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2018/07/25

農水省・林野庁人事のことなど

霞が関で大きな人事移動。

農水省事務次官が奥原正明氏から末松広行氏に。末松氏は、現在経産省に出稿して産業技術環境局長だそうで、出向中の人がいきなり次官というのは異例の人事だそうだが、そんなことにはあんまり興味はない。
 
林務では、奥原次官が森林経営管理法のほか、一連の「改革」という名の「林業の成長産業化」を主導したわけだが、果たして交代がどんな影響を及ぼすか。
 
末松氏は、もともと農水畑……畑といっても米作中心(~_~;)だそうだが、以前は林政部長だったこともある。官僚らしくない、という評判だったが、私的には官僚そのものに思えた。
 
そう感じたのは、在籍中に立ち上げた木材ポイント制度のとき。私は、これこそバラマキ以外の何ものでもないと思っていたし、最後は外材にまで木材ポイントを与えることになって、終了したわけである。 それが林業に与えた影響への評価も??だ。
国産材の建材をせっかく注文したのになかなか手にはいらない、と建設業者に不信感を植え付けたような気がする。
もっとも、最近では木材ポイント制度で国産材家具が増える契機になった……という声もあって、何がどう転ぶかわからない(笑)。
 
一方で林野庁長官の沖修司氏も退任し、後任は次長の牧元幸司氏だそうである。
沖氏が唯々諾々と奥原次官の路線に従ったわけだが、さて、こちらもどうなるか。
 
沖氏は技官出身だったが、牧元氏は事務官出身である。東大法学部出身ながら、在学中から緑の会に属していたとかで、わりと植物系・森林系には馴染んでいたらしい。
 
※ちなみに「緑の会」で検索すると、NPO緑の会というのがヒットするが、これはEM菌などをばらまく団体である。また東京大学法学部の緑会は、学生自治組織のこと。東京女子大学の緑の会は、カフェ巡りをするサークルのようである。多分、いずれも関係ない(~_~;)。
 
林野庁では、トップが技官出身と事務官出身が交互に交代する。 
日本の官僚は、ほとんどが東大法学部出身者がトップに立つ状況にあるが、林野庁だけがかろうじて技官もトップに上がれるのは、戦後占領軍であったGHQの勧告があるからだという。林政のトップは森林のことを知っていないといけない、と強力に押したからだ。
 
そのためか今度はどちらか気にする声がある。技官だったら林業のことを知っている……という期待があるのかもしれない。たしかに法学部出身でしかも農水省から来たと聞いたら林業のこと知らないだろうな、とは感じる。
 
ただ、最近はあんまり関係ないような気がする。林業のことを知っていると言っても、下手に業界に染まっているだけかもしれないし、事務官出身の方が素直に勉強して世間の視線で林業を眺めるから、改革には向いているようにも思える。
 
さて、お手見拝見である。(期待していないけど。)
 
 
なお、まったく関係ないが、現在「LGBTは生産性がないので支援は不要」と月刊誌に書いてお騒がせしている杉田水脈自民党議員は、鳥取大学農学部林学科卒だそうである。
現在の活動に、この経歴が反映されるようなことはまったく感じられないが、大学の専門とはその程度のものである。
 

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コメント

末松氏が官僚らしくないというのは政策じゃなくて、人柄でしょう。
よく言えば気さく、悪く言えば軽くて目立ちたがり。
何かのイベントで林前大臣がエレキギター、末松氏がピアノを弾くというのをお見かけしました。

そうですね。事務官は人当たりがよくてきさく。でも、林業の根本を捉えた施策を立てにくい……とも言えます(~_~;)。
 
事務官出身の長官や部長クラスは、よくシンポジウムにも出席しますが、技官出身者は派手なイベントには出たがらないような傾向も感じます。

なるほど!そんな図式だったのですね。勉強になります。
私の期待は、技官出身の次の男ですね。良くも悪くもお変わり者なので…
旋風を巻き起こすか、流されて行くか。
楽しみにしています!

しばらく、ココログのコメント機能が麻痺していたようです。全然アップできませんでした。(もしかしたら、自身のブログだけか)
ようやく修復できたようです。

技官出身の次の人とは、新次長でしょうか。名前はチラホラと目にしますが、私は詳しくないので……。ともあれ注視しましょう。

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