでいるはずなのに。
 
そこで私も探しに行く。チョー渋滞をかいくぐって、奈良のジュンク堂書店(ただし経営は奈良の啓林堂書店)。
 
ありました。
 
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ちゃんと配本されていますm(__)m。
 
が、ちと残念なのは、この棚は「動物」コーナーなのだ。
実は死角(シカく)なのが゛「郷土」の棚だ。そこに奈良本がたくさん並んでいる。とくに奈良の鹿の写真集が幾冊も。こちらも出版間もないのか山積みで目立つではないか。この隣に置いてほしい……。
奈良の郷土本と言えば、どうしても歴史系・観光系が強いが、たまには鹿特集もいかがだろうか。(ちなみに奈良の鹿の本は、読物はほとんどなく、写真集が多い。)
 
改めて広告を見てほしい。「神の遣い」 「信号待ちする賢さ」、あるいは副題の「1000年」というのも、奈良の鹿を指しているのだが、はっきりと「奈良の鹿」という文言はない。
 
これは版元の戦略なのだろう。つまり、「奈良の鹿の本だよ~」と前面に謳うと、奈良でシカ売れなくなる恐れがある。シカし、それでは部数が限られる。やはり全国の人々に興味を持ってもらわないといけない。だから「奈良の鹿」とは書かなかったのだ。
シカに、私もこの本は獣害対策を含む、野生動物とのつきあい方を考える本のつもりで執筆した。
シカるに全体の半分以上で奈良の鹿を取り上げたのは、鹿という動物を知ってもらうには、恰好の事例だと思うから。
 
それでも、奈良の書店だったら郷土棚にも並べてほしいなあ。わりと奈良の郷土本は、歴史ファンに根強いのだよ。拙著も、鹿から見た奈良の歴史も描いているから興味を持つはず。奈良の中世も面白い。
シカも奈良観光本とも相性がよい。奈良の鹿にまつわる観光客との裏話もてんこ盛りである。全国の鹿ファンにもオススメ。
 
 
こっそり並べ替えてやろうか、と思ったが、見つかったらシカられるから、止めておいた。店員に声をかけようかとも思ったが、忙しそうだったし、ちょっと恥ずかしい(@_@)。書店員にとって棚づくりはプライドを持って行っているから、口出しは反発されかねない。我慢するシカないか。(>_<) ←シカめっ面。
 
どこかの奈良の書店員さん、このブログを読んでいないシカ?(笑)。シカトしないでね。
 
鹿の写真を撮っているフォトグラファーとコラボしたら面白いと思うんだけどなあ。
 

2018/07/04

Yahoo!ニュース「奈良の鹿は栄養失調?」を書いた後の裏事情

Yahoo!ニュース「奈良の鹿は栄養失調? 鹿せんべい喰えたらイイわけじゃない 」を執筆しました。

 
 
もちろん『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』の出版記念に書いた(笑)。この記事のページをよく見てほしい。右肩に『鹿と日本人』の紹介も載っているはずだ。Yahoo!ショッピングで購入いただけます。
 
ところで、気になるのはこの記事の反響。Yahoo!ニュースのトピックにも採用されて、それなりにアクセスは伸びているようなのだが……。
 
コメントやシェアした際の反応を見ると、どうも鹿せんべい問題?に収斂させる人が多い。つまり鹿せんべいをもっと栄養たっぷりにしたらいいんじゃない? みたいなコメントが付いているのだ。
 
う~ん、そうじゃない。鹿せんべいは鹿の餌の中では微々たるもので、それを増やしたり栄養バランスを整えたら解決する問題ではない。そもそも餌を増やして解決する問題じゃない、と本文でも書いているのに、そこを読んでいないのか読み飛ばしたのか。
 
栄養失調だから餌を増やしたら、余計に数が増えて餌の奪い合いが起きる。
 
かといって去勢しろとか駆除しろという意見もなあ。。。仮にメスを不妊にしても、その個体は十数年生き続けるわけよ。少子高齢化が進むだけ。
 
みんな、もっと悩んでください。私なりの思うところは、本書に記しました。
 

2018/07/03

シカの不思議な食性

シカの食性について調べたことがある。

 
シカは草食性であるのは間違いないが、具体的には何を食べるのか。一般には草や樹木の葉だろうが、ときに枝や樹皮まで齧ることがある。
奈良公園のシカの場合は、芝が主食らしい。もちろん草木も食べるのだが、圧倒的に芝が多いのだ。鹿せんべいの材料は小麦粉と米ぬかだが、穀類も食べていることになる。ただし生米は食べると危険だとか。腹の中で膨らんで死ぬこともあるらしい。
 
ただ、外国ではシカが生きた小鳥をくわえて飲み込んだとか、動物の死骸の骨を齧っていたという記録もあって、完全な草食性なのか疑いたくなる。これはちゃんと画像・動画がネット上にあるから、検索して探してみたほしい。
 
その点をYahoo!ニュースで記事にしたこともある。
 
 
さて、もったいをつけるようだが、私が先日見かけたのは、こんなシカ。
 
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若草山である。今は一面草が繁りだしていて、シカにとっては周囲が全部食べ物状態。人が近づいても、全然気にすることなくムシャムシャ食べ続けている。
 
ただ、そこで気付いたのだ。このシカの食べている草の中に、シダが混じっているぞ。
 
シダは植物ではあるが、通常シカは食べないとされている。不味いのだろう。その点、アセビやナギ、ナンキンハゼ……といった、奈良公園でもシカが食べない植物の一つである。
 
だが、明らかに食べていた。ほかに食べる草がないのなら仕方ないとも言えるが、この季節、さまざまな草が伸び盛りなのに? シダばかり食べるわけではないが、たまに口の中に入っているのを目にしたのである。
 
シカの食性は融通無碍……。
 
そして、もっとすごいものを目撃してしまった。
 
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これ、若草山山頂のカップル。セーラー服姿なんだから高校生……と思いかけたが、どうも違う。外国人のよう。つまり、この二人(正確には彼女だけ)は、コスプレとしてセーラー服を着ているのだ!
 
いや、それがスゴイんじゃなくて、私が驚いたのは、彼らの荷物であるバックをシカが堂々と物色していることであった。。。なかにお菓子でも入っているのだろうか。あるいはバックそのものを狙っているのだろうか。
しかし、カップルが呆然として手を出せないのが見ていて笑えた(⌒ー⌒)。
 
 
※シカについては、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵 』をよろしく(^o^)。
サイドバーに本書を掲載しました。
 

2018/07/02

小笠原諸島・幻の空港地を歩く

小笠原諸島が返還50周年を迎えるという。一昨日、昨日と記念式典が開かれたとか。

 
そこで小池都知事が飛行場計画を発表している。
 
今のところ約1週間に1本のフェリーしか通っていないのだから、なんとしても空路がほしいのはわかる。だが、飛行機を飛ばそうとしたら飛行場が必要なのが難関だ。
 
 
私が小笠原諸島を知ったのが50年前! まさに返還されたことが、当時の少年サンデーに掲載されて、毎号島の様子がグラビアを飾ったのだ。それは探検に憧れる私の心をいたく刺激したのであった(^o^)。
 
そして、大学時代についに実現。その話の一部は、『森は怪しいワンダーランド』にも記したが、骨に埋まる洞窟を発見したり、オガサワラノスリにアカガシラカラスバトを観察したり、何よりも幻となっていた翼長1メートルのオガサワラオオコウモリを探そうとしたり。
母島の東台の幻のクレーター探索も行った。そのために道なき森を踏破するという危険な挑戦もした。あれは、今でも役立っているな。
 
 
当時から空路を作れないか、という話はあった。
 
そして候補に上がったのが、父島の隣の兄島である。こちらは全島が国有地で、しかも平坦な台地だからだ。しかし、無人島に着陸してどうする。橋を架けるとか、馬鹿な計画であった。
 
そして日本で唯一と言ってもよい貴重な乾性硬葉低木林という植生が広がっているため、自然破壊が危ぶまれた。そこで、私も足を運んだ。小笠原で植生の研究をされていた安田氏に頼んで兄島にも上陸したのである。
 
2 空港建設予定地。
 
Photo かなり岩肌の多い乾性台地。
 
Photo_2 いきなりの裸地。
 
なぜ、ここだけ裸地化しているのか。それは、戦中に兄島にこもった日本軍が、自給しようと畑を作ったからである。そこで何が収穫できたのかは知らないが、おそらく水不足に悩んだだろう。そして、耕すことでわずかな土壌を剥き出しにしたら、数十年後(当時で戦後40年ぐらいか)経っても未だに草も生えない裸地のまま。
 
植生をいじると、なかなか回復しないことを思い知らされる。
 
Photo_3
 
これは、岩に刻まれた矢印。わかりにくいが……。おそらく兵隊が方向などを示したものだろう。ま、私にはインカの遺跡みたいで面白かったのだが。
 
 
兄島空港案は、結局流れた。今回浮上しているのは、父島の須崎案である。
この場所は、もともと砂州が陸地化したところのように思われるが、戦前戦中に飛行場があった場所だ。滑走路は1100メートル程度のものだけどね。今回は、ここに1200メートル、できれば1500メートル級の滑走路をつくろうというもの。多少の埋め立てで済むのではないか、と思われている。貴重な平地ではあるが。
しかし、父島の地形は遠浅ではないから、埋め立ても簡単ではない。だいたい土砂もなかなか調達できない。また船の航路があるから、ここに飛行場ができても、多分管制が難しいだろう。それに小型機しか離着陸できなけれは、せいぜい20人乗りか。それで採算が合うだろうか。1500メートルあれば、50人乗りもありえるが。
 
飛行艇案も根強くある。海に着水すればいいじゃない、事実、現在は海上自衛隊の飛行艇が緊急時に飛んでいるんだから……というわけだ。
 
しかし、これがなかなか難しい。そもそも旅客用の飛行艇は存在しないから、新たに開発しなければならない。自衛隊機を改造するのは無理だろう。まったく設計思想がチガウから、操作性や安全性、乗り心地で合格しないし、民間に操縦士もいないだろう。おそらく観光客が載ったらヘド吐くよ……。
それに乗れても客が10人程度では採算が合わない。
 
話が脱線したが、小笠原の森は独特で、とくに兄島は日本離れした景色でよかったなあ。
 
 

2018/07/01

HPに『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』

いよいよ、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』が書店に並び始めました。

東京近郊ではもう並んでいるかと思いますが、全国的には明日でしょう。
 
そこであわてて、ホームページに『鹿と日本人』 のページをつくりました。ご笑覧くださいませ。
 
と言っても、まだ内容は薄い(~_~;)。とりあえず目次と、本文最初の所が読めます。
これから充実させて行きます。写真も多用するつもり。何といっても、シカの可愛い写真で引き込みたい(^o^)。
 
 
 
もし、書店で発見したら、教えてください。購入したら、とっておきの鹿写真送ります。
 
なお、Amazonは、こちらです。
 

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